メールマガジンバックナンバー & 計測コラム
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47号 2005年8月25日発行
小野測器 2005年8月25日発行--------------------------------------------------------------------
ONO SOKKI -- info channel 第47号
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********************8月のコンテンツ ******************************
▼お知らせ
○“アプリケーションe-見積”掲載開始 第一回目「回転機器編」
○2005年秋季音響・振動技術セミナー参加者募集締め切り
▼製品 サービス
○AU-3100 バンドパスフィルタアンプユニット 【新製品】
○AU-3200 フィルタアンプユニット 【新製品】
○AU-4100 レコーディングユニット 【新製品】
○AU-0401 レコーディングソフトウェア 【新製品】
▼製品紹介Flashアニメーション
○PV-7700 ステッピングモーターステーション
▼Web3D 3次元イメージカタログ
○LA-5560 高機能型騒音計
▼DXF/PDF外観図サービスページ
○AU-3100 バンドパスフィルタアンプユニット
○AU-3200 フィルタアンプユニット
○AU-4100 レコーディングユニット
▼回転計関連FAQ
○新旧デジタル回転計製品比較表
▼新着カタログ・資料
○遠隔表示型デジタルリニアゲージ(改訂)
○エンジン試験装置 KY-1000 (改訂)
○自動車試験用過渡解析ツール (改訂)
▼計測コラム
○振動解析 -20 「振動絶縁-2」
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(お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)
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◆◇◆お知らせ◆◇◆
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■アプリケーションe-見積掲載開始 第一回目は「回転機器編」
最良の計測結果データを得るためには、計測とする対象や用途に合わ
せて適切な検出方法と表示器の選択が必要です。しかしながら、製品
単体の情報からだけでは、目的とする使い方や組み合わせるシステム
構成を頭に描くことがなかなか難しいのが現状です。
このアプリケーションe-見積では、計測の対象や使い方用途・目的に
合わせて必要とされる様々な情報を整理し、最適な検出器と表示器の
組合せシステム構成をアプリケーションとして分かり易く皆様にご提
案するとともに、そのアプリケーションを構成する機器の概算見積を
簡単にとることができます。第一回目は、「回転機器」編です。
このアプリケーションe-見積は、今後他の製品機器群にも順次拡張し
て参りますので、ご期待ください。私どもは、ホームページによって
お客様とメーカとの距離をできるだけ縮めたいと思っています。
ご質問やご依頼等ございましたら各ページ下段のフィードバック
フォームやフリーダイヤルによりお気軽に声をおかけください。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/estimate/index.htm
■2005年秋季音響・振動技術セミナー参加者募集締め切り
ご好評を頂いております音響・振動技術セミナーですが、秋季開催分
3コースは定員に達しましたので、募集を締め切らさせて頂きました。
ご参加をご検討頂きました皆様、有り難うございました。
2006年度も同内容でのセミナー開催を予定しております。今年同様、
春季は「横浜」で3月、4月、5月の開催を、秋季は「名古屋・大阪地区」
で9月、10月、11月の開催を予定しております。
詳細に関しましては2006年1月に発表予定です。
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◆◇◆製品 サービス◆◇◆
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■AU-3100 バンドパスフィルタアンプユニット【新製品】
AU-3200 フィルタアンプユニット 【新製品】
AU-4100 レコーディングユニット 【新製品】
AU-0401 レコーディングソフトウェア 【新製品】
音響・振動センサー等の微小アナログ信号処理フロントエンド計測プラッ
トフォームAUシリーズの第1段として、微小信号を増幅するとともに
目的の周波数帯域の信号のみをフィルタリングにより抽出してS/N比の
良い信号をレコーダや解析器に送るためのフィルタアンプユニット
AU-3100/3200、並びに同信号のPCハードディスクへの長時間記録用
レコーディングユニットAU-4100、同ソフトウエアAU-0401を発表し
ました。AUシリーズは旧製品PSシリーズの後継ユニットとなります。
フィルタユニットは、フィルタ機能の他にゲインアンプを搭載し、
使い勝手を向上、1台でBPF/HPF/LPFが可能なAU-3100と、-48dB/octの
急峻な遮断特性を持つHPF/LPFを備えたAU-3200の2機種を用意。
また、レコーディングユニットAU-4100、同ソフトウエアAU-0401は、
AU-4100を最大4台まで連動させ20チャンネル/37.5kHz(周波数レンジ)
のアナログ信号を変換、国際標準規格IEEE1394バスでパソコンのハード
ディスクに最大400Mbpsで高速データ転送可能。しかも、パソコンに
収録したデータの解析は、当社過渡解析ソフトウェア“Oscope“を
