代表取締役社長 大越 祐史

私たちが「ものづくり」を始めてから、70年が経ちました。 創業時、まだ一般の世の中で「デジタル」という概念など存在しなかった1950年代から、 私たちはデジタル技術にこだわり、ここまで究めてきました。 デジタル信号処理・デジタル制御の技術なら、世界でも屈指の水準にあると自負しています。

21世紀に入り、サステナビリティ(持続可能性)が地球規模での課題となりました。気候変動、食糧問題、エネルギー問題等の解決のため、私たちのお客様は新しい技術の開発や既存技術の進化に取り組まれており、「計測」に対するニーズもますます高度に複雑になっています。そのような中で、私たち小野測器が取り組むテーマは”リアルタイム計測”と”制御技術”です。”リアルタイム計測”は、文字通り、計測対象となる音や振動などの物理現象を即時に数値化する技術であり、そこには、きわめて高速なデータ処理技術が求められます。

そして、もうひとつのテーマである”制御技術” —制御とは計測された「現実」を「あるべき姿」に移行させることですが— お客様の抱える問題を解決し、価値をもたらすための技術です。 この ”リアルタイム計測” と ”制御技術” の2つが実現してこそ、真のソリューションが可能となります。

また、私たちの技術は、お客様に評価されてはじめて意味を持ちます。 どんなに素晴らしい技術も、実験室の中に止まっている限りは何の価値もありません。 それゆえに、私たちがこだわるのはあくまでお客様の視点での商品づくり —お客様がお使いになった瞬間『求めていたものはこれだ』と大きな満足と安心を与える— そんな商品づくりです。

お客様に新しい価値をもたらす「ものづくり」にこそ、私たち自身の存在意義があり、私たちの技術が活用されることで、社会の発展に大きく貢献していく、そんな気概を胸に、これからもチャレンジを重ねていきます。

株式会社 小野測器
代表取締役社長
大越 祐史