2024年10月2日
意図しない設定の変更をブロックする「パスワードロック機能」が追加可能
「デジタル流量計FM-3100」に新オプションを追加
試験効率アップでカーボンニュートラル社会に貢献
電子計測器の製造および販売を行う株式会社小野測器(社長 大越 祐史)は、「デジタル流量計FM-3100」に新機能を搭載し、2024年9月24日より受注を開始しました。
デジタル流量計FM-3100
当社が2020年にリリースした「デジタル流量計FM-3100」は、エンジン開発の燃料消費特性を高い精度で評価することができる計測機器です。今回、お客様のニーズにお応えし、新オプションの追加と機能改善を実施しました。具体的には、設定変更時にパスワードの入力が求められるパスワードロック機能を、オプションとしてご用意しました。本機能は設定変更履歴の自動保存、読み出し機能も備えており、試験の信頼性がアップします。
さらに、お客様の要望や問い合わせが多かった機能を実装しました。1台の検出器の体積流量と演算質量流量を並列にアナログ出力する機能や、CAN通信による積算時間の設定が可能になる等、ユーザビリティを向上しました。
当社は、次世代モビリティ開発において、燃料流量計測の作業の効率化と信頼性の高い試験の実現で、カーボンニュートラル社会に貢献します。
本発表のポイント
- パスワードロック機能で、燃費試験プロセスの信頼性がアップ
- 使いやすいデジタル流量計により、試験システムの構築がしやすく、作業効率も向上
ターゲット市場
- 建機、農機、トラックやバスをはじめとした自動車メーカー等、燃費試験が行われる現場
パスワードロック機能について
1. パスワードロック
FPシリーズのFactor変更や、OUTPUTのスケール変更等、計測データに影響をおよぼすものには、パスワードを要求します。
2. 変更履歴機能
「FM-0311A FP Module」のFactorを変更した場合、変更した日時、値を保存しておき、後で確認することができるようになります。
「FM-0321 FZ Module」で Zero Calの実施やLow Flow Cutの設定変更を行った場合、それらを行った日時、値を保存しておき、後で確認することが可能になります。
標準機能バージョンアップについて
1. アナログ出力に体積流量と質量流量を同時に出力
Moduleを1つ利用時に、アナログ出力のOUTPUT 2を使用して、体積流量と質量流量を同時に出力します。体積流量と質量流量を同時に記録することができます。
2. CAN通信で積算時間を設定
これまで本体のパネル操作とRS-232Cでしか変更できなかったAuto Stopの積算時間設定を、CAN通信を使って、外部から設定できるようにしました。