

Challenge Stage Ⅲの振り返り
Challenge Stage Ⅲ Retrospective
基本方針:事業再生~Reborn~
Challenge Stage Ⅱの最終年となった2021年当時、コロナショックを契機とした社会の急速な変化が当社の事業活動にも大きな影響を与え、当社事業は社会の趨勢との間にずれが生じていることが顕在化しました。
そこで2022年からスタートしたChallenge Stage Ⅲではこれら変化に柔軟に対応するため、挑戦の機運を再び盛り上げ、新たに生まれ変わる覚悟を持って取り組むこととし、基本方針を「事業再生~Reborn~」としました。
活動テーマとして「成長戦略」「業績伸長」「構造改革」の3つのテーマを掲げ、コロナ禍で落ち込んだ業績の回復と、さらなる成長を遂げることを目標に取り組みました。

業績目標と実績
コロナ禍の赤字からは脱却できましたが、連結売上高は目標とした経営成績には及びませんでした。しかし、受注高はコロナ禍以前の水準まで戻すことができました。
海外では自動車業界における急速なEV化からの揺り戻しが見られ自動車販売数が停滞した影響もあり、海外市場での収益の拡大は道半ばとなりました。
数値指標
2021年 | Stage Ⅲ 目標 | 業績推移 | |||
---|---|---|---|---|---|
2024年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | ||
連結売上高 (百万円) |
9,852 | 14,000 | 10,928 | 11,539 | 11,804 |
連結営業利益 (百万円) |
△859 | 1,000 | 55 | 139 | 144 |
ROE | △9.6% | 5% 以上 | 1.9% | 3.3% | 9.9% |
海外売上高比率 | 14.4% | 27.0% | 16.5% | 18.4% | 16.2% |
各活動テーマの成果と課題
-
1. 成長戦略:「環境」「社会的課題の解決」を通した成長の実現
新たな事業を展開すること、インフラ・ヘルスケアなどの新たな領域での新製品・新サービスの創出に挑戦しました。
- 成果
- 音環境に関する取り組みとして、「Sound One」の提供を開始、計測技術の知見を活かした「コト」ビジネスへの参入として、電動車両の「ベンチマーキングレポート」の販売を開始。また、インフラ・ヘルスケア領域への技術展開の探求などを実施
- 課題
- 新領域での事業の確立、新しい事業を生み出す力の強化
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2. 業績伸長:アジア地域を中心とした海外市場の強化による収益の拡大
成長のためのターゲットを海外市場と定め、体制の強化から取り組みましたが、コロナ禍による活動制約が長引きました。
- 成果
- 現地法人の体制強化、本社からの支援体制整備、海外での商流の拡大など
- 課題
- 地域別の市場に合わせたマーケティング強化と市場にマッチした商品の投入
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3. 構造改革:DXとオープンイノベーションの推進による改革の実現
DXとオープンイノベーションによる効率化を図るとともに、人への投資によるエンゲージメントの向上に取り組みました。
- 成果
- 定年延長、人財教育などの人的資本への投資と働く環境の整備、社内でのDXの展開など
- 課題
- DXとオープンイノベーションの成果を成長へとつなげること