クランプするだけで、簡単に回転体のトルクを計測できる

クランプ型トルク計製品写真

くるま開発において走行安定性試験は実車で行われることが多く、台上置換が課題となっています。台上置換するためには、ドライブシャフト位置でのトルク計測が必要です。クランプ型トルク計は、回転するドライブシャフトのトルクを計測することが可能です。

また、EVやHEV等の電動車では、回生ブレーキの制御設計や設計検証が必要です。メカブレーキを含まないドライブシャフト位置のトルクを計測することで、エネルギーマネジメントの設計・評価が可能になります。

これまでのドライブシャフト位置のトルク計測は、シャフトに加工が必要なものや、検出器の脱着によるデータの再現性がないものが一般的でした。

クランプ型トルク計は、取り付けやすい構造で、繰り返し取り付けても高精度で再現性の良いデータ計測が可能です。


特長

簡単取付対象シャフトにクランプするだけ

ドライブシャフトにクランプするだけで、センサーを取り付けることができます。
センサーは一方向から締め付けることができるよう、作業性に配慮した設計になっています。



高安定性:クランプ型で高精度なトルク

 

当社のクランプ型トルク計は、試験を繰り返し実施しても、静特性に変化が少なく、高精度なデータ計測が可能です。


高再現性繰り返し脱着しても再現性を確保

 

繰返し脱着しても、トルク値の変動が少なく、試験の再現性を確保できます。 異なる試験車両を同じセンサーで評価することができ、試験車両の比較、評価する場合に誤差要因を除くことができます。

装置構成例

台上試験

 

台上試験

参考仕様

 

項目 仕様値 備考
対応シャフト径 Φ25 mm~Φ32 mm 7種のスペーサーをご用意(引取り改造)
定格トルク ±1,000 N・m - (Φ28 mm)  
非直線性 ±0.6 % FS 以内 ※1
取外再現性 ±1.0 % FS 以内 参考値(感度変動)
定格回転速度 ±1,000 r/min 無負荷出力変動±0.5 % 以内※1
バッテリー種別 LiPo二次電池 500 mAh  
バッテリ駆動時間 7 h 以上  
バッテリ充電時間 2 h以内 参考値
使用温度 -10 ℃~60 ℃  
保存温度 -10 ℃~45 ℃  

※1 当社基準シャフトで出荷検査を実施します。
※ 特注品(受注生産)のため、製品仕様は別途お問い合わせください。


最終更新日:2025/04/18