メールマガジンバックナンバー

80号 2008年5月22日発行

小野測器                       2008年5月22日発行
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ONOSOKKI -- info channel 5月号                          第80号
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 お知らせ
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■日本機械学会賞(技術)受賞

 当社の技術「ディーゼル噴射ポンプの多段噴射率・噴射量測定装置の開発」
 が、2007年度日本機械学会賞(技術)を受賞し、4月8日に明治記念館
(東京都港区)にて開催された日本機械学会通常総会において表彰されました。
 噴射量計測装置は、国内外の主要な噴射装置、ディーゼルエンジンメーカー
 に導入され、開発、製品検査のマザーマシンとして活躍し、噴射率・噴射量
 計測装置の新しいデファクトスタンダードとして国際的に認知されておりま
 す。この技術によりピエゾコモンレールの多段噴射の品質向上に寄与し、
 ディーゼルエンジンの改良に貢献できたことが、今回の表彰につながりまし
 た。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/vehicle/gakkai.htm

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 製品 サービス
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■MI-1234/1432 計測用マイクロホン(新製品)

 MI-1234(周波数範囲20Hz~20kHz)及びMI-1432(周波数範囲20Hz~8kHz)
 は、音場型の1/2インチバックエレクトレット方式計測用マイクロホンです。
 バイアス電源が不要のため、高電圧の電源回路を必要としません。マイクロ
 ホンの心臓部である振動膜の固定にはレーザー溶接方式を採用し、従来製品に
 比べて、より耐環境性能を向上させています。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/press_old/08_05_20_1.htm

 

■MI-3111 マイクロホン用プリアンプ CEマーキング適合(新製品)

 MI-3111は、1/2インチバックレットコンデンサマイクロホン用のプリアンプ
 です。CCLD(定電流駆動)方式とBNCコネクタの採用により、多数のCCLD対
 応のアンプや解析機器、データレコーダー等に直接接続できます。CEマーキ
 ングに適合し EMC対策が施されておりますので、電磁ノイズに強い仕様とな
 っております。環境騒音や建築音響の計測・解析、また電子機器や機械装置
 の放射音圧計測、解析用途に最適です。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/press_old/08_05_20_2.htm

 

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 アプリケーション e-見積り
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■トランスミッションユニットを回転トラッキング解析しLAN 経由でパソコン
 にて品質管理

 トランスミッションユニットの検査工程で、回転 - トラッキング解析を実
 施し、回転速度に伴う振動レベル変化による品質管理を行います。
 CF-7200に CF-0722トラッキング解析ソフトウェアを組み込むことで、回転
 速度に同期させながら、速度上昇または下降による回転次数成分の振動レベ
 ル変化をトラッキング解析することができます。
 CF-7200に外部コントロール機能を追加する事で、CF-7200とPCをLAN接続し、
 LAN経由での解析START/STOPや条件設定、並びに解析データのパソコンへの
 取り込み等、VB、C#、Excel VBA等で作成したお客様のプログラムから
 CF-7200を遠隔操作することができ、オンラインでの品質管理を手軽におこ
 なうことが可能です。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/estimate/FFT/fft_Q_1_5.htm

 

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 よく受ける質問と回答FAQ
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■DS-2000シリーズ データステーションFAQに2項目追加

 -DS-0250で収録した ORFファイルを Oscope Professionalに読み込んで、音
 圧値(Pa)と周波数解析したときの音圧レベル(dB値)の両方を正しく表示
 する方法は

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/ds2000/ds0250_orf.htm

 -DS-0221で収録した RCDファイルを Oscope Professionalに読み込んで、音
 圧値(Pa)と周波数解析したときの音圧レベル(dB値)の両方を正しく表示
 する方法は

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/ds2000/ds0221_rcd.htm

 

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 新着カタログ・資料
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 PDFカタログ改訂7種を掲載しました。

 ○回転計セレクションガイド(回転速度 改訂)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#sougou

 ○XN-8000シリーズ 計測処理用ソフトウェア (データ処理 改訂)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#sv

 ○DS-2000 データステーションGraduo「グラデュオ」(データ処理 改訂)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#sv

 ○音響・振動アプリケーションソフトウェア (音響振動 改訂))
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#sv

 ○Oscope Professional 時系列データ解析ツール (ソフトウェア 改訂)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#soft

 ○OS-2140 Oscope Professional音質評価パック (ソフトウェア 改訂)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#soft

 ○OS-2150 Oscope Professional変動音解析パック(ソフトウェア 改訂)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#soft

 

<PDFカタログトップページ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html

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 計測コラム
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デジタル計測の基礎 - 第8回「時間窓長とスペクトル分解能 」

 今回は、FFT分析をする時間窓長とスペクトル分解能の関係についてのお話
 しです。本計測コラムでも何回も取り上げたテーマですが、周波数分析の非
 常に基本的な事柄ですので、再度説明します。

 一般的に、FFTアナライザーでは、連続的な時間波形から、T秒間だけ切り出し
 て(Tをサンプリング時間と呼ぶ)有限フーリエ変換を実施します。このと
 き、切り出された時間波形は、周期Tの周期関数と見なして、基本周波数
 1/T(周期の逆数)とその整数倍の周波数成分に分解することができます。

 (図1参照)

 このT秒のサンプリング時間長は、FFTの時間窓長となります。
 この基本周波数はスペクトルの分解する能力を表し、分解能周波数と呼び、
 Δfで表すことにします。すなわち

     Δf=1/T --------------- (1)

 ここで、直感的に言えることですが、Δf(Hz)が分析できる最低の周波数だ
 ということです。このΔf(Hz)より低い周波数(言い換えれば、T秒より大き
 な周期を持つ)成分が含まれていても、分析範囲外となります。
 例えば、2秒の時間窓長(T=2)であれば、分析できる最低の周波数は
 0.5Hzとなります。すなわち、2秒の時間窓長に0.5Hzより低い周波数成分が
 含まれていても、分析することができません。(DC成分を除いて)分析でき
 る下限周波数は、時間窓長に制限されることになります。
 また、周波数スペクトルは、Δfの幅を持った短冊のようなフィルタ群が等
 間隔で並んだ形となっており、その短冊をFFTビン(bin)と呼ぶことがありま
 ます。ビン(bin)とは、英語で、バケツ(bucket)または、入れ物
 (container)を意味します。FFTでは、ビンの幅はΔfで、DC成分だけが、
 Δf/2となります。
 (図2参照)

 (図1、2及び続きはこちらのPDFをご覧ください)

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/emm80.pdf

 

 <バックナンバー>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm
(バックナンバー上に今までの計測コラムのタイトル一覧を掲載しました。)

 

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◆◇◆編集後記◆◇◆
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 新緑の季節になりました。春にはふさわしくない強い雨が降っています。
 これは初夏の幕開けでしょうか?刻々と季節が移り変わります。
 朝と夜は少し肌寒さは感じますが、日中は汗ばむくらいの陽気になる日も
 多くなり、外の風がとても気持ちよく感じるようになりました。
 連休も終わり、また忙しい日々が始まった方も多いかと思いますが、少し
 ゆったりした昼下がりには、街にあふれる新緑を眺めながら、近くの公園
 まで散歩はいかがでしょう。
 暑くなく、寒くなく、半袖シャツで清々しく過ごせる日は1年のうちに何日
 あるでしょうか?

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  発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
     お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
      編集責任者   加藤 雅治
     発行責任者   小嶋 治夫

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  バックナンバー
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