「つながる」技術で実現するモビリティ試験の新しいかたち
クルマ開発を支えるプラットフォーム
FAMS-R6
■開発の背景
自動車業界は大きな変革期を迎えています。特にメーカー各社はxEV、AD/ADASの車両開発に注力しており、開発リソースの不足が深刻化しています。そのため、モデルベース開発プロセスを採用し、リアルからバーチャルへの開発にシフトしつつあります。その一方で、多様化するxEVの駆動システムを評価する際には、これまでどおり台上試験機の活用が必要不可欠となっています。
台上試験においては、車載電子デバイスの増加に伴い、計測&管理するデータ量が増大しています。また台上試験に求められる機能も、多様化する開発課題に対応すべく、日々変化しています。
そこで当社は、台上試験装置のプラットフォームである「FAMS-R5」の後継機種として『FAMS-R6』を開発しました。
■概要
『FAMS-R6』の大きな特長は「つながる」技術。
さまざまな計測機器やシミュレーションソフトとつながり、計測値や大容量のデータのやりとりができるプラットフォームに進化しました。
従来機種「FAMS-R5」のベース能力を大きく向上させ、最大5000ch の計測を実現。
さらに、高速通信ネットワークに対応し、API通信など外部連携の基盤を用意して、ツールとベンチの連携を強化しました。
また、使い勝手や省スペース・メンテナンス性を考慮した設計の計測盤で、ユーザーにやさしい試験環境を提供します。
「つながる」技術で実現する台上試験の新しいかたち。自動計測制御システム『FAMS-R6』は、AD/ADAS、電動化などで変化するクルマ開発を支えます。
■特長
- 多チャンネル、高速通信で「つながる」
計測チャンネル数は最大5000 ch、制御応答性能100 μsを実現
EtherCAT、CAN-FDなどの高速通信対応 - FAMS-APIで「つながる」
API通信で、お手持ちのシステムとFAMS-R6を容易に連携 - 遠隔地と「つながる」
遠隔監視システムとの連携で、いつでもどこでもベンチ状況を把握
リモートメンテナンスなどのツールでお客様をサポート - ユーザーにやさしいインタフェース
使いやすさ、視認性を追求したUIを採用
機能追加はソフトウェアで対応 - 計測盤をコンパクトにし省スペースに貢献
計測盤のサイズダウンを実現
前面メンテナンス仕様で作業性と設置レイアウトの自由度を向上
■計測アプリケーション例またはターゲット市場
- xEV用駆動ユニット性能評価
- xEV用駆動ユニットシステム検証
- AD/ADAS実車台上試験
- 内燃機関性能評価・耐久評価