音響振動シミュレーションソフトウエア <FERDINA(フェルディナ)>は、統計的エネルギー解析手法(SEA)を使用し、製品の音・振動の品質向上や、検査コスト削減、また製品開発期間の短縮を支援します。
自動車や家電など様々な分野で、製品が発生する騒音・振動の低減、特に、耳に付きやすい高周波領域での音の低減や、複雑な部品からなる製品のアセンブリ状態での騒音・振動解析への要求が多くなってきました。
しかしながら、音響振動の実験解析に広く利用されているモード解析では、モードの分離ができない条件(高周波数領域など)の解析が困難であり、またいわゆる有限要素法(FEM)などの音響振動シミュレーションにおいては、広範な周波数をカバーするモデル化が難しく、実用的な精度を得ることができませんでした。
これに対し、統計的エネルギー解析手法(SEA)では、これらの弱点をカバーするとともに、解析時間が短いことから、有限要素法(FEM)などのように計算プロセスで待たされることが少なく、ユーザは解析結果を素早く確認しながら作業をすすめることができます。
音響振動シミュレーションソフトウェア <FERDINA>は、FR-2000解析プラットフォームとFR-2100実験SEAナビゲータ、FR-2200
FEMハイブリッドSEAソフトから構成されます。FR-2000 解析プラットフォームとFR-2100
実験SEAナビゲータにより、実験データによる対策部位の特定や設計変更等の対策検討が、またFR-2200
FEMハイブリッドSEAソフトを組み合わせることで、市販の汎用FEMソルバ(NASTRAN並びにACTRANTM)のFEM解析データを使用して設計変更等のシミュレーションを効果的に短時間で行うことが出来ます。 |