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45号 2005年6月23日発行

小野測器                       2005年6月23日発行
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ONOSOKKI -- info channel                    第45号
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********************6月のコンテンツ ******************************

▼お知らせ

 ○DS-2000データステーションでの次数比分析使用時の不具合のお知らせ
 ○英語版外観図PDFファイルでのダウンロードサービス開始

▼技術レポートSound & Vibration Technologies

 ○次数比分析とトラッキング解析

▼CF/DSシリーズFFTアナライザ用ユーティリティソフト

 ○MATLABでのバイナリーファイル読込

▼製品 サービス

 ○サウンドプラン製品紹介ページ全面改訂
  道路騒音規定 ASJ RTN-Model2003に新規対応
 ○全自動露光機 EV-2400 【新製品】

▼Web3D 三次元イメージカタログ

 ○RP-721ローラエンコーダ
 ○RP-732ローラエンコーダ

▼PDF取扱説明書ダウンロード

 ○AA-8107片側オープンBCDケーブル
 ○RP-442ロータリエンコーダ
 ○RP-446ロータリエンコーダ
 ○RP-8524ロータリエンコーダ
 ○RP-7112ローラエンコーダ
 ○MP-162電磁式ラインスピード検出器
 ○MP-610電磁式回転検出器
 ○NP-3560A超小型 3軸加速度ピックアップ

▼DXF/PDF外観図サービスページ

 ○MI-8100指向性マイクロホン用マイクロホングリップ

▼DS-2000データステーションFAQ

 ○CF標準バイナリファイル仕様

▼新着カタログ・資料

 ○騒音計総合カタログ(新規)
 ○音響・振動関連計測システムのご提案(改訂)
 ○ロータリエンコーダRPシリーズ(改訂)

▼計測コラム

 振動解析 -18 「振動モードと実稼働解析」

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    (お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)

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◆◇◆お知らせ◆◇◆
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■DS-2000データステーションでの次数比分析使用時の不具合のお知らせ

 DS-2000データステーションのDS-0222トラッキング解析ソフトで外部
 サンプルクロックを使用して次数比分析する際に、ユニット制御プロ
 グラム(DSPプログラム)での処理の誤りが原因で周波数重み付けアナ
 ログフィルタのC特性とB特性が正常に機能しないことが判明致しました。
 つきましては、DS-0222トラッキング解析ソフトをお使いいただいてお
 られるお客様には誠に恐縮でございますが、対策済み最新ソフトをダウ
 ンロードの上、上書きインストール頂きますようお願い申し上げます。
 詳細につきましては、以下ページをご参照下さい。
 (2005年6月10日付)

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/ds2000/ds_ordertr.htm

■英語版外観図PDFファイルでのダウンロードサービス開始

 和文ページでご好評を頂いております外観図ダウンロードサービスで
 すが、今月より英文でのサービスを始めました。PDFファイルのみの
 ご提供となります。今後順次種類を増やして参りますので、ご利用下
 さい。

http://www.onosokki.co.jp/English/hp_e/c_support/outerdimensions/outerdimensions.htm

 

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◆◇◆技術レポートSound & Vibration Technologies◆◇◆
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■「次数比分析とトラッキング解析」

 エンジンやコンプレッサー等、低回転から高回転まで幅広い回転速度
 の範囲をカバーする回転機器にとって、回転速度とその回転機を構成
 する各コンポーネントのもつ固有振動数との共振が最も重要な問題に
 なります。回転機がどの回転速度で振動を起こし、回転機器のどのコ
 ンポーネントから振動や騒音が発生しているのか、また回転速度の何
 次の成分から振動や騒音が発生しているのかを見極めるのに有効なの
 が「回転次数比分析」や「回転-トラッキング解析」として知られる技
 術です。このレポートでは「周波数分析」と「回転次数比分析」並び
 に「回転-トラッキング解析」、トラッキング解析での定比型と定幅型
 の違いに関し、お使いになられる上でのヒントとともに解説します。
 PDFファイルも用意致しました。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/newreport/tracking/index.htm

 

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◆◇◆CF/DSシリーズFFTアナライザ用ユーティリティソフト◆◇◆
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■「MATLABでのバイナリーファイル読込」

 このサンプルは、MATLABソフトウェア(サイバネットシステム社)を
 使用し、当社FFTアナライザで記録したバイナリーデータをMATLABで
 読み込み2次処理するためのものです。4種類のサンプルプログラムで
 構成されています。別途MATLABソフトウェアが必要です。

https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/freeprogram/download_top.htm

 MATLAB(サイバネットシステム社)

 http://www.cybernet.co.jp/

 

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◆◇◆製品 サービス◆◇◆
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■サウンドプラン製品紹介ページ全面改訂

