新たな国際規格にいち早く対応 工業製品の騒音低減に貢献
O-Solution・DS-5000音響パワーレベル計測システム
~2026年4月23日(木)より発売開始~


2026年4月23日

電子計測器の製造および販売を展開する株式会社小野測器(代表取締役社長 大越 祐史)は、あらゆる工業製品の騒音低減に貢献する「O-Solution・DS-5000 音響パワーレベル計測システム」を2026年4月23日(木)より発売開始します。

O-Solution・DS-5000 音響パワーレベル計測システム



本システムは、2024年2月にリリースしたアプリケーションソフトウェア「OS-0541 音圧法音響パワーレベル」と音響振動解析システム「O-Solution・DS-5000」を組み合わせた計測システムのバージョンアップとなります。新たに15年ぶりに改訂された国際規格 ISO 3744:2025 にいち早く対応しました。また規格範囲を超えた広帯域計測により、建設機械やコンプレッサーの低周波音から、自動車分野で課題となっているモーターやインバーターの高周波音まで、広い周波数レンジの計測に対応します。さらに、音の発生源や周波数ピークを容易に可視化できるため、解析作業の効率化を実現し、エンジニアの工数削減に貢献します。

音響パワーレベル:音源が放射する音の総エネルギー量を示す指標です。測定位置や測定環境の影響を受けずに絶対的な騒音値として評価できます。この値は環境ラベル(エコマーク、Blue Angel)や騒音規制、機器の製品 カタログで運転音を示す値として、広く利用されているグローバルな指標です。測定方法は国際規格で 定められています。


3つのポイント

  • 最新の国際規格 ISO 3744:2025 に対応
  • 規格よりも広帯域(低周波、高周波)をカバーした音響パワーレベル算出が可能
  • 騒音の発生源や原因を直感的に把握できるFFT分析や音圧レベル分布表示


ターゲット市場

  • 事務機器、空調機器、家電など、特に静粛性が求められる製品
  • EVに搭載されるeAxleなど、高周波帯域が課題となる次世代モビリティ
  • 建設機械、発電機、屋外機械装置など低周波帯域が支配的な機器


開発の背景

紹介ページ https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/data/os_ds/ds5000_osolution_power.htm
音響パワーレベルは、機器が発する音の総エネルギー量として計測できるため、機器の動作音の実力値や騒音低減のための指針として広く用いられています。この計測方法は国際規格で定められており、エアコンやオフィス機器、自動車部品など国内外で流通する機器においては、最新の規格に沿った信頼性の高い計測が不可欠です。そこで本システムは、15年ぶりに改訂された最新の国際規格 ISO 3744:2025にいち早く対応しました。お客様は、最新の規格に準じた信頼性の高い計測を行うことができます。


規格改訂の概要

音響パワーレベルの計測には、要求される精度(グレード)や測定環境に応じて、複数の国際規格が定められています。その中でもISO 3744は、最も多く引用される実用法(グレード2)の規格であり、半球面上の10点で計測する手法などが代表的です。
このISO 3744が、2025年12月に改訂されました。今回の改訂では、複雑な規定の整備が行われ、規格書本文が簡素化されました。あわせて、試験環境や暗騒音の判定基準に関する変更も行われました。 (改訂の概要は当社ホームページをご参照ください)


特長

  • 最新の国際規格 ISO 3744:2025 に対応
    国際的な指標である音響パワーレベルの計測を、最新の規格に準じて計測できます。 規格に沿った計測を簡単に実行し、レポート出力が可能です。
  • ソフトウェアの画面イメージとレポート出力



  • 1/3オクターブの20 kHzまでの算出に対応
    一般的な規格の周波数範囲(100 Hz~10 kHz)よりも広範囲な周波数レンジに対応します※1。低周波音から高周波音までカバーでき、お客様独自の出荷検査や品質チェックなどの用途にも利用可能です。


  • 気になる騒音の原因分析に貢献
    ・ 同時レコーディング
    ・ FFT、瞬時の音響パワーレベル算出※2
    ・ 音圧レベル分布表示

    本システムは、1つのソフトウェアで音響パワーレベル計測と原因分析を行うことができます。規格のオクターブ毎の結果よりも詳細な音響パワーレベルを観測することで、音の原因となる周波数ピークやタイミング、音源位置の特定を効率よく実施が可能です。再計測の手間なく原因分析を行うことができ、騒音試験のコスト削減につながります。

  • 原因分析のイメージ図

    ※1 周波数範囲の拡張については、試験環境が拡張周波数範囲に対応していることが前提です。
    ※2 規格の暗騒音補正・面積補正を行うが、規格よりも詳細な周波数/時間分解能での算出のため、厳密には規格準拠ではなく参考値

    対応国際規格

    マイクロホンを用いた音圧法音響パワーレベルの規格に対応します。追加オプションで事務機器(複合機やプリンターなど)の放射音計測にも対応します。

    測定風景(写真はイメージ)

    OS-0541 音圧法音響パワーレベル
    自由音場・半自由音場 グレード1(精密法) ISO 3745:2012, JIS Z 8732:2021
    グレード2(実用法) ISO 3744:2025, JIS Z 8733:2000
    グレード3(簡易法) ISO 3746:2010
    拡散音場(比較法のみ対応) ISO 3741:2010, JIS Z 8734:2021
    高周波の音響パワーレベル ISO 9295:2015
    OS-0542 放射音計測オプション(情報技術装置)
    情報技術装置の音響パワーレベル ISO 7779:2018, JIS X 7779:2012
    放射音圧レベル ISO 11201:2010
    放射騒音表示値 ISO 9296:2017
    顕著な離散音 ISO 7779:2018 (Tone-to-Noise Ratio, Prominence Ratio)