質量流量計測システム

高精度な質量流量計測で、燃費向上(CO2削減)に貢献

自動車の電動化が進んでいますが、多くの自動車は内燃機関を搭載しているため、内燃機関のエネルギ効率向上はいまだ不可欠です。
エネルギ効率のよいエンジン開発には、高精度に投入エネルギ量を把握する必要があります。燃料の投入エネルギ換算には、消費燃料の質量流量計測が必要となります。
新型流量検出器 FP-5000シリーズ、小型密度計 FD-5110、およびデジタル流量計 FM-3100を組み合わせた質量流量計測システムは、リアルタイムに密度を計測し、高精度に質量流量を計測出来ます。また、各種試験における質量流量換算の煩雑さも解消します。

特長

1. 流量検出器:アルコール標準対応
 

FP-5000シリーズ流量検出器は、化石燃料では不要だった耐腐食性能が求められるアルコール混合燃料に標準で対応いたしました。
*アルコール対応:耐薬品性の強いシール材に変更。





2. FZシリーズに比べて低流量域の精度アップ
 

容積式流量検出器 FPシリーズと組合わせた状態で、圧力損失20kPa以下(60 L/h 時)を実現。 流路への圧力変動を最小に抑えた状態で検出器を設置可能。FZ-2200Aと比べて低流量域の精度が向上しているため、始動試験等の低流量域の測定に最適です。

コリオリ式連続質量流量計 FZ-2200Aとの精度比較

質量流量の低流量精度が大幅アップ



3. 従来に比べて小型・軽量でエンジン近傍に設置可能
 

従来機種より大幅に小型化したことにより、エンジン近傍への設置が容易となりました。 配管の距離を短くすることで燃料の温度変化を低減します。



4. 流量計:Convert Dens 機能 
 流量検出器の温度センサー(オプション)で燃料温度補正が可能

小型密度計で計測した燃料温度と、FPシリーズ流量検出器の燃料温度には差異が生じます。 FM-3100 には、小型密度計で計測された密度値を、FPシリーズ流量検出器の温度・圧力センサーユニット(オプション:EH-0830)の計測温度で補正する機能があり、 これにより、流量検出器に流れた燃料温度相当に密度値を補正し、より正確な質量流量が演算できます。

機能活用例







システム構成図



動画



事例

瞬時質量流量計測

事例:エンジン始動時の瞬時質量流量計測

インジェクタ

事例:インジェクタ積算ばらつき比較試験

計測値比較

事例:排ガス分析計との計測値比較



最終更新日:2022/06/30