メールマガジンバックナンバー
53号 2006年2月23日発行
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ONOSOKKI -- info channel 第53号
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**********************2月のコンテンツ *****************************
▼お知らせ
○外観図新規提供ファイル形式をDXFからDWGファイルへ変更
○3Dイメージカタログのインデックスページを新設
○春季音響振動技術セミナー
▼製品 サービス
○DG-4190 アナログ出力付ゲージカウンタ【NEW】
▼アプリケーション
○自動車用マフラーの音響透過損失<CAEと実験解析>
▼フリー・ユーティリティソフト
○CF/DSシリーズ「MATLABでのバイナリーファイル読込」(更新)
ORFファイル(*.orf)読み込みサンプルを追加
▼Web3D三次元イメージ
○DG-4190 アナログ出力付ゲージカウンタ
▼よく受ける質問と回答FAQ
○騒音計FAQに2種の操作手順書(PDF)を追加
-LA-1240「環境騒音を等価騒音レベルLAeqで10分間測定・データ保存」
-LA-1240「ホーンの音の最大音LcMaxを測定・データ保存」
○回転計FAQに取扱説明書を追加
-FG-1200 オプトマルチメータ
○加速度検出関連FAQに3種の取扱説明書を追加
-NP-3578N10 汎用3軸加速度ピックアップ
-NP-3576N10 汎用3軸加速度ピックアップ
-NP-3560B 超小型3軸加速度ピックアップ
▼DXF/PDF外観図
○DG-4190 アナログ出力付ゲージカウンタ
○AX-5022 RS232C用信号ケーブル
▼新着カタログ・資料
○DG-4190 アナログ出力付ゲージカウンタ(新規)
○直視型デジタルリニアゲージ(改訂)
○LA-1000シリーズ普通騒音計(改訂)
○騒音計総合カタログ(改訂)
▼計測コラム
○振動解析 - 26 「応答スペクトル - 2」
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(お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)
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◆◇◆お知らせ◆◇◆
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■外観図新規提供ファイル形式をDXFからDWGファイルへ変更
2月より、DXFファイルに変わりAutoCAD標準フォーマットの1つである
DWGファイルで外観図データを提供して参ります。既存のDXFファイルは
残しますが、今後追加していくデータにつきましては、DWG形式とPDF
形式になります。なお、DWGと既存のDXFの両方が扱えるバージョンは
AutoCAD 2000(LT2000) 以降となります。
DWG形式ファイルはブラウザ画面上で表示させることは出来ません。
先にPDFファイルでブラウザ画面上で内容をご確認頂き、その後該当の
DWG形式ファイルをダウンロードください。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/overallview.htm
■3Dイメージカタログのインデックスページを新設
3Dイメージカタログも全部で40製品あまりに増えてまいりました。
新たにインデックスページを作成し、一覧から素早くアクセスできる
ようにしました。もちろん今まで通り製品 サービスページからのアクセス
も可能です。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/3d/index.htm
■春季音響・振動技術セミナー
春季音響・振動技術セミナーは、6月2日分(若干名様)を除き、定員に
達しました。ご参加をご検討いただいた皆様、有り難うございました。
なお、秋季セミナーは大阪と名古屋地区での開催を予定しております。
詳細につきましては7月にホームページ上で発表させていただきます。
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/seminar/seminar.htm
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◆◇◆製品 サービス◆◇◆
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■DG-4190 アナログ出力付ゲージカウンタ【New】
1月23日にアナログ出力付きDIN 72規格の小型多機能ゲージカウンタ
DG-4190を発表いたしました。DG-4190は、当社製リニアゲージセンサーの
信号を寸法・変位に変換してデジタル表示します。 アナログ出力付
ですのでレコーダ等に接続して寸法・変位の記録が可能です。
DIN 72×72のコンパクトサイズに、カラーコンパレーター機能をはじめ、
Max/Min/Range測定機能、Offset機能、Factor(乗算)機能など充実の
演算機能を標準装備しました。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/gage/dg4190.htm
<プレスリリース>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/press.htm
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◆◇◆アプリケーション◆◇◆
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■自動車用マフラーの音響透過損失<CAEと実験解析>
最近よく耳にする言葉に「CAEシミュレーション」が有ります。これは
実機での試験に先立ちコンピュータと演算ソフトを活用して仮想モデル