使って直接解析の他、標準でORFまたはCSV形式に変換可能です。
ORF形式で保存されたデータは、当社DS-0221汎用FFT解析ソフトや
XN-8000シリーズRepolyzerを使って様々な解析をすることができ、
CSV形式で保存されたデータは、市販の表計算ソフトを使って2次処理
することができます。
<AU-3100/3200フィルタアンプユニット>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/soundvib/au3000.html
<AU-4100/0401レコーティングユニット/ソフトウエア>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/soundvib/au4100.html
<プレスリリース>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/8_17_05.htm
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◆◇◆製品紹介Flashアニメーション◆◇◆
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解説の基本はテキストですが動画であれば短い時間で簡潔にその特長を
掴むことが出来ます。Flash動画をぜひご覧ください。
○PV-7700 ステッピングモーターステーション
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/torque/pv7700.htm
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◆◇◆WEB 3Dイメージカタログ◆◇◆
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製品外観を三次元立体イメージで上下左右任意方向捉えることが可能な
Web 3Dに以下製品を追加しました。
○LA-5560 高機能型騒音計
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/3d/infola5560.htm
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◆◇◆DXF/PDF外観図サービスページ◆◇◆
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微小アナログ信号処理フロントエンド計測プラットフォームAUシリーズ
<騒音計/音響/振動>
○AU-3100 バンドパスフィルタアンプユニット【新製品】
○AU-3200 フィルタアンプユニット 【新製品】
○AU-4100 レコーディングユニット 【新製品】
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/sv_products.htm
<外観図トップページ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/overallview.htm
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◆◇◆回転計関連FAQ◆◇◆
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○新旧デジタル回転計製品比較表
販売終了機種と現在販売機種、全54機種の詳細仕様比較一覧表を
PDFファイルで用意しました。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/tach/pdf/tach_comp.pdf
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◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
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今月のPDFカタログは改訂3種
<寸法変位> 表紙を含め大幅改訂しました
○遠隔表示型デジタルリニアゲージ(改訂)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#1
<自動車関連>
○エンジン試験装置 KY-1000(改訂)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#vehicle
<ソフトウェア>
○自動車試験用過渡解析ツール(改訂)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#soft
<PDFカタログ トップページ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html
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◆◇◆計測コラム◆◇◆
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振動解析 -20 「振動絶縁-2」
前号の続きとして防振ゴムの振動絶縁を説明します。
机の上に置いた小さい試験機などの振動が、机に伝わり音がしないよう
簡易的に防振する場合防振マットを敷くことがあります。この防振ゴム
に使われる加硫ゴムは、ゴムの中に均一に配合剤を混ぜ合わせ一定の圧
力と温度を加えることで高い弾性を持たせたものです。その内部摩擦減
衰は能力が大きく形状も色々な物が用意されていて、取り扱いも簡単で
機械の振動絶縁に良く使われます。
前号で注目点は固有振動数が外力周波数の1/3以下になるように防振する
ことでした。
