タイヤ転がり抵抗試験システム
JIS D 4234: 2009 および ISO 28580: 2009に準拠し、各種タイヤ単体での転がり抵抗を正確に測定できるシステムです。
また、モード運転(JC08、WLTC)による走行毎のタイヤの損失抵抗と転がり抵抗係数の同時計測の他、台上惰行試験や定加減速試験、過渡モード試験が可能です。
さらに、オプションをプラスすることで、タイヤの走行騒音・振動の測定解析・温度変化によるタイヤ損失の影響を検証することもできます。
対応規格:JIS D 4234: 2009(JATMA)、ISO 28580: 2009(MOD)、 JASOE015
計測システム
仕様
ローラ | 直径 | 2,000 mm |
---|---|---|
表面 | 平滑 | |
幅 | 400 mm | |
荷重 | 9,000 N | |
計測精度 | タイヤ荷重 | ±10 N |
空気圧 | ±1 kPa | |
軸力 | ±0.05 % F.S. | |
入力トルク | ±0.05 % F.S. | |
距離 | ±1 mm | |
温度 | ±0.1 ℃ | |
表面速度 | ±0.1 km/h | |
時間 | ±0.005 s | |
角速度 | ±0.1 % | |
環境温度 | 基準 | 25 ± 2 ℃ |
*詳細仕様に関しては御相談ください
事例
定常試験による転がり抵抗係数測定
80 km/h 一定でタイヤを回転させ、その駆動トルクから転がり抵抗係数を計測。 同様に 60・40・20 km/h 一定で計測。
速度が違っても、転がり抵抗係数は両タイヤともほぼ同様の数値が得られた。
惰行試験による転がり抵抗係数測定
シャシダイナモメータ上と同様に惰行法により転がり抵抗係数を測定。100 km/h まで速度上昇直後、惰行を行う。
計測点:80、60、40、20 km/h
荷重条件:3826 N
暖機条件:試験前に60 km/h 30分
車速大きい方が転がり抵抗係数は大きくなる傾向が見られる。
走行抵抗算出方法