独自のビームフォーミング演算法を用いた音源可視化システムを開発
4ch ビームフォーミングソフトウェア BF-3100
本ソフトウェアは小野測器が開発した独自のビームフォーミング演算法により、4個のマイクロホンで従来の 36個 のマイクロホン(自社比較)と同等の音源の位置分解能を有する音源可視化システムです。使用するマイクロホンを少なくすることにより、マイクロホンアレイが小型、軽量となり従来のビームフォーミングの装置では難しい狭い空間でもマイクロホンアレイを手に持ち、移動させながら音源を捜すことができます。
本ソフトウェアは、リアルタイムモニタソフトウェアとオフライン解析ソフトウェアから構成されています。リアルタイムモニタソフトウェアは、1秒間 に 5回 の速さで音源を解析し、取り付けられたカメラの動画と重ね合わせて、解析結果を表示します。また、モニタソフトウェアは録音、録画機能を有しており、このデータは時系列解析ソフトウェア Oscope にて、音の再生、周波数解析、フィルタ処理を行うこができ、音の特徴を検出できます。その後、オフライン解析を実施し音源位置を求めるため1秒間に25回の時間分解能で、ビームフォーミング演算が可能であり、突発的な音がいつ、どこで発生しているかを探査することができます。
システム構成は、データステーション(DS-3200)、三次元SIプローブ、マイクロホンアンプ、USBカメラセット、パーソナルコンピュータから構成されます。当社の三次元音響インテンシティのユーザは、USBカメラとソフトウェア(4ch ビームフォーミングソフトウェア、Oscope、動画オプション)、FFTユニットのUSB変換ケーブルの追加により、新型ビームフォーミング手法による音源可視化システムを構築できます。本システムによって、簡便に自動車、鉄道、家電等の機械装置、電機・電子部品、道路、トンネルの異音、ポンプ、モーターが発する騒音の音源探査が可能です。