高精度な質量流量計測で、燃費向上(CO2削減)に貢献
FM-3100 デジタル流量計
FD-5110 小型密度計
FM-3100 デジタル流量計と FD-5110 小型密度計
国連にて採択された持続可能な開発目標(SDGs)を始めとする、社会課題に対する国際的なルールづくりが加速し、CO2排出量の削減に向け、EV、HEV、PHEVといった自動車の電動化が進んでいます。そして、HEV、PHEVを含め、多くの自動車は内燃機関を搭載しているため、内燃機関のエネルギー効率向上はいまだ不可欠です。エネルギー効率を評価するエンジン試験には、燃料の質量流量※計測が求められます。
デジタル流量計 FM-3100は、高速で流量計測でき、小型密度計 FD-5110は、リアルタイムで密度が計測可能です。既存のFPシリーズと組み合わせることで、エンジン始動時などの微小な燃料流量変化を質量流量で計測できます。
エンジンの評価試験では、その仕向地により燃料を変える必要があり、使用燃料によって変わる密度データを試験毎に計測・入力し、質量へ換算しなければなりません。リアルタイムに密度計測を行うことで、排出ガスモード試験や性能試験での質量流量換算の煩雑さを解消します。
※質量流量:流量を単位時間あたりの質量変化で表したもの。単位: kg/h
デジタル流量計 FM-3100と接続する流量検出器は、容積式流量検出器 FPシリーズ、マスビューレット式流量検出器 FXシリーズ、コリオリ式流量計 FZシリーズ等、多彩なラインアップから選択できます。
デジタル流量計 FM-3100は、1 ms周期での高速アナログ出力・CAN出力を実現しました。詳細な質量流量計測が可能です。
小型密度計 FD-5110と容積式流量検出器 FPシリーズを組み合わせた状態で、圧力損失20 kPa以下 (60 L/h 時) を実現しました。流路への検出器の影響を抑えた状態で計測が可能です。
小型密度計は、手のひらサイズ (60(W)×60(D)×176(H) mm) と小型で、狭い空間でも質量流量計測を実施できます。