メールマガジンバックナンバー

63号 2006年12月21日発行

小野測器                       2006年12月21日発行
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ONOSOKKI -- info channel 12月号         第63号
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    (お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)

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◆◇◆お知らせ◆◇◆
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■年末年始休業、相談受付の休止のお知らせ

 下記年末年始期間は休業とさせていただきます。お客様相談室へ電話での
 お問い合わせ業務も休止させていただきます。

 ●年末年始休業期間 : 2006年12月29日(金) ~ 2007年1月4日(木)
 ●相談受付休止期間 : 2006年12月28日(木) 12:00 ~2007年1月5日(金) 13:00 まで

 FAX、メール、フィードバックフォームなどで頂きましたご質問に対する
 ご返事は、2007年1月5日(金)13:00以降とさせていただきますので
 よろしくお願いします。

■音響・振動技術セミナー<アンケート調査>ご協力のお願い

 例年開催しています音響・振動技術セミナーを2007年度も引き続き開催
 すべく準備を進めています。つきましては皆様にご満足いただける
 セミナーをご提供できますよう、内容等を含め皆様からのご要望、
 ご意見を広くお聞きしたいと思います。ぜひ、アンケートへのご協力を
 お願い申し上げます。
 なお、2007年度春季音響・振動技術セミナーの詳細は、
 2007年2月中旬過ぎにメール・ホームページ等でご案内させていただく
 予定です。

 <アンケート調査 URL>
 アンケート期間:2006年12月21日~2007年1月13日

■CF-7200製品ご登録ユーザ様向け正規取扱説明書を公開

 CF-7200データパレットのご登録ユーザ様向けに2つの正規標準取扱説明書
 (PDFファイル)をアップしました。

  -「リファレンスガイド(346ページ 30MB)」
  -「ユーザーガイド(240ページ 11.6MB)」

 なお、閲覧・ダウンロードにはユーザー登録が必要です。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/registration/newregistration.htm

■DS-2000シリーズ「A特性フィルタ(アナログフィルタ)使用時の注意」

 DS-2000シリーズでは、電圧レンジオーバーの検出は、A特性フィルタを
 通過した信号で判断しています。A特性フィルタを通過した信号は低い周波
 数域は減衰するため、数百Hz以上の音圧レベルが微小で、それ以下の周波
 数成分が大きい入力信号の時には注意が必要となります。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/ds2000/ds2000_rangeover_filter.htm

■新規カテゴリ「製品開発物語」

 新製品の開発に携わった企画担当者やエンジニア並びに販促営業員に製品
 開発中の出来事や、苦労話を語っていただく開発秘話 - その第ニ弾は
 「CF-7200ポータブル2chFFTアナライザー」- 開発の経緯は一体どのような
 ものであったのか。そしてこれからのデータ解析は一体どのような方向へ
 向かっていくのであろうか? - SV開発センター企画販促グループリーダ
 に話を聞きました。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/nakaniwa/kaihatsu.html

■新規カテゴリ「製品ペーパクラフト」

 ハサミやノリといった手軽な文房具を使って、PDFの型紙を切り抜いて
 組み立てるだけで立体製品モデルが簡単に作れるペーパクラフトを用意
 しました。休日にお子様と一緒に作って楽しまれたら如何でしょう。

 <ペーパークラフト:CF-7200データパレット>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/nakaniwa/papermodel.html

■LAシリーズ騒音計機能・用途分類一覧

 LAシリーズ騒音計を機能、特長、用途別にまとめた一覧図を用意ました。
 この一覧図で絞り込んで、最終的に製品 サービスページの仕様欄で確認いただ
 く、そんな使い方が有効です。

 <騒音計 機能・用途・分類一覧>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/sound_relate.htm#mark

 

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◆◇◆よく受ける質問と回答FAQ◆◇◆
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■XN-8000シリーズレポライザページにFAQ4項目+簡易操作手順書2種を追加

 ○「グラフの表示データ設定で周波数応答関数を指定してもデータが表示
   されないのですが」
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/xn8000/xn8000_23.htm

 ○「CH1とCH2、CH3とCH4のような複数のマスタ信号(リファレンス信号)
   の周波数応答関数を一度の測定で演算できますか?」
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/xn8000/xn8000_24.htm

 ○「XN-8100で時間波形のレコードは最大どれくらい?」
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/xn8000/xn8000_25.htm

 ○「指数ウィンドウを使って減衰率をもとめた。この補正は?」
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/fft_common/CF_exp_window.htm

 ○定比トラッキング解析手順書(PDF 20ページ、2.4MB)
  <参考用プロジェクトファイルリンク付き>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/xn8000/pdf/xn0822_tracking1.pdf

