FAMS-R6ベンチシステムのラインアップを拡充
「排出ガス試験用ベンチシステム」

~2024年秋より発売開始~


2024年2月29日

電子計測器の製造および販売を展開する株式会社小野測器(社長 大越 祐史)は、2023年にリリースした自動計測制御システム「FAMS-R6」におきまして、同製品に対応するベンチシステムの新たなラインアップとして「排出ガス試験用ベンチシステム」を追加し、2024年秋より発売を開始します。

WEBアプリケーション「遠隔監視システム」
自動計測制御システム「FAMS-R6」

開発の背景

自動車業界は今、カーボンニュートラル社会実現のために電動化技術に注力していますが、並行して世界各国で年々厳しさを増す内燃機関に対する法規制にも対応を迫られている状況です。またカーボンニュートラル燃料への対応や既存燃料での燃費向上、排出ガス抑制など、台上試験を行うニーズが増えてきています。
今回発売する「排出ガス試験用ベンチシステム」は、主要仕向地(国内/EPA/GTR/EC)に対応しているほか、必要なモード試験ができます(重量車:WHTC/WHSC/WNTE/1199/RMC13など、ディーゼル特殊自動車:NRTC/NRMC/NRSCなど)。また制御改善を行い、同システムよりも更に排出ガス抑制につながる運転試験ができるようになりました。

特長

  • 重量車やディーゼル特殊自動車など各種過渡運転法規モード試験に対応
  • 操作性や視認性を考慮したユーザーインタフェース
  • AIを活用し、より高精度な運転制御機能に進化

ソフトウェアの画面イメージ(専用のGUIで操作し、業務を効率化)
ソフトウェアの画面イメージ(専用のGUIで操作し、業務を効率化)

ターゲット市場

  • 内燃機関を含む認証試験を行う自動車関連企業

※自動計測制御システム「FAMS-R6」とは
1984年に当社が発売した自動計測制御システム「FAMS(Flexible Automatic Measuring System)」から数えて6世代目となるモデル(2023年発売)。先代モデルと比較して省スペース設計や高い拡張性を実現しています。「RC-S実車トランジェントベンチ」「4輪車用シャシダイナモメータ」「2輪車用シャシダイナモメータ」「パワートレインベンチ」「HEV T/A & T/Mトランジェントベンチ」「モーター/エンジンベンチ」と組み合わせることで車両全体からパワートレイン単体の台上での試験を可能とするシステムです。