を作り、実機の性能・特性を事前にシミュレーション(解析・評価)
することで、製品開発を支援し、開発時間の短縮と効率化を図って行
こうとするものです。
今回ご紹介するのは、自動車の排気系部品であるマフラーの消音特性
評価にCAEを適用するアプリケーションです。通常、マフラーの開発
工程では、試作後にエンジンに組み付け、実稼動時の音から消音特性を
評価していますが、このアプリケーションでは、音響CAEと四端子法に
よってマフラーの音響透過損失を求め、設計初期段階に基本的な消音
特性の評価を実現します。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/muffler_noise.htm
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◆◇◆ユーティリティソフト◆◇◆
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■CF/DSシリーズ「MATLABでのバイナリーファイル読込」
ORFファイル(*.orf)読み込みサンプルを追加
FFTアナライザーで記録したバイナリーデータを高機能な2次元処理機能
を有するMATLABで読み込むためのフリーソフトに、DS-2000データステ
ーションのORFファイルのデータ読み込みのためのプログラムを追加し
ました。
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/freeprogram/download_top.htm
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◆◇◆Web3D3次元イメージカタログ◆◇◆
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製品外観を三次元立体イメージで上下左右任意方向捉えることが可能な
Web 3Dに以下製品を追加しました。
○DG-4190 アナログ出力付ゲージカウンタ
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/3d/infodg4190.htm
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◆◇◆よく受ける質問と回答FAQ◆◇◆
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■騒音計FAQに2種の操作手順書(PDF)を追加
○LA-1240「環境騒音を等価騒音レベルLAeqで10分間測定・データ保存」
工場内や敷地境界線上での環境騒音を周波数特性A、測定時間10分の
等価騒音レベル(LAeq)を測定し、メモリーに保存する操作手順です。
労働安全衛生法やISO-14000 での騒音測定で使用される測定方法です。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/la/pdf/la1240env_noise1.pdf
○LA-1240「ホーンの音の最大音LcMaxを測定・データ保存」
ホーンの音の最大値を周波数特性Cで測定(LcMAX)しメモリーに保存する
方法を、測定時間3sに設定しその最大値を測定する例の操作手順です。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/la/pdf/la1240horn_noise1.pdf
■回転計FAQに 取扱説明書を追加
○FG-1200 オプトマルチメータ
マイクロモーター等の細い回転軸にあたって戻ってきた近赤外反射光を検出
する非接触方式回転検出器とアンプの取扱説明書です。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/tach/tachfaq.htm
■加速度検出関連FAQに3種の取扱説明書を追加
○NP-3578N10 汎用3軸加速度ピックアップ 取扱説明書
○NP-3576N10 汎用3軸加速度ピックアップ 取扱説明書
○NP-3560B 超小型3軸加速度ピックアップ 取扱説明書
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/np_ps/np_psfaq.htm
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◆◇◆DWG/PDF外観図サービスページ◆◇◆
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製品外観図を追加しました。
<リニアゲージ・ゲージセンサー関連製品>
○DG-4190 アナログ出力付ゲージカウンタ
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/gage.htm
<騒音計・音響・振動関連製品>
○AX-5022 RS232C用信号ケーブル
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/sv_products.htm
<外観図トップページ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/overallview.htm
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◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
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今月のPDFカタログは新規1種と改訂3種
<寸法変位関連>
○DG-4190 アナログ出力付ゲージカウンタ(新規)
○直視型デジタルリニアゲージ(改訂)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#1
<音響振動関連>
○LA-1000シリーズ普通騒音計(改訂)
○騒音計総合カタログ(改訂)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#sv
