メールマガジンバックナンバー

41号 2005年2月17日発行

 小野測器                     2005年2月17日発行
--------------------------------------------------------------------
ONOSOKKI -- info channel                                      第41号
====================================================================

********************2月のコンテンツ ******************************

▼お知らせ

 ○2005年春季音響・振動技術セミナー 申し込み情況

▼製品 サービス

 ○自動車試験用過渡解析ツール “オースコープ(Oscope)”【新製品】
 ○DS-0227 フィールドバランシングソフトウェア【新製品】  
 ○NP-4110/4120 ハンディタイプ加速度検出器

▼FAQサポート

 ○CF-3600ポータブルFFTアナライザーFAQページを新設
 ○CF-3000FAQに追加 「WordやExcelで・・」
 ○トルクメータFAQに追加「 N・m←→kg・m 相互変換式・・」

▼DXF/PDF外観図サービスページ

 ○NP-4110/4120 ハンディタイプ加速度検出器
 ○RP-410D/442Z/446Z ロータリエンコーダー

▼新着カタログ・資料

 ○CF-3600 ポータブルFFTアナライザー
 ○Oscope 自動車試験用過渡解析ツール
 ○FAMS-8000 自動計測制御システム
 ○FJ-7000 パイロット噴射量計測装置

▼計測コラム

 「振動解析 -13 「落下の衝撃

********************************************************************
   (お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)

-----------------------------------------------------------
◆◇◆お知らせ◆◇◆
-----------------------------------------------------------

 ■2005年春季音響・振動技術セミナー参加者募集

  春季音響・振動技術セミナー、3月開催分並びに4月6日開催分は定員
  に達しましたので募集を締め切らせていただきました。
  なお、4月27日開催「FFTアナライザーの基礎と実習」及び5月20日開催
  「騒音測定の基礎」セミナーは本日現在それぞれ4名様と12名様のお申し
  込みをいただいております。お申し込み状況はホームページ上でご連絡
  いたしております。ご参加をご検討いただいている皆様、お早めにお申
  し込みください。

   4月27日 「FFTアナライザーの基礎と実習」 (Aコース)
   5月20日 「騒音測定の基礎」 (Cコース)

   会 場: 小野測器本社(横浜)
   参加費用: お一人\25,000
   お申込み: 下記より(ホームページ上からオンライン)

  https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/seminar/seminar.htm

 

-----------------------------------------------------------
◆◇◆製品 サービス◆◇◆
-----------------------------------------------------------

 ■自動車試験用過渡解析ツール “オースコープ(Oscope)”【新製品】

  「自動車試験用過渡データ解析ツール“Oscope”」は、自動車に組み込
  まれた多数のセンサーから収集した大量の時系列データを積極的に活用す
  るためのデータマイニングツールです。Oscopeは、全ての時系列データ
  を画面上で一覧しながら素早く事象の関連性や障害判定の法則を見つけ
  出すための高度な視覚化機能を備えています。また、全時系列データを
  一覧表示させた上で、あるチャンネルの時系列データの有効部分とそれ
  に対応する他のチャンネル時系列データ部分を詳細に抽出し、分析・解
  析することが出来ます。なお、抽出されたデータは2次処理或いはレポ
  ート作成のために CSV ファイルまたは O-Chart へ出力することが可能
  です。Oscopeは、自動車業界向けばかりでなく、大量の時系列データ処
  理を必要とする業界、船舶、飛行機や医療分野などにも応用頂ける可能
  性を秘めています。

 <Oscope>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/software/others/oscope2.htm

 <O-Chart>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/software/others/ochart.htm

 ■DS-0227 フィールドバランシングソフトウェア【新製品】

  DS-0227 は、1面1条件、1面2条件並びに2面2条件のバランシング計算を
  ソフトウェアで高速処理、 短時間にフィールドバランシングを簡単に
  行うことができます。
  また、バランス修正に至る初期アンバランス、位相、試し重り、トライ
  アルデータ、修正重りと位置、確認データの各パラメータを保存し、テ
  キストファイルにすることができます。DS-0227は、CF-3600 ポータブル
  FFTアナライザー及び DS-2000 シリーズデータステーション(4ch 以上)
  に対応しています。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/software/ds/ds0227.htm

 2月14日発表プレスリリース
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/2_14_05.htm

 ■NP-4110/4120 ハンディタイプ加速度センサー

  CF-1200ハンドヘルド FFTアナライザー専用のハンディタイプ加速度検出器。
  NP-4110 は先端部を測定対象に押し当てるだけで場所を選ばず何処でも
  簡単に測定できるハンドヘルドタイプ、NP-4120は個人差が無く安定した
  測定が出来るマグネット固定タイプです。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/soundvib/np4000.html

 

-----------------------------------------------------------
◆◇◆FAQサポート◆◇◆
-----------------------------------------------------------

 ■CF-3600ポータブルFFTアナライザーFAQページを新設

  15型タッチパネルでフィールドユース仕様が解析場所を選ばず手軽に解
  析を行うことを可能とたCF-3600FFTアナライザーのFAQページを新設しま
  した。操作手順はDS-2000マルチチャンネルデータステーションの操作手
  順と基本的に同一。掲げた簡易操作手順書はDS-2000のそれぞれのPDF
  ファイルにダイレクトリンクしています。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/cf3600/cf3600FAQ.htm

 ■CF-3000FAQに「CF-3400で取ったデータをWordやExcelで加工するには」を追加

  Bitmapあるいはtextで保存してパソコン側でWordやExcelで2次処理する
  手順とdat形式で保存して無料ダウンロードできるグラフインタフェー
  スソフトによりグラフ化する手順を詳細解説しました。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/cf3000/cf3400_1.htm