<前号図1:振動伝達率>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/05_07_21add.htm
防振ゴムでは、静的バネ定数と動的バネ定数に注意します。
静的バネ定数Ksは機械を防振ゴムに載せた時のたわみ量δに関係し、
次式の関係式があります。
Ks=W/δ ・・(1)
W:荷重(=mG m:質量 G:重力)
δ:たわみ量
静的バネ定数ksに対する動的バネ定数kdの比λはおよそ次表になります。
種 類 λ=kd/ks
天然ゴム 1.0(軟)~1.6(硬)
クロロプレン系 1.4~2.8
ニトリル系 1.5~2.5
(1)式よりたわみ量δと動的バネ定数kdとの関係式は
ks=kd/λを代入し、
kd/λ=W/δ
整理して
δ/λ=W/kd ・・・(2)
系の固有周波数foは
fo=1/2π*√{kd*G/W)=1/2π*√{Ks*λ*G/W}
=1/2π*√{λ*G/δ} ・・・(3)
Ksの単位をkg/cm、δの単位をcm、G=980cm/s^2を代入すると
fo=4.93√{ksλ/W}=4.93√{λ/δ} ・・・(4)
概算計算式として
fo=5/√δ (Hz) ・・・(5)
が用いられます。
(3)式でλ=1にとり、固有振動数とksとの関係をグラフにすると
図3のようになります。
<図3:固有振動数と荷重とバネ定数の関係>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/05_08_25add.htm
防振ゴムは、円筒型、正方形型などの形状があります。円筒型などでは
あまり長いとたわみによりくの字に座屈しますので座屈の限界範囲内で
使用する必要があります。
一般的な防振ゴムの選定は
(1)外力の周波数の1/3以下の固有周波数を選ぶ
(2)静荷重によるたわみは10%程度以内にする
(3)静荷重+動荷重+余裕度が許容荷重範囲以内にする
(4)使用温度、耐油性など使用環境に適する材質を選ぶ
となります。
外力とその周波数は、回転体の軸の毎秒回転数、送風機の
毎秒回転数×羽根数、歯車の毎秒回転数×歯数、機内燃機関の
毎秒爆発数などがあります。
<例題3>
200kgの重さの機械の防振として、4個の防振ゴムを使用する。
カタログに許容荷重80kg、ks=35(kg/mm)λ=1.4の記載があった。
たわみδ、固有周波数foは
Ksを単位変換して
KS=350 (kg/cm)
また、
防振ゴム1個当たりの荷重W=200/4=50(kg)
(1)式より
δ=W/Ks=50/350≒0.143(cm)
(4)式より
fo=4.93√{1.4÷0.143}≒15(Hz)
固有周波数は約15Hzとなります。
<例題4>
重さ100kgの内燃機関が毎分900回転で回っている。上下に20kgの不平衡
力が発生している。防振ゴム4個で振動伝達力を5kgに押さえたい。ゴム
1個のバネ定数Kをいかにとればよいか。
外力の角周波数ωは
ω=2πf=2π×900÷60=94.2 (rad/s)
固有角周波数ωoは
ωo^2=K/m==WG/m=980K/100=9.8K (rad/s)
1自由度の振動伝達率τは前号の減衰の無い次式を簡易的に利用し
τ=|1÷{1-(ω/ωo)^2}| ・・・(6)
また外力周波数の1/3以下に固有周波数をとる条件ω>ωoより(6)式は
5/20≦1÷{(ω/ωo)^2-1}=1÷{94.2^2/9.8K-1}
よって
K≦181 (kg/cm)
1個の動的バネ定数は
181÷4≒45.3(kg/cm)
1個の静的バネ定数は λ=1.4とすると
Ks=Kd/λ=45.3÷1.4≒32.5(kg/cm)
例題4のような条件で防振ゴムを選定後、例題3や(6)式でfoやτを確認
することができます。
外力の周波数からその1/3を固有周波数として例題のように静的バネ定数
を求め、該当するバネ定数の防振ゴムをを選定します。また、選定後に
固有振動数foや伝達率τを確認することができます。防振ゴムの選定に
あたっては専門メーカーから提供される資料やカタログのを参考にして
ください。
参考文献:機械の騒音とその対策 共立出版発行
<バックナンバー>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm
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編集後記
アメリカの流行語で「X世代、Y世代」が有ります。30~45才がX世代そ
の下の世代ということでY世代といわれ、それぞれの世代で感性行動に
違いがあるとのこと。 日本ではシルバー世代、団塊世代、X世代、
団塊ジュニア世代、その子供たち、世代を電話の発展に当てはめると、
呼び出し電話、黒電話、赤電話、テレカ、ポケベル、携帯 たったこれ
だけ並べてみるだけで育った環境が違いすぎる。考え方が世代によって
違うのは、う~ん納得。ところで6600万人労働力のうち1947年~49年の
団塊世代は680万人。団塊世代はいつも社会変化の最先端を突き進んで
いるように思う。学校の建設ラッシュ、入試制度改革、高度成長へと
善しにつけ悪しきにつけとにかく社会変化しないと社会持続できない
パワーを持っている。今また2007年問題、団塊世代が定年期を迎える年、
また大きな津波が来る。
夏で一句、夏せみが終わるころに選挙せみ、字余り。
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発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
編集責任者 野田 幸治
登録内容の変更・停止はこちら
https://www.onosokki.co.jp/EMM/emm_change.htm
Copyright(C), 2001 Ono Sokki Co., Ltd.
許可なく転載することを禁じます。
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