ロータリエンコーダー カップリング一覧表
カップリングの選定
ロータリエンコーダーを機器に接続する場合、剛的に結合すれば回転、角度とも正確な伝達が得られますが、軸芯の違いやスラスト方向の遊びなどがあった場合は、
それらの取付誤差は、すべてベアリングの弾性変形で受けることになり、エンコーダの精度をそこねたり破損させたりすることになります。
剛的結合で長期にわたって安定して使用するには小型のエンコーダーで芯違い 7/1000 mm以内、普及型、大型では 3/1000 mm以内におさえる必要があります。また、この場合スラスト方向の遊びは 0 が要求されます。
上記のような精密な芯出しが実際には不可能な場合は、軸芯の違いやスラスト方向の遊びをカップリングが受けるようにフレキシブルカップリングを使用しなければなりません。
フレキシブルカップリングはねじり剛性が高く、角度測定に向くものと一般的な回転測定に向くものとがあり、用途によって選定する必要があります。
また、フレキシブルカップリングを使用しても取り付け方によっては軸に許容荷重以上の荷重が動的、静的にかかる可能性もあり、できるだけ慎重な芯出し作業が望まれます。
推奨カップリング形状・重量
図1
10 g |
図2
82 g |
図3
1200g |
図4 300 g |
推奨カップリングの性能比較(参考)
名称 | ヘリカル カップリング ACRM050 ARM075 DSR100 |
ヘリカル カップリング DSR150 DSCR150 |
ラブフレックス カップリング RF-100 他 |
マイクロ カップリング M1A 他 |
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メーカ (HPリンク) | 三木プーリ(株) 図1 |
三木プーリ(株) 図2 |
東洋ゴム工業(株) 図3 |
大同精密工業(株) 図4 > |
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適用エンコーダ | RP-432Z SP-405ZA |
RP-1700シリーズ RP-2700シリーズ |
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用途 | 角度測定 回転測定 |
一般的な回転測定 | 正確を要する 角度測定 回転測定 |
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特長 | ・金属弾性利用 ・ねじり剛性高くバックラッシュなし |
・ゴム弾性利用衝撃の緩和 ・振動の減衰作用有 ・電気的に絶縁 |
・金属平板の弾性利用 ・ねじり剛性大角度測定向 |
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取り付け推奨値 | 回転速度:5000 r/min 変位:0.05 mm 偏差:0.03 mm 偏角:0.2゜ |
回転速度:5000 r/min 変位:0.07 mm 偏差:0.05 mm 偏角:0.5゜ |
回転速度:500 r/min 変位:0.15 mm 偏差:0.3 mm 偏角:0.3゜ |
回転速度:
5000 r/min 変位:0.3 mm 偏差:0.2 mm 偏角:0.3゜ |
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着脱法 | エンコーダ側、あるいは機械側に取付け、 一体として相手側に差し込む。 |
エンコーダおよび機械側にフランジを取り付け芯出し規定諸寸法に設定後、ゴムタイヤを取り付ける。 機器を移動させずに着脱可能。 |
エンコーダ側シャフトと機械側シャフトの芯出し後フランジ、板バネ、スペーサを入れ取り付ける。 | ||
備考 | 高速になると遠心力によるゴムの膨張でスラスト力が生じエンコーダを損傷する。 駆動側軸径 φ10~φ22 〔注〕 |
駆動側軸径 φ10~φ20 〔注〕 |
〔注〕最新の情報は各製造メーカにてご確認ください。
〔注〕駆動軸側の孔加工はお客様にてご用意ください。
関連情報
最終更新日:2023/11/10