計測周波数帯域が拡大し、コンパクトになった
音源可視化マイクロホンプローブ MI-5420
2015年12月8日
日常の騒音や機械が発する異常音の対策を行う上で、音源の位置や分布を可視化する技術は重要な役割を担います。従来のビームフォーミング法を用いた音源可視化装置では、使用するマイクロホン数が16chから大きいものでは100ch以上であるため、マイクロホンアレイのサイズが大きく、システム価格も高価になりがちでした
小野測器はマイクロホン数を4chとすることで、従来品よりもコンパクトで、なおかつ幅広い周波数に対応した音源可視化マイクロホンプローブMI-5420を開発しました。MI-5420は少ないマイクロホン数であっても、独自のビームフォーミング演算法を用いて音源可視化を可能にし、マイクロホンプローブの全長を 約35 cm に抑えました。また、高周波用と低周波用のプローブヘッドを用いて、可視化可能な周波数範囲を従来の 1000 Hz~5000 Hz から 500 Hz~8000 Hz の範囲に広げました。さらに、小野測器の従来システムのマイクロホンアンプが不要になり、持ち運び易さと導入コストの削減を実現しました。
2種類の音源可視化マイクロホンプローブは高周波用と低周波用プローブヘッドを用途に応じ、付けかえて計測します。高周波用はマイクロホン間隔が 60 mmで 1000 Hz~8000 Hz に対応しています。低周波用はマイクロホン間隔が 120 mmで 500 Hz~4000 Hz に対応しています。音源可視化の際に御要望が多い 1000 Hz 以下、および 5000 Hz 以上の帯域に対応しました。
システム構成は、DS-3000シリーズデータステーション、音源可視化マイクロホンプローブMI-5420、パーソナルコンピュータで構成されます。本システムによって、より簡単に自動車、鉄道、家電等の機械装置、電機・電子部品、道路、トンネルの異音、ポンプ、モーターが発する騒音等の音源探査が可能となります。
【特長】