回転体から発生する、音・振動の解析には回転トラッキングが最もよく用いられます。なぜなら、起振力が 回転速度に依存するからです。その起振力と回転体のもつ固有振動数との関係を解析するのが回転トラッキング解析です。 この PC 版ソフトウェアでは、PC に内蔵できる A/D ボードで手軽に解析が行えます。リアルタイムで処理表示する一方で、同時に生波形をも保存しているため、貴重なデータからの詳細な分析が可能となります。 解析 ch 数は 7 ch と豊富、しかも ch 当たりオーバーオール + 8 次数の同時解析が行えます。データ収集後、トラッキングデータの 回転速度に対応した生波形とそのスペクトルが同時にモニターできるため、次数を変更しての再計算が簡単に行えます。さらに、次数トラッキングと1/3 オクターブトラッキングが同一データで解析できます。 表示は回転体には欠かせないキャンベル線図をはじめ、3次元、重ね書きと多彩です。
特長
ノート PC で 7 ch の同時解析(ノート PC ではオプションでトータル 15 ch、デスクトップ PC で 15 ch、DS-2000 使用時は 16 ch まで可能)
ch 当たり、同時 8次数+オーバーオールの同時トラッキング+整数次の 2 ch に対する位相
メモリー方式なので、データ収集後に次数の再設定が可能
波形、スペクトル、トラッキングデータの同時リアルタイム表示
簡単操作
任意の次数の波形が源波形と重ね書きで比較可能
キャンベル線図出力
過去データとのオバーラップ表示
収集データを音としてスピーカーで再生する機能
回転上昇、下降を1サイクルとして最高 10 サイクルまでの自動収集、または回転上昇のみ、下降のみの 自動収集も 10 サイクルまで可能
回転次数以外に固定周波数のパーシャルオーバーオールまたは1/3オクターブでの回転トラッキングも 可能で、次数、パーシャルオーバーオール、1/3オクターブを切りかえて再計算も可能
ファイルから読み出したデータからの再計算時でも次数の変更可能
表示例
左上の「回転速度―トラッキング次数」グラフ上で、サーチカーソルを移動すると、その時の 回転速度の波形(下側)とその時のスペクトル波形(右上)に表示されます。波形にはぞれぞれ、回転マークと次数マークが入りますので、一目で波形の性質がわかります。
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