 ○定幅トラッキング解析手順書(PDF 20ページ、2.4MB)
  <参考用プロジェクトファイルリンク付き>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/xn8000/pdf/xn0822_tracking2.pdf

 <XN-8000シリーズ FAQトップ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/xn8000/xn8000FAQ.htm

■DS-2000シリーズデータステーションFAQに3項目追加

 ○「3次元表示のデータ間の時間を規定する方法は?」
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/ds2000/ds2000_3Ddatagap.htm

 ○「電圧レンジオーバーの検出は、A特性フィルタの前か?」
  「A特性フィルタをONにすると、オーバー表示のLEDが消えるが?」
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/ds2000/ds2000_rangeover_filter.htm

 ○「指数ウィンドウを使って減衰率をもとめた。この補正は?」
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/fft_common/CF_exp_window.htm

 <DS-2000シリーズ FAQトップ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/ds2000/ds2000.htm

■CF-4200シリーズFFTアナライザーFAQに簡易操作手順書2種を追加

 ○コンパレーター機能の操作手順(PDF 14ページ、285kB)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/cf4200/pdf/cf4000comparator.pdf

 ○コンパレーター機能で速い測定にする操作手順(PDF 6ページ、160kB)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/cf4200/pdf/cf4000comparator2.pdf

 CF-4200シリーズ FAQトップ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/cf4200/cf4200FAQ.htm

 

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◆◇◆Web3Dイメージカタログ◆◇◆
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 製品外観を三次元立体イメージでご覧いただけます。

 ○VR-6100振動レベル計
 ○NP-7310低周波高感度型加速度検出器
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/3d/infovr6500.htm

 <Web3Dカタログ インデックス>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/3d/index.htm

 

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◆◇◆DWG/PDF外観図サービスページ◆◇◆
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 ○LV-8600レーザー測長器関連
 ○LV-9110Aレーザー測長器関連
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/laser.htm

 <外観図トップページ>

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/overallview.htm

 

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◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
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■PDFカタログ改訂1種を掲載しました。

 ○「音響・振動アプリケーションソフトウェア」 (音響・振動)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#sv

 <PDFカタログ トップページ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html

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◆◇◆計測コラム◆◇◆
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 「波形とFFT−1」

■初めに

 CF-7200データパレット、新しいFFTアナライザーが生まれてきました。
 FFTアナライザーを理解するにあたり、新製品でも基本的なところは
 昔と変わりはありません。FFTは過去にも取り上げたことがありますが、
 今回は「FFTの初歩」ということで再度お付き合いください。

 一般に複雑な波形はsinとcosの波形の重ねあわせでできている。よって
 音振では「複雑な波形も、まず1つのsin波形、cos波形で考えてみる」
 と理解しやすいといわれています。このような視点でFFTアナライザーの話を
 進めます。理論的なところは「FFTアナライザーについて」を参考ください。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/newreport/analyzer/index.htm

 よく使われる用語の判断は独断ですが、説明のポイントということで
 【】を記しました。

1.sin波形(MPシリーズ電磁式検出器) 

 物理現象はセンサーによって直接または間接的に測定され、電圧信号
 として観測されます。
 例えば回転速度の測定を考えてみますと、センサーとしてMP-9100電磁式
 回転検出器があります。この検出器は歯車に接近させ取り付けます。
 歯車が回転すると歯車の山谷によるギャップ差で発生する磁束の強さ
 の変化を利用して、歯車の歯数と同じ信号を検出しています。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/g_revo.htm

 この出力波形は歯車の形状に影響されますがほぼ【正弦波】が出力され
 ます。以後正弦波を【sin波】余弦波を【cos波】と称します。

 簡単な実験をしてみました。モジュール:1、歯数:120 の歯車をモーター
 の軸に取り付け、約2000r/minからモーターの電源をオフにして自然に減速
 させた時の波形をCF-7200データパレットで観測してみました。
 飛び飛びの回転速度ですが、次のところでこの観測波形をご覧いただけ
 ます。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/emm_63add_viewlet_swf.html

