メールマガジンバックナンバー

44号 2005年5月26日発行

小野測器                       2005年5月26日発行
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ONOSOKKI -- info channel                    第44号
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********************5月のコンテンツ ******************************

▼お知らせ

  ○公開取扱説明書一覧ページをオープン

▼Web3D 三次元イメージカタログ

  ○HT-5100接触・非接触式デジタルハンドタコメータ

▼PDF取扱説明書ダウンロード

 ○DA-4130 D/Aコンバータ
 ○DG-345 デジタルゲージカウンタ
 ○DG-3060 ゲージカード
 ○HS-3412/3425 リニアゲージセンサー
 ○HG-4370 デジタルゲージカウンタ
 ○KG-850 デジタルリニアゲージ
 ○GS-1000 リニアゲージセンサー
 ○RQ-1410 デジタルプリンタ
 ○RV-3150 多機能型リバーシブルカウンタ
 ○VC-2100 振動コンパレーター
 ○VC-3100 振動コンパレーター

▼DXF/PDF外観図サービスページ

 ○NP-3211 加速度検出器<NP/PS>
 ○BL-1000 音響振動モニター<騒音計/音響/振動>
 ○MI-8100 指向性マイクロホン<騒音計/音響/振動>

▼新着カタログ・資料

 ○回転計セレクションガイド(改訂)<回転速度>
 ○音響振動アプリケーションソフトウェア(新規)<音響振動>
 ○MIシリーズ 計測用マイクロホン(改訂)<音響振動>
 ○CB-2100 エンジンPi計測システム(改訂)<自動車>
 ○DSシリーズ 燃焼解析システム(改訂)<自動車>
 ○O-Chart グラフ作成ツール(改訂)<自動車>

▼計測コラム

 振動解析 -16 「振動への追従について」

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    (お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)

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◆◇◆お知らせ◆◇◆
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■公開取扱説明書一覧ページをオープン

 これまでFAQ(よく受ける質問)コーナーの各製品群カテゴリページに
 分散しておりました製品取扱説明書並びに簡易操作手順書PDFファイル
 を一覧ページにまとめ、簡単アクセスで一層使いやすくしました。
 公開しておりますPDFファイルは約140、これからも逐次追加して参りま
 すので、ご利用の条件をご確認の上ご活用ください。
 これまでの製品カタログ、製品外観図に、今回取扱説明書が加わったこ
 とで、ダウンロードページの3つの柱がそろいました。
 もちろん今までと同じように各製品群FAQカテゴリページからのアクセ
 スも可能です。

<取扱説明書一覧ページ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/manual.htm

<取扱説明書/簡易操作手順書 PDFファイルご利用の条件>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/terms.htm

 

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◆◇◆WEB 3Dイメージカタログ◆◇◆
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 製品外観を三次元立体イメージで上下左右任意方向捉えることが可能
 なWeb 3Dに以下製品を追加しました。

 -HT-5100 接触・非接触デジタルハンドタコメータ
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/3d/infoht5100.htm

 

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◆◇◆PDF取扱説明書ダウンロード◆◇◆
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 寸法・変位関連取扱説明書9種、振動計関連簡易操作マニュアル2種
 を追加

<寸法変位>

 ○DA-4130 D/Aコンバータ
 ○DG-345 デジタルゲージカウンタ
 ○DG-3060 ゲージカード
 ○HS-3412/3425 リニアゲージセンサー
 ○HG-4370 デジタルゲージカウンタ
 ○KG-850 デジタルリニアゲージ
 ○GS-1000 リニアゲージセンサー
 ○RQ-1410 デジタルプリンタ
 ○RV-3150 多機能型リバーシブルカウンタ

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/manual.htm#1

<振動計>

 製品添付の簡易操作マニュアルです。
 ○VC-2100 振動コンパレーター
 ○VC-3100 振動コンパレーター

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/manual.htm#4

 

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◆◇◆DXF/PDF外観図サービスページ◆◇◆
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 製品外観図3種を追加

 ○NP-3211 加速度検出器

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/np.htm

 ○BL-1000 音響振動モニター<騒音計/音響/振動>
 ○MI-8100 指向性マイクロホン<騒音計/音響/振動>

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/sv_products.htm

 <外観図トップページ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/overallview.htm

 

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◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
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 今月のPDFカタログは新規1種と改訂5種

■回転計関連

 ○回転計セレクションガイド(改訂)

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#sougou

■音響振動関連

 ○音響振動アプリケーションソフトウェア(新規)
 ○MIシリーズ 計測用マイクロホン(改訂)

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#sv

■自動車関連

 ○CB-2100 エンジンPi計測システム(改訂)
 ○DSシリーズ 燃焼解析システム(改訂)
 ○O-Chart グラフ作成ツール(改訂)

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html#vehicle

<PDFカタログトップページ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html

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◆◇◆計測コラム◆◇◆
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  振動解析 -16 「振動への追従について」

