人間の感覚に近い評価ができる、より良い音作りに貢献
音質評価・変動音解析・時間周波数解析を搭載した O-Solution Ver2.0 をリリース
ある音を聞いたときに“心地よい、高級感がある”または“気になる、安っぽい”と感じる事があります。家電製品や自動車など様々な製品から発する音は、その製品価値に影響を与えます。そのため、様々な製品開発において、その音色づくり(サウンドデザイン)はとても重要です。
一方で、電気自動車やハイブリット車、空気清浄機やエアコンから発するモーターやインバータの音など、電動化の推進や生活様式の変化によりこれまで埋もれていた音が表面化し、新たな騒音対策が必要とされています。
O-Solution Ver2.0 は、快適な音環境を求める声に応え、音響解析機能を強化しました。人間の感覚に近い評価ができる本製品は、これまでの単なるレベル評価から、音色づくりという新しい取り組みまでサポートします。
「音圧レベル」や「オクターブ解析」の物理量と関係づけられた心理音響パラメータである「ラウドネス」「シャープネス」などを使用し、より人間の感覚量に近い「甲高さ」や「変動感」などで音質を表現し、人間の音に対する印象を定量的に評価します。
例:6種類の機械音を比較
A特性音圧レベル(黄色:dB)が同等でも、ラウドネスの結果(青:sone)から、音の大きさの聞こえが異なることがわかります。
※音が再生されます。音量にご注意ください。
異音を引き起こす要因となる音の成分(時間変動する成分)のみを抽出する事ができます。車の走行時の「カタカタ」「びりびり」やモーターの回転音に混じる異音「ジー」など、見つけることが非常に難しい音の変動成分を検出・解析し、様々な製品が発する異音低減の要求に応えます。ラウドネス(人間の聴感特性を考慮した音の大きさ)をベースにしており、人間の聴感に近い解析結果を得られます。また、変動音シミュレーター機能を搭載しており、変動感を増減させた音の聞き比べを簡単に行うことができます。
例:モーターの異音
「ジリジリ」といったような異音が含まれるモーター音を変動音解析した結果です。120Hz付近で強く変動する二つの周波数成分を把握できます。
※音が再生されます。音量にご注意ください。
変動音シミュレーターを使えば、変動音解析で解析した結果から音の変動感を減少・増幅させて音を聞き比べられます。
FFT解析やオクターブ解析では難しかった「過渡現象」を捉える事ができます。時間的に短い現象を解析する際に短時間フーリエ変換、ウェーブレット変換を用いることで周波数分解能を維持したまま周波数成分の時間変化を鮮明に表示することができます。
例:ゴルフの打音
FFTよりも高い周波数・時間分解能で、過渡現象を詳細に解析できます。
多くのお客様にご利用頂けるよう通常の販売に加えて、O-Solution のサブスクリプション をご用意しました。 サブスクリプションは、期間限定の使用ライセンスとサービスを一緒にした販売形態です。 初期導入コストを抑え、使用したい期間に応じて、最新バージョンのソフトウェアをお求めやすい価格(22 万円~)でご利用頂けます。
型名 | 製品名 | 金額 | 使用期間 |
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OS-5330 | Professionalプラン | 22 万円 | 3ヶ月 |