<PDFカタログ トップページ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html
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◆◇◆計測コラム◆◇◆
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振動解析-26 「応答スペクトル - 2」
(2)外力が働かない場合
運動方程式は微分方程式を解くことでした。今回は例をあげて
解いてみましょう。専門書の解説用語と比較しながら見ていくと
理解しやすいと思い、そのように説明を進めます。
■2-1 専門書などで解説されている一般的な式
前号より運度方程式は次式で表わされます。
mx''+cx'+kx=0 ・・・(1)
mで割って
x''+(c/m)x'+(k/m)x=0 ・・・(2)
ここで
k/m=ωo^2 (ωo:固有振動数)
さらに臨界減衰係数Ccを
Cc/2m=√k/m=ωo
ζ=c/Cc (ζ:減衰定数)
にとると、(2)は
x''+2ζωox'+ωo^2x=0 ・・・(3)
この解は
x=Ae^(-ζωot)cos(√1-ζ^2*ωot−Φ) ・・・(4)
または
x=Ae^(-ζωot)sin(√1-ζ^2*ωot+Ψ)
ωn=√1-ζ^2*ωo (減衰自由振動周波数)
A、Φ、Ψは初期条件で定まる値です。
ζ≪1では
ωn=ωo
x=Ae^(-ζωot)cos(ωot-Φ) ・・・(4')
として解説されています。
ωo、ζがどんな意味を持つかに注目していきます。
■2-2 例題
(1)式として次の例をとりあげます。
x''+2x'+400x=0 ・・・(5)
これは前号の図で質量を右にずらし、そっと放した場合の式になります。
右辺が0の微分方程式は同次方程式といいます。
この方程式を解くとき、減衰と振動は複素数の指数関数として表わされ
ますから、解の形を
x=e^λt ・・・(6)
とおいて、λを求めます。λは複素数です。
(6)を微分すると
x'=λe^λt、 X''=λ^2*e^λt
これを(5)式に代入し
λ^2*e^λt+2λ*e^λt+400e^λt=0
(λ^2+2λ+400)e^λt=0 ・・・(7)
e^λt≠0より
λ^2+2λ+400=0 ・・・(8)
式(8)は系の振動特性を表わすので、特性方程式といいます。
根を求める公式を利用し、
λ=[{-b±√b^2-4ac}/2a]
={-2±√4-4*400}/2
=-1±√1-400
=-1±j√399 ・・・(9')
≒-1±j√400
≒-1±j20 ・・・(9)
xの2つの解が得られました。
x1=e^-1+j20、 x2=e^-1-j20
[定理1]
同次方程式の解がx1、x2の2つ求められたとき、解は
x=Ax1+Bx2
となり、A、Bは積分定数で初期条件などで決る。
定理1より、またオーラーの公式(10)を使い
e^jθ=cosθ+jsinθ
e^-jθ=cosθ−jsinθ ・・・(10)
x=Ae^(-1+j20)t+Be^(-1-j20)t
=e^-t{Ae^j20t+Be^-j20t}
=e^-t{Acos20t+jAsin20t+Bcos20t-jBsin20t}
=e^-t{(A+B)cos20t+j(A-B)sin20t}
ここで新しい定数を、C=A+B、D=j(A-B)とすれば
x=e^-t{Ccos20t+Dsin20t} ・・・(11)
と一般解を得ました。
(10)式を微分すると
x'=−e^-t{Ccos20t+Dsin20t}
+e^-t{-20Csin20t+20Dcos20t} ・・・(12)
C、Dをきめるため、変位を1mずらしそっと放したとすると、初期条件は
t=0で、x=1、x'=0
この条件を(11)式、(12)式に入れると
1=C
0=−C+20D
より、
C=1
D=1/20
よって、
x=e^-t{cos20t+1/20*sin20t} ・・・(13)
さらに三角関数の合成の公式を使うと
x=e^-t√(1^2+1/20^2)cos(20t-Φ)
=1.0012e^-tcos(20t-Φ) ・・・(13')
Φ=tan^-1(D/C)=tan-1(1/20)
質量mを1mずらしそっと放した時の振動変位xを求めることができました。
図1は(13')式をグラフに描いたものです。
<図1>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/06_02_23add.htm
<バックナンバー>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm
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編集後記
トリノオリンピック、LIVEを見る。イタリア観光へ行ってみたい気持を
持って静かに観戦しているつもりが、いつのまにかのめり込んで奇声を
上げていることに気付き、恥ずかしい。モーグルにハーフパイプはショ
ーを見ているよう。技を競い合うパフォーマンスに自分を重ねて空へ飛
び舞う、ウワーオ爽快。スピードスケートにスーパー大回転、選手のス
ピードより自分が遅れている。頭の中のイメージが映像のスピードに
ついていけない。100分の1秒差、そのうち1/1000秒の計測になるのかな。
ちょっと早くないか~止まれーよしよし、カーリングは氷よりも冷静に
一投する。選手の緊張感、喜びが伝わってくる、パチパチパチ。
ところで、競技によりファッションがずいぶん違う。「別の競技のウエ
アーで出場するとやはり変か」と訳のわからないことを迷想しながら、
より早く・より高く・より強くガンバレーの声援を送ろう。
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発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
編集責任者 野田 幸治
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