 振動しているものに、小物を載せると飛び跳ねることがあります。
 円板などに満遍なく砂を載せ下から板へ衝撃振動を繰り返し与えると、
 腹の部分では砂が跳ね、次第に振動していない節の部分に集まって模様
 ができます。この模様はクラドニ(Chladni)図形といわれています。
 振動している物から離れないで一体で振動する振動追従の問題です。
 加速度センサーが飛び跳ねて転がらないようにマグネットベースや瞬間接
 着剤などで振動測定対象に取り付けますが、この防止ということになり
 ます。今回はこのことを考えて見ましょう。

 (1)質量 M を力 P で押し付けた場合

 A cos ωt (A は振動振幅)で変位振動をしている物体に垂直に質量 M を置き、
 力 P で押し付ている場合、振動体と質量 M との間に働く力 Q は次式になり
 ます。

  Q = P + MG + Mx”            (1)

   Q:振動体と質量の間に働く力
   P:質量 M にかかる押し付け力
   x:質量 M の変位
   G:重力加速度
   A cos ωt:振動体の振動 
   A:振動振幅

 振動体と物体が一体で振動している場合は x = A cos ωt ですから、
 x を 2 回微分して(1)式に代入すると

  Q = P + MG + MAω^2 cos ωt      

 両辺を MG で割って整理すると

  Q/MG = P/MG + 1 − Aω^2/G cos ωt     (2)

 Q が + の時は質量 M は振動体に押し付けられていて振動体と一体で振動し
 ている状態です。Q が − では振動体と質量は離れてしまう状態となりま
 す。

 よって質量が離れない条件は

  Q/MG = P/MG + 1 − Aω^2/G cos ωt>0

 整理して 

  P/MG + 1 > Aω^2/G cos ωt        (3)

 振幅 A が一定の場合、周波数を次第に大きくしていくとある周波数以上
 で質量 M は振動体と離れとび跳ねることになります。
 離れない条件は、(3)式の cos ωt の最大振幅をとり

  P/MG  +1 > Aω^2/G            (4)

 となります。

 

 (例題1)

 P = 1 N、M = 0.1 kg、A = 1 mm(= 0.001 m)、G = 9.8 m/s^2 とすると
 離れはじめる最小周波数 f はどれくらいでしょうか。

 ω = 2πf より、(4)式に数値を入れ計算するとおよそ 22.5 Hz 以上で
 質量 M は振動体と離れてしまうことがわかります。

 (2)質量 M を置いただけの場合

 力をかけないで質量 M を置いただけの状態では P = 0ですから、
 (4)式の P = 0 を代入すると

  1 > Aω^2/G

 例題1と同じ条件で f を計算すると f = 15.8 Hz
 (4)式を見ると P/M の比を大きくすると f も大きくなります。 
 常識的に理解できることですが、押し付けることにより質量 M が振動体
 に追従し離れない周波数は大きくなることがわかります。
 しかし、加速度センサーを強い力で押し付けることは、加速度センサーの周
 波数特性や測定対象に影響を与えますのでネジ止め、瞬間接着剤、両面
 テープ、マグネットベースなど影響の少ない固定方法をとることになり
 ます。

 (3)質量 M を下から上へ力 P で押し付けた場合

 この場合は(2)の Q を -Q、P を -P となりますから、(1)式、(2)式は

  -Q = -P + MG + Mx”
  -Q/mG = -P/MG + 1 − Aω^2/G cos ωt

 整理して
  Q/MG = P/MG − 1 + Aω^2/G cos ωt 

 よって(1)項と同様に質量 M が離れない条件は

  Q/MG = P/MG − 1 + Aω^2/G cos ωt>0 より

   P/MG − 1 > Aω^2    (5)

 (4)水平振動に対し、質量 M を力 P で水平方向に押し付けた場合
 水平方向に振動している振動体に質量 M を水平方向から力 P で押した場合
 では水平方向に MG の力は働きませんから上下振動の(1)式を水平方向の
 式におきかえて考えると(1)式、(2)式は

  Q  =P + Mx"
  Q = P  +MAω^2 cos ωt

 よって(4)式は

  P/MG > Aω^2/G      (6)

 となります。

 参考文献:実用機械振動学 国枝雅治著 理工学社発行

 <バックナンバー>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm

 

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編集後記

  天災人災、災難はいつ降りかかってくるか分からない。よくいわれてい
 た言葉、天災は・・・に人災を付け加えてもおかしくないニュースが続
 きます。人災は、普段はお客様の為にとやっていたことが、起きてしま
 って、何時の時からか自分の為にやっていたことに気付く。隠す為に一
 度うそをつく、それからうその始まり次々と続くうちに突如表面化する。
 メモリアルを建て忘れない様にしても時が薄めてしまう。当たり前にや
 っていたことがあたりまえでなくなりなり、過去の教訓が生かされず繰
 り返される。当たり前の会社は技術の伝承は教訓の伝承ということで引
 き継がれるのでしょうね。
 当社も初心に戻って5S、その前の整理整頓清掃から取り組みが始まりま
 した。自分のためばかりでなくお客さまのために資源節約のために誰か
 のためにと思えば・・・5Sは廃棄量で評価できる?

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   発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
      お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
   編集責任者   野田 幸治

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