多段噴射量計測システム
FJ-8000 シリーズ



FJ-8000

ディーゼルエンジンでの噴射システムとして、コモンレール方式は、もはや常識となりました。コモンレールシステムは、幅広い運転状況において高噴射圧を提供することができ、多段燃料噴射を可能とします。コモンレールシステム を採用することにより、完全燃焼に近づけることができ、それによりPMの発生やNOxの発生を抑え、燃費の向上、振動・騒音の低減が可能になります。

FJ-8000 シリーズは、このコモンレールシステムでの多段噴射における噴射量、噴射率、噴射時期、噴射期間を実車環境に近い噴射環境にて計測し、さらなる噴射精度向上のための多段噴射対応噴射量計測システムです。

 

特長

高精度な多段噴射量測定(読取値の ±0.25 %) *高精度版使用時
噴射量・噴射率の同時計測を最大15段まで計測
ディジタルフィルタによる歪みのない噴射率波形出力(FJ-0600 使用時)
検出原理の異なる FJ-030/0600 の同時使用が可能
広い測定範囲(0 ~ 400 mm3/str)
噴射毎の連続測定(1 ~ 50 Hz〔60 ~ 3000 r/min〕)
最大 8 台の検出器を接続可能

連続 50,000 サイクル分のデータメモリー

噴射量検出部

噴射量検出部

高速サンプリングによる高精度な噴射タイミング解析

高速サンプリング(インジェクタ駆動信号:1 MHz 圧力信号200 kHz)により、次噴射までの インターバル、噴射開始/ 終了遅れ時間等の噴射タイミングを高精度に解析。

高速サンプリングデータ

リアルタイムデータ表示

画面データ(バーグラフ表示)

1.バーグラフ

各気筒、噴射段ごとの噴射量をバーグラフ表示

画面データ(噴射率モニタ)

2.噴射率モニタ

噴射率、圧力、1ch分の外部からの入力信号(噴射指令等)を同時に表示。保存したデータとの重ね書きにも対応。

画面データ(トレンドグラフ)

3.トレンドグラフ

最大8種類、3000 cycleのデータをトレンド形式で表示。

4.デュアルモニタ

トレンドグラフとバーグラフを同時表示。

5.数値モニタ

各気筒ごとの噴射量、噴射期間、検出器内温度などを数値で表示。

データ解析

● TQ-Q 線図( 噴射指令値- 噴射量線図)

横軸が噴射指令、縦軸が噴射量の線図で噴射指令に対する噴射量の変化を表示。

TQ-Q 線図( 噴射指令値- 噴射量線図)

● 噴射率グラフ

各気筒の圧力波形、噴射率波形、1ch 分の任意の波形を 1 cycle ごとに表示。

噴射率グラフ

● T-Q 線図( 横軸:サイクル 縦軸:噴射量)

サイクルによる各気筒ごとの噴射量の変動 を表示。

● N-Q 線図( 横軸:回転速度 縦軸:噴射量)

ポンプ回転速度による各気筒ごとの噴射量 の変化を表示。

● ヒストグラム

設定した噴射回数ごとの噴射量分布を表示。

● 統計データ

噴射量、噴射期間、検出器内温度等の平均 値、標準偏差、最大/ 最小値等を表示。

● データリスト

1 cycleごとの噴射量、噴射期間、検出器内 温度等のデータを表形式で一覧表示。

システム構成図

システム構成

測定原理

FJ-0600 噴射量検出器

FJ-060

Zeuch の方法を応用したもので、燃料を満たした密閉容器内に燃料を噴射すると、その噴射量に比例し容器内圧力が上昇することを利用し噴射量と噴射率を測定するものです。
 
イラスト(FJ-0600噴射量検出器測定原理)

FJ-030 噴射量検出器

FJ-030

噴射前と噴射後のベローズ先端位置を変位検出器で検出し、ベローズ有効面積より噴射量を算出します。噴射された燃料は、測定完了と同時に電磁弁にて排出され次の噴射に備えます。ベローズの内側からは高圧のガスが加えられており、これがノズルに対して背圧です。
 
イラスト(FJ-030噴射量検出器測定原理)

概略仕様

名 称 型 名 項 目   仕 様
システム仕様 主要機能※1 ガソリン、ディーゼルエンジンの多段噴射システムの燃料噴射量/噴射率の測定
計測可能気筒数※2 最大 8 気筒
計測可能噴射段数※3 最大15 段
測定項目※1 燃料噴射量(各段噴射量,トータル)、燃料噴射率、噴射回数、ポンプ 回転速度、温度、背圧
燃料噴射量※1 瞬時値、平均値、積算値、標準偏差、最大値、最小値、噴射期間、噴射インターバル、気筒間偏差
表示内容※4 1. リアルタイム計測表示 (各段噴射量+トータル噴射量の棒グラフ及び数値表示)
2. 噴射量のヒストグラム、
3. サイクル ー 噴射量線図 ( T - Q 線図)
4. 回転速度 − 噴射量線図( N - Q 線図)
5. 噴射期間(各噴射及びインターバル)
6. 噴射回数毎の計測データ(1 ~ 5 段及びトータル噴射量、温度、回転速度、背圧)
7. 噴射率波形
8. 各噴射量の平均値、積算値、標準偏差、最大値、最小値、気筒間偏差表示
記憶容量 1 気筒あたり最大 50000 サイクル分
燃料噴射量検出器 型名 FJ-0600 FJ-030
測定範囲※3 トータル噴射量 ;0~100、200、300、400 mm3 /str
  補助噴射量 ; トータル噴射量の 20 % まで  
測定精度 フルスケールの ±0.1 % 以下(測定噴射量 : フルスケールの 20 % 以下)
±0.5 % of reading以内(測定噴射量 : フルスケールの 20% 以上)

