音響パワーレベルとは、音源から放射された単位時間あたりの音響エネルギー量で、この量を測定することにより、音源の騒音特性を判別することができます。
音響パワーレベル測定の必要性は、早くからヨーロッパ中心に定着してきており、特にヨーロッパへ 製品を輸出している企業(OA 機器、家電など)が比較的早期から取り組んできています。また、ここ最近では建設機械、汎用エンジンなどのメーカーも相次いで導入を進めています。
測定方法としては、音源の周りで平均音圧を測定して音響パワーレベルを推定する「音圧法による音響パワーレベル測定」と、音響インテンシティを測定する「音響インテンシティ法による音響パワーレベル測定」に大別でき、それぞれ ISO と JIS に測定法が規定されています。 特に音圧法の場合、多数のマイクを使って同時に多点の音圧を測定することができるため、短時間で計測を完了することができます。
「音圧法」と「音響インテンシティ法」のそれぞれ特長を比較すると、以下のようになります。 |