 この度環境騒音予測ソフトウェアSoundPLANがバージョンアップし、
 日本音響学会がとりまとめた新しい道路交通騒音の予測モデル
 "ASJ RTN-Model 2003"に対応しました。自動車騒音の指向性や縦断勾
 配の自動計算が可能になりました。また、先端改良型防音壁による回
 折減衰補正の計算も可能です。道路建設における様々な状況へ対応可
 能です。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/software/others/spFrameset.htm

■全自動露光機 EV-2400 【新製品】

 高生産性、操作性、クリーン度を追及した高精度全自動露光機 EV-2400
 を発売いたします。
 EV-2400は弊社露光機で実績のあるキャリア方式を採用し、さらに改良
 を加えることで安定した高速搬送による高生産性を実現しました。
 多言語対応の操作パネル、基板ファイルを始めとした生産管理ソフト、
 トラブルシュート機能の充実など、ユーザフレンドリーな操作性も実
 現しました。エンクローズドタイプのボディにHEPAフィルター付
 冷却ユニット、除塵・除電ユニット標準装備し、ゴミの発生を抑える
 と共に除去を行っています。

http://www.onosokki.co.jp/OSS/products/ev2400.htm

 

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◆◇◆WEB 3Dイメージカタログ◆◇◆
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 製品外観を三次元立体イメージで上下左右任意方向捉えることが可能
 なWeb 3Dに以下製品を追加しました。

 ○RP-721ローラエンコーダ
 ○RP-732ローラエンコーダ

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/3d/inforp721.htm

 

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◆◇◆PDF取扱説明書ダウンロード◆◇◆
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 取扱説明書8種を新規追加

<寸法変位>
 ○AA-8107片側オープンBCDケーブル
 ○RP-442ロータリエンコーダ
 ○RP-446ロータリエンコーダ
 ○RP-8524ロータリエンコーダ
 ○RP-7112ローラエンコーダ

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/manual.htm#1

<回転/速度>
 ○MP-162電磁式ラインスピード検出器
 ○MP-610電磁式回転検出器

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/manual.htm#2

<騒音計/音響/振動>
 ○NP-3560A超小型3軸加速度ピックアップ

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/manual.htm#4

 

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◆◇◆DXF/PDF外観図サービスページ◆◇◆
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 製品外観図を追加

<騒音計/音響/振動>

 ○MI-8100指向性マイクロホン用マイクロホングリップ

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/sv_products.htm

 <外観図トップページ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/overallview.htm

 

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◆◇◆DS-2000データステーションFAQ◆◇◆
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 ○CF標準バイナリファイル仕様
 小野測器FFTアナライザ共通のバイナリファイル仕様を公開致しました。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/ds2000/binaryfileformat.htm

 

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◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
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 今月のPDFカタログは新規1種と改訂2種

<回転/速度>
 ○ロータリエンコーダRPシリーズ(改訂)

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#sougou

<騒音計/音響/振動>
 ○騒音計総合カタログ(新規)
 新型高機能騒音計LA-2500/5560/5570を含む全騒音計セレクションガイド

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#sv

<自動車関連>
 ○音響・振動関連計測システムのご提案(改訂)

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#vehicle

 <PDFカタログ トップページ>

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html

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◆◇◆計測コラム◆◇◆
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  振動解析 -18 「振動モードと実稼働解析」

 振動の動作を可視化するツールとして良く用いられるものに振動モー
 ド解析と実稼働解析があります。
 この2つの方法は簡単に測定ができ、また周波数分析や時間軸データよ
 り測定対象の振動挙動をより理解しやすい利点があります。測定にあ
 たっては以前に説明しましたように測定対象の設置のしかたや、測定
 点数と測定に時間がかかるという点がありますが利用価値はあります。
 この2つの手法は振動をアニメーション(動画)で表示すると言う点で
 はよく似ていますが、同じ解析ではありません。誤解しやすいので注
 意しましょう。

 1. モード解析

 モード解析は測定対象の固有モードをみるためのものですから、基本
 的に固有周波数に注目します。測定点をXY座標に取り、固有振動数に
 対する各測定点の振幅と位相情報からその振動挙動をアニメ-ションと
 して画面に表します。
 振動の現象として定在波の観測を行います。固有モードの形、その固
 有振動数は音の共鳴現象(定在波)と同じものです。測定するデータ
 ーは周波数応答関数(伝達関数)で、入力を加振力(N)とし、計測点
 での出力(センシング)は加速度、又は速度、変位を測定することが
 一般的です。
 モード解析を行う目的は固有周波数におけるモデル化であり、周波数
 応答関数を元にカーブフィットを行うことでこの周波数応答関数を数
 式化すること、それにより物理モデル(モードモデル)を作成するこ
 とにあります。ここで求められる因子はモード質量、モード剛性、モ
 ード減衰になります。この概念図を図1に示します。