分解能 最大測定噴射量の 1000 分の 1
噴射周期 1 ~ 50 Hz (60 ~ 3000 r/min)
ノズル背圧 1 ~ 4 MPa、1 ~ 13 MPa(オプション)  1 MPa(可変はオプション)
背圧媒体 燃料 N2 ガス or ドライエアー
(お客様にて御用意下さい)
燃料温度 10 ~ 120 ℃(検出器内)
圧力検出器 半導体式(背圧測定用)、
ピエゾ式 (噴射量測定用)
半導体式 (背圧測定用)
(オプション)
温度検出器 測温抵抗体( Pt 100 Ω)

測温抵抗体( Pt 100 Ω)
(オプション)

校正用流量検出器 FP-213※6 用途/計測範囲 噴射量校正用流量検出器/ 0.06 ~ 60 L/h
測定精度 ±0.5 % 読取値 ( 0.18 ~ 60 L/h 時)、±0.0009 L/h以下( 0.06 ~ 0.18 L/h 時)
アンプユニット
FJ-0730
  FJ-0600 噴射量検出器用アンプで、検出器 1 個につき 1 台必要です。
(検出器の近くに設置)
FJ-0037
  FJ-030 噴射量検出器用アンプで、検出器 1 個につき 1 台必要です。
(検出器の近くに設置)
シグナルコンディショナー
FJ-0810
検出器接続台数 1 ch、 FJ-030 or FJ-0600 を選択
圧力信号入力部 噴射量 FJ-0600 用、 背圧
変位信号入力部 噴射量 FJ-030 用
温度信号入力部 噴射量検出器内部温度、 FP-213 流量検出器温度
流量信号入力部 FP-213 流量検出器よりのパルス信号
噴射率信号出力部 0 ~ 5 V / 0 ~ FS mm3 /ms(校正時)、
FS 値は測定範囲により 100 mm3 /ms、200 mm3 /ms、300 mm3 /ms、400 mm3 /ms となります。各噴射段ごとに個別に出力します。
ディジタルローパスフィルタ付き(1、1.2 1.5、2、2.5、3、4、6、8 kHz及びスルー)
角度パルス信号入力部 基準パルス; 1 P/R(必須)、角度パルス:360、720、900、1800、3600 P/Rより 選択
CPU FJ-0800 シグナルコンディショナ接続台数 最大 8 ch
バルブドライブユニット
FJ-0750
排出弁ドライブ数 最大 4 ch( 5 ch 以上時は、 2 台必要となります)
オプション
FJ-0870
噴射期間/
インターバル計測機能
噴射期間と噴射インターバルを計測/表示します。
FJ-0871
噴射開始/終了遅れ時間計測 外部入力パルス (通常インジェクタの駆動パルス/TTL レベル正論理)の立上がり /立ち下がりからの噴射開始までの時間及び噴射終了までの時間を計測します。
FJ-0872
噴射率波形表示・出力機能 任意に選択した気筒の噴射回数毎の検出器信号と噴射率波形表示、及び保存が可能です。
検出器よりの出力信号を200 kHzでサンプルしたデータの表示/出力が可能で、お客様側で任意に加工、解析ができます。最大 100 サンプル。
FJ-0873
トレンドグラフ表示 任意に選択した気筒の、選択した 16 ch(回転速度、各気筒噴射量、背圧、噴射期間、温度等)のデータをサイクルごとにトレンド表示します。*表示は8chごとの切替え。
FJ-0874
アナログ入力 入力:最大 16 ch、入力信号:0 ~ 10 V、外部計測器よりの電圧信号を 1 P/Rごとにサンプリング、物理量に変換した状態でデータシート(CSV)に保存可能です。但し、D/Aボードが必要です。
FJ-0875
アナログ出力 噴射量、ポンプ回転速度、噴射期間、噴射インターバル、立上り時間、立下り時間、圧力、温度等の最大 136 ch より 16 ch 選択(噴射率は標準)。但し、 D/A ボードが必要です。
FJ-0876

噴射判別機能

インジェクタ駆動信号を基準として、噴射の有無を判別します。噴射の有無の判別は下記2通りです。

・インジェクタ駆動信号の立ち上りから次の立ち上りの間に噴射が有る/無しで判別
・インジェクタ駆動信号の立ち上りから任意の時間内に噴射が有る/無しで判別

FJ-0877
体積弾性係数3次補正機能 検出器内温度とその時の体積弾性係数データを取り込み、そのデータより温度による体積弾性係数を補正し、精度の高い噴射量を表示します。
FJ-0878
質量噴射量計測機能 密度データを取得することにより、噴射量を質量換算します。

※1 : 噴射量検出器 FJ-030 は、構造上検出遅れが発生する可能性あるため、噴射率計測(噴射期間、インターバル)はご参考用となります。
※2 : 1気筒でも校正可能です。
※3 : 5段、10段仕様も対応可能です。
※4 : リアルタイム噴射量表示以外はオフライン表示です。
※5 : 100 mm3/str 以下、400 mm3/str 以上のタイプも製作可能です。また、最小噴射量は検出器容量により異なります。
※6 : 測定範囲の広い FP-2140H(0 ~ 120 L/h)、圧力損失の低いFP-213S(0.001 kPa以下)の利用も可能です。

最終更新日:2017/02/20



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