 波形を観測しやすくするため、【トリガ機能】を使いました。
 トリガ機能は、入力信号が設定された電圧レベル【トリガレベル】を超
 えるまで測定は待機状態となります。入力信号がトリガレベルを超えると
 信号取り込みを実行し、波形が画面に表示されます。
 観測波形ではトリガレベル0Vを−電圧から+に超えた点でトリガをかけ
 ました。【トリガポジション】を0にして観測波形の左端がトリガ点
 (測定開始点)にするとわかりやすかったのですが、トリガポジションを
 ずらして測定してしまい、後で気付いてデータ採取に失敗です。

 sin波は、一定時間後には同じ形の波形が繰り返します。時間をずらすと
 波形を重ねることができ、数学では【周期関数】といわれています。
 同じ波形になるまでの最小経過時間(【1サイクル】の時間)を
 【周期時間】(略称で【周期】)といい単位は秒(s)が使われます。
 また、周期の逆数を取って【周波数(単位はHz)】で表わされます。
 周波数は1秒間に何サイクルかを表わしていることになります。

 MPシリーズ電磁式検出器の信号は、ご覧頂きましたように回転速度が減少
 すると周波数と【振幅】が変化します。回転速度が高いほど振幅が大きく
 なる特性を持ち、【出力電圧特性】としてx軸に周波数、Y軸に振幅を取った
 グラフで表わされます。また、検出器と歯車間の隙間(ギャップ)が狭い
 ほど振幅が大きくなる特性や、ケーブルの長さなどの影響を受けるため
 【測定条件】が付記されます。
 取り付け条件や出力電圧特性の例が次のところでご覧いただけます。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/mp/mp_1.htm

 【回転速度(r/min)】測定では、歯車の歯数PとMP-9100の信号の
 周波数F(Hz)がわかると

   回転速度(r/min)=F÷P×60(s)  ・・・(1)

 で求めることができます。
 実験波形の最後に、2000r/min一定で回転しているときの波形とその
 【振幅スペクトル】を示しています。普段は振幅スペクトルと【パワー
 スペクトル】をよく混同して使ってしまいます。
 【パワースペクトル】は振幅の2乗で表わされ、振幅スペクトルはパワー
 スペクトルのY軸単位を振幅で表示したものとなります。このことはもう
 少し先で再度取り上げます。振幅スペクトルのデータを見ると、周波数と
 その【片振幅】(sin波の最大値)を読み取ることができます。
 観測波形は、X軸が時間になっていて【時間領域】での表示となり、一方
 スペクトルはX軸が周波数になり【周波数領域】の表示となります。
 時間領域では周期とその片振幅を、周波数領域では周波数とその片振幅を
 読むことができ、どちらもsin波を表わしています。このことから
 「観測波形もスペクトルもどちらも同じ信号を表わしている」という
 こと、言い換えると同じ信号を時間領域と周波数領域で視点を変えて
 観測していることがわかっていただけると思います。

 sin波は片振幅A、周期T、周波数f、時間tすると

   Asin2πft  f=1/T       ・・・(2)

 と表わされます。
 上述のMP-出力電圧特性はfとAの関係を表わしていることになります。
 周波数と振幅が一定のsin波は、計測機器を単位校正する基準信号として
 よく使用されます。音振動では例えば音響校正器の信号は250Hz 音圧
 124dBや、振動校正器の159.2Hz 加速度10m/s^2 などがあります。

 余談ですが、2000r/minと一定の時でも観測波形の振幅が変化している
 ことに気付かれたことと思います。この理由は歯車の取り付けの偏芯に
 よるギャップの変化が振幅の変化として現れます。
 MPシリーズ電磁式検出器の歯車を取り付ける時には偏芯に注意して
 ください。

 ポイント:sin波は振幅と周波数で表わすことができる

 <CF-7200データパレット>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/data/cf7200.html

 

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編集後記

 今年ももう年末。恒例の流行語大賞を引用し一年を振り返ってみます。
 冬季オリンピック荒川選手の「イナバウアー」は悠々とした時間の流れの
 中に優美さがただよい、日本の「品格」があった。 ハンカチ王子」に
  うっとり、「エロカッコイイ」。
 テレビの前でごろ寝、ふー飲んだ食った笑った。まだ頭の中は「たらこ
  たらこ たらこ」が踊ってる、「シンジラレナ~イ」飲みすぎシール
  ぺタ。おっと気が付けば腹の周りがりんご形、これはこれは「メタボ
 リックシンドローム」か? 世の中いざなぎ景気超えといわれながら
 「格差社会」、昔は皆中級階級で良かったのに・・。ITを駆使しネットや
 「ミクシイ」で情報交換、地デジにワンセグ?次第に時代に取り残されて
 いく。「脳トレ」筋トレで精神年齢肉体齢の若返り運動始めー、いっち、
 にー、さん、し~。今年もタラレバで終わってしまう編集後記です。
 ノロウイルスが大流行しています。 皆様忙しい中、健康にご自愛され
 よい年を迎えられますよう祈念申し上げます。

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      お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
   編集責任者   野田 幸治

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