  <図1>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/05_06_23add.htm

 2. 実稼働解析

 実稼働解析は文字通り実際の動きを可視化する手法です。今現在の振
 動がどのように振動しているのか画面でアニメーションとして表示し
 ます。通常、振動そのものは微小変位で高い周波数で振動しているこ
 とが多く目で見ることができません。代わりに振動を聴診棒で音とし
 て聞くなどしますが、振動を可視化して見える形にしようというのが
 実稼働解析の目的です。
 測定点を元に振動をアニメーションするところはモード解析と同じで
 す。

 (1)解析手法による分類
 実稼働解析を行う手法として、周波数領域の実稼働解析と、時間領域
 の実稼働解析があります。

 周波数領域
 位相差とパワースペクトルを測定します。周波数領域の解析の利点は
 測定の対象の現象が定常現象で何時でも観測可能な再現性がある場合
 には、少ない入力数(チャンネル数)のFFTアナライザでも、測定点
 を移動させ繰り返し測定することで多点の計測が可能であることです。

 時間領域
 時間領域の解析では同時に多点の計測が必要になりますが、過渡的な
 現象を観測することができます。またバンドパスフィルターなどで信
 号処理することで、特定の周波数の時間経過の挙動を観測することが
 できます。
 周波数領域と時間領域の実稼動解析概念図を図2に示します。

  <図2>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/05_06_23add.htm

 (2)入力信号による分類
 振動を可視化するにあたり、振動信号をどのように測定したらよいか
 が問題になります。測定対象が適当なものであれば、打撃試験ができ
 ますが、実際に稼働している機械や構造物ではそのような手法が使え
 ません。対象物に加速度センサを取りつけ、その複雑な振動波形から
 注目する振動信号を抽出する必要がありますが、この信号の周波数成
 分から大きく分類して広帯域か狭帯域に分けることができます。

 広帯域信号
 例えば橋の振動解析を考えてみましょう。

  <図3>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/05_06_23add.htm

 橋という巨大質量の加振は難しいので、橋を渡る車両をうまく利用で
 きないか、これができれば便利ですね。橋を渡る車両は車重も速度も
 ばらばらです。また車両もいつやってくるかわかりません。長い時間
 を考えればランダム加振と考えることができます。
 実際各測定点の振動振幅と基準点に対する位相差を長時間の周波数応
 答関数を測定することで、擬似的に必要な周波数応答関数を計測する
 ことができます。この場合、基準点の振動信号が理想的な白色雑音に
 なっていればモード解析と同様な結果が得られます。ただし振幅は実
 数値として扱い、モーダル解析のようにモード質量、モード剛性など
 モード系のモデリングはできません。

 狭帯域信号
 次にモーターが加振源になっている機械を考えてみましょう。
 モーターは一般的に一定回転で回っていますので、機械に加わる加振
 力は回転に起因する周波数(回転数の高調波成分を含めて考えます)
 によるものと考えられます。運転回転数が機械の固有振動数と合致し
 ているとモード形の共振が観測されますが、一般的に共振周波数を外
 して運転されますので、回転数の周波数前後に存在するモードの合成
 された挙動を観測していることになります。     (by sawa)

 <バックナンバー>

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm

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編集後記

 梅雨の晴れ間は人出は少ないとの浅はかな読みで、愛地球博へ。
 今日は良い天気ってことでしょうか、家族連れが多く最高の入場者17
 万人超。8:40駐車場でシャトルバスに乗るのに1時間半待ち、やっと入
 場。そして並んでいる長い列はというと、17:00に入場できる整理券
 の配布が14:00から始まるのですが、それをゲットするために11:00ご
 ろもうこの長蛇の列。3時間待ちだなんて予想の範囲外の最悪のパター
 ン。でもいらいらの雰囲気も無くあたりまえって感じで、待ち時間を
 楽しんでいる。抱っこし抱っこされ家族のふれあい時間、これでなく
 っちゃ。それでは万博会場の空気を味わうだけでもということで会場
 内の散歩に変更。アジアへ中東へ北欧へ北米へ等などパビリオンの建
 物を見物というよりも、ものすごい人の流れに身を任せです。
 ゆっくり日陰で昼寝している人は余裕でしょうか、はぐれても文明の
 利器ケータイでOK、使いこなしてる。いつも思いたったが吉日の行動
 パターン、段取力ないなー。土日月曜はいつも混んでるらしい。
 さて万歩計はいくつかな、35334カウント。

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   発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
      お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
   編集責任者   野田 幸治

  登録内容の変更・停止はこちら  
  https://www.onosokki.co.jp/EMM/emm_change.htm

  Copyright(C), 2001 Ono Sokki Co., Ltd.
   許可なく転載することを禁じます。

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