タイヤ転がり抵抗試験システム

ISO28580:2018に準拠し、各種タイヤ単体での転がり抵抗を正確に測定できるシステムです。
また、モード運転(JC08、WLTC)による走行毎のタイヤの損失抵抗と転がり抵抗係数の同時計測の他、台上惰行試験や定加減速試験、過渡モード試験が可能です。
さらに、オプションをプラスすることで、ローラやタイヤの温度変化によるタイヤ損失の影響を検証することもできます。
対応規格:ISO 28580: 2018(MOD)、JASOE015

計測システム

イラスト(一定速度運転時の制御とモード運転時の制御)
  • ローラ用モーターにて走行抵抗制御が可能(シャシダイナモメータと同様)
  • ローラ用モーターより駆動し速度制御が可能
  • タイヤ用モーターにて駆動し速度制御を行い、モード運転が可能
  • 二つの軸トルク検出器から転がり抵抗、損失仕事量を算出可能
  • エアーシリンダーにて押し付け荷重を加減速度変化に追従して可変可能

仕様

ローラ 直径 2,000 mm
表面 平滑
400 mm
荷重 9,000 N
計測精度 タイヤ荷重

±10 N又は±0.5%FSの大きい方

空気圧 ±1 kPa
軸力 ±0.05 % FS
入力トルク ±0.1%FS
距離 ±0.5mm
温度 ±0.15+0.002t℃
表面速度 ±0.1 km/h
時間 ±0.01s
角速度 ±0.1 %
環境温度 基準 23±1℃

*詳細仕様に関してはご相談ください

事例

定常試験による転がり抵抗係数測定

80 km/h 一定でタイヤを回転させ、その駆動トルクから転がり抵抗係数を計測。 同様に 任意の回転速度で計測可能。

惰行試験による転がり抵抗係数測定

シャシダイナモメータ上と同様に惰行法により転がり抵抗係数を測定が可能。

計測点:80、60、40、20 km/h
荷重条件:3826 N
暖機条件:試験前に60 km/h 30分


走行抵抗算出