FFT演算方式により、回転軸が見えなくとも回転計測を可能とするアドバンストタコメータ
漏洩磁束、振動、音などから回転数を計測
計測対象に合わせたFFT演算手順を選択可能
回転計測に際し、一般的には回転軸に歯車やスリット板を取付けたり、反射マークを貼って、そこから取出す回転パルスをカウントしています。しかし、日常的に使われるファンやコンプレッサ、あるいはギヤドモーターなどは、回転軸の見えない構造や機械への組込みという使用環境のため、最も基本的な品質である回転数の計測が意外なほど困難でした。
今回、開発したアドバンストタコメータ「FT−1500」は、従来機種のFT−500の長所を継承し、回転に連動した物理変化(漏洩磁束、振動、音など)から回転数を計測する、画期的な回転計です。FT−1500では、計測対象に応じたFFT演算手順を選択可能とすることで、より安定した回転計測を行うことができます。 エアコンやコンプレッサ内のモーターの回転計測やDCモーターの回転計測の他、回転方向の判別が可能です。また、「FT-1500」開発と同時に考案された光センサーを組み合わせることで、反射マークを使わず光をあてるだけで、小型(マイクロ)モーターの細い回転軸やファンの羽根の回転数が計測できます。さらに、RS-232Cインタフェースやコンパレーター出力を標準装備、DIN規格サイズ(W 144×H 72mm)の採用により、インラインへの組込みにも最適です。