熟練の「音」を、AIで可視化する。
インフラ点検をDX化する「打撃音特化型・携帯異常検知システム」
モニター募集
モニター募集内容
計測技術の小野測器と、構造物診断のリーディングカンパニーである株式会社ジャスト。両社の共創から生まれた「打撃音特化型・携帯異常検知システム」の試作機モニターを募集します。
製品特長
わかる・てがる・のこる。現場の作業を止めない。3つの機能で打音検査を的確にサポートします。
●わかる(AI判定)
人による作業は加振力や速度が一定ではありません。 本システムは2つのAI機能により、 打撃音だけでなく「擦過(こする)」音でも高い判別能力を発揮し、作業をサポートします。
●てがる(ウェアラブル)
足場や狭所などの不安定な場所でも手軽に利用できるよう、小型ウェアラブルかつスタンドアローン(単独動作)システムを実現。 現場でスピーディに数値を可視化します。
●のこる(自動記録)
搭載されたWEBカメラが、異常度の高い箇所を自動撮影。曖昧になりがちな異常箇所の記録を明確なエビデンスとしてデジタル保存できます
本取り組みの背景
株式会社小野測器と株式会社ジャスト様のパートナーシップは、2020年に始まりました。
当初は計測機器のメーカーとユーザーという関係でしたが、
NDA(秘密保持契約)の締結を経て深い対話を重ねる中で、
トライとしてタイル剥離検知に関する基礎実験に両社で着手したことが大きな転機となりました。
建設業界が直面する「打音検査の属人性」や「熟練技術者の不足」という深刻な社会課題に対する危機感を共有し、
ジャスト様が長年培ってきた「現場での確かな知見」と、
当社の「精密な音響振動解析技術」を掛け合わせることで、
アナログな検査手法のDX化ができるのではないかと考えに至り、技術・機器の開発の取り組みが開始されました。
2022年より理論実証と学術的な裏付けを進め実際の劣化状況を再現した供試体による理論実証や、熟練検査員の官能評価データの解析を共同で進めています。その成果を2024年、2025年の日本建築学会大会で論文発表を通じて公開しています 。
また展示会への共同出展も実施し、現場の生の声を製品開発へダイレクトにフィードバックしながら開発を進めてきました。そして2025年、理論と現場の知見融合した、「打撃音特化型・携帯異常検知システム」の試作機が誕生しました。
学会発表実績
●2024年日本建築学会大会
・機械学習による打診音からのタイル剥離推定手法 その1 剥離推定アルゴリズムについて
・機械学習による打診音からのタイル剥離推定手法 その2 提案したアルゴリズムの検証実験
●2025年日本建築学会大会
・機械学習による打診音からのタイル剥離推定手法 その3 試験体製作およびFEM 解析による剛性評価
・機械学習による打診音からのタイル剥離推定手法 その4 施工違いタイルを用いた提案アルゴリズムの検証
・機械学習による打診音からのタイル剥離推定手法 その5 リーブ硬さ試験器を応用した新しい剥離評価手法の提案
パートナー企業紹介
株式会社ジャスト
建築・土木構造物の調査・診断におけるリーディングカンパニーです。
豊富な現場実績に基づく高度な専門知識を有し、
インフラ保全の最前線で社会の安全を支えています。
今回のプロジェクトでは、
現場視点での評価データ提供や実証実験フィールドの提供など、
システム実用化において不可欠な役割を担っていただいております。
公式サイト:
https://www.just-ltd.co.jp/
株式会社ジャスト取締役 NIT創成研究部長 博士(工学)
多田 健次 氏
開発者の声
今回一番大変だったのはデータ取りです。良否判定するアルゴリズムを組み、これがどんな状況でも適用できるか検証するために様々な素材、状況を再現したタイルを約7万回叩きました。製品として発売するかは、モニターにご応募していただいたお客様のご意見を踏まえ、検討したいと考えています。
株式会社小野測器 マーケティングブロック 市場開拓グループ
グループマネージャー
石畠宏平