高精度燃料計測システム
エンジン試験において、部品や制御方法などを変更して影響を評価するとき、使用部品や制御方法などを変更した結果かどうかを区別するため、燃料温度や圧力などの外部環境が安定していることが重要となります。
当社の高精度燃料計測システムは、エンジンへ供給する燃料温度と圧力をコントロールして、高精度な燃料流量計測を実現します。
特長
優れた温度安定性
装置内循環流路の温度変化を ±0.2 °C 以内(1分間の変化幅)に制御し、安定した燃料流量計測を実現します。
自動エア抜き機構を内蔵可能 ベンチアップ時間を短縮
試験対象エンジンを交換する際、装置内部循環路にエアが混入します。
高精度燃料計測システムでは、内部に自動エア抜き機構の追加が可能で、計測開始までのベンチアップ時間を短縮できます。
ベンチ試験の運用効率を向上します。
ご要求に沿ってカスタマイズ可能
試験対象のエンジンに合わせて、リターン処理や熱容量に合わせた循環流量等、お客様に合わせたカスタマイズが出来ます。
システム構成例
概略仕様(一例)
使用可能液体 | 軽油※、ガソリン、エタノール含有ガソリン、エタノール燃料 ※ バイオディーゼル燃料を使用可能ですが、すべてを保証するものではありません。 ※ 一部の軽油では、液体温度がゼロ度付近になるとワックス成分が析出し、フィルタの目詰まりを起こす可能性があるため、ご使用いただけません。また、アルコール燃料においても同様の析出物がある場合はご使用いただけません。 |
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計測項目 | 流量、温度、密度 | |
計測範囲 | 流量 | 0.3~300 L/h |
温度 | 0~99.9 °C | |
密度 | 0.5~2.0 g/cm3 | |
精度 | 流量 | ±0.2 % 読取値以内 |
温度 | Pt 100 Ω クラスA | |
密度 | ±0.0010 g/cm3(軽油、クレンゾルHS、 20 °Cにおいて) | |
温度制御精度 | 設定温度 ±1 °C 以内(定常運転時) | |
温度制御安定性 | ±0.2 °C 以内(一分間の変化幅) | |
使用温度範囲 | 0~40 °C | |
質量 | 約200 ㎏(スタンドを除く) | |
価格 | (別途御見積り) |
※上記仕様範囲外をご要求の場合は、別途ご相談ください。