空間フィルタ検出器の投光器の中に水が貯まることがあるが、
その対策方法は

空間フィルタ検出器は、「路面のムラ模様」 を光学的に捉えて速度計測を行っておりますので、路面に水溜りが有ったり、光学系が泥水を被ったりした場合、計測不能となります。このため、雨天の日や、路面に水が溜まっている状態での使用は原則として有り得ないと判断し、簡易的な「防滴対策」は実施しているものの、特別な防水対策 までは行っておりません。

空間フィルタ検出器に水しぶきが掛かる或いは車両に降り注いだ雨の流れの先に検出器が配置されるなどの理由で検出器の隙間から水が入り込むことが予想される ような場合には、検出器をビニール等の防水シートで常時覆ってご使用下さい。この場合、投光器のカバー部分はかなり発熱しますので、 ビニール等の防水シートが直接触れないよう工夫願います。
また、受光部の光路にビニール等の防水シートがはみ出した場合も受光信号に影響が出るため、測定不良の原因となりますので注意下さい。

なお、投光器の目的は路面を明るく照射し 「路面のムラ模様」 を見え易くする事だけですので、降り注いだ雨が投光部に溜まったとしても殆ど影響は発生しません。 但し、長時間に渡る計測を実施する場合は、気化した水蒸気で投光量が低下したりハロゲンランプに悪影響を与える可能性が有ります。また、路面からの汚濁した水しぶきが投光器内部に入り込んだ場合は、照射光量が低下しますので検出信号の S/N も劣化します。内部に水が溜まった場合は直ちに投光器フードを外し、内部の水を捨てて、保護ガラスを清掃して下さい。


一方、もしも同様の現象が検出部側の光学系(対物レンズの内側) で発生した場合は、結像関係に影響を与えますので、検出能力が著しく低下し、測定不能となります。この場合は、乾燥した室内で時間をかけて乾かして下さい。濡れ方が酷い場合は、対物レンズを外して清掃する必要が有りますが、この場合は検出器の再校正をお勧めします。


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