 ■トルクメータFAQに「トルク単位 N・m←→kg・m の相互変換式」を追加

  計量法の改正によりkgm単位系から Nm単位系に変わりましたが、なかな
  か使い慣れた単位を捨てきれないものです。そこで、今回JavaScriptで
  トルク単位 N・m←→kg・m の相互変換フォームを作成しました

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/torque/unit_convert.htm

 

-----------------------------------------------------------
◆◇◆DXF/PDF外観図サービスページ◆◇◆
-----------------------------------------------------------

 外観図2種を追加

 ■NP-4110/4120 ハンディタイプ加速度検出器

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/np.htm

 ■RP-410D/442Z/446Z ロータリエンコーダー

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/encoder.htm

 <外観図トップページ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/overallview.htm

 

-----------------------------------------------------------
◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
-----------------------------------------------------------

 今月のPDFカタログは新規1種と改訂3種

 ■データ処理関連

  -CF-3600ポータブルFFTアナライザー(改訂)

 ■ソフトウェア関連

  -Oscope 自動車試験用過渡解析ツール(新規)

 ■自動車関連

  -FAMS-8000 自動計測制御システム(改訂)
  -FJ-7000 パイロット噴射量計測装置(改訂)

 <PDFカタログトップページ>

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html

-----------------------------------------------------------
◆◇◆計測コラム◆◇◆
-----------------------------------------------------------
 振動解析 -13 「落下の衝撃」

 製品の梱包などを検討するとき、落下試験をして確認することがありま
 す。品物が梱包された状態で床に落とした時の衝撃を考えてみましょう。
 品物の重さを質量Mとし、梱包材を弾性支持された剛性kとして1自由度
 振動モデルとして取り扱うこととします。

 1自由度振動系が高さhから自由落下したとし、t=0でバネの先端が床に
 あたったとします。
 このときの質量Mの位置を絶対変位xを原点にとると、床にあたった時の
 運度方程式は

    M:質量
    k:バネ定数(剛性)
    G:重力加速度 9.8m/s^2
    h:床から落下までの高さ
    v:物が床に当たる時の速度

 とすると

    Mx''+kx=MG        ・・・(1)

 物が床に当たる時の速度は 1/2*Mv^2=MGh より

    v=√2Gh          ・・・(2)

 よって初期条件は t=0で、x=0、x'=v=√2Gh
 この条件で(1)式を解くと

   x=L+√{2Gh/Ω^2+L^2}sin(Ωt−Θ)     ・・・(3)
              { }は√の中を表わす

 ただし、

   L=MG/k、Ω^2=k/M、Θ=tan-1{G/(Ω√2Gh)}・・・(4)

 次に、質量に生じる加速度を求めると、(3)式を2階微分し、
 Gを左辺に移して

   x''/G=−√{2h/L+1}sin(Ωt−Θ)      ・・・(5)

 よって、その最大値X''は

   X''/G=√{2h/L+1}      ・・・(6)

 (6)式が落下の高さhと質量に生じる最大加速度の関係を表わします。
 これは、物の質量Mが、高さhのところから自然落下し、バネ定数kに落
 ちる場合も上記と同じになります。
 数値を入れて計算してみましょう。

 (例 1)

 M=10kgの物がh=1mのところから、バネ定数k=30N/cmの上に落下す
 るときの最大加速度を求めます。

      M=10kg、k=30N/cm=3000N/m、h=1m G=9.8m/s^2

 と計算の単位をそろえて
 (4)式より

      L=MG/k=10×9.8/3000=0.033 (m)

 (6)式より

      X''/G=√{2h/L+1}=√{2×1/0.033+1}=7.8 
      X''=7.8G

 1mの高さから落下させると最大7.8Gの衝撃を受けることになります。

 (例 2)

 質量M=1kgの物が高さ1m、バネ定数k=5N/cm(=500N/m)上に自然落下
 した場合のバネの最大たわみを求めます。バネは十分なたわみ量がとれ
 るものとします。

 (3)式より最大たわみはsin(Ωt−Θ)=1の時の変位Xになりますから
    X=L+√{2Gh/Ω^2+L^2}

 (4)式より

    L=MG/k=1×9.8/500=0.0196 (m)
    Ω^2=k/M=500

 よって  

    X=0.0196+√{2×9.8×1/500}+0.0196^2}=0.218(m)

 静かに置くときは1.96cmですが高さ1mから落とすと床面から最大21.8cm
 も沈んでしまうことになります。
 また、最大加速度は(6)式より    

    X''/G=√{2h/L+1}=√{2×1/0.0196+1}=10.2
    X''=10.2G

 加速度センサーをコンクリートなどの硬い床に落とすと、加速度センサーM
 はもっと軽く、コンクリートkははるかに大きい値ですから、加速度セ
 ンサに過大な加速度がかかり壊れてしまいます。加速度センサーは硬い床
 に落とさないように注意をしましょう。

 参考文献:実用機械振動学 国枝正春著 理工学社発行
      モード解析入門 長松昭男著 コロナ社発行(前号)

前号の文献表記が誤りでしたので上記のように訂正お願いします。

 <バックナンバー>

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm

====================================================================

編集後記

 テレビは楽しみ。温泉旅もの食べものからお笑い番組まで何でも見ま
 す。酒の飲みすぎといわれながら1日サイクルの気分転換のつもりで、
 諸々一緒に笑いとばしてしまおうてとこです。司会者の個性あるトー
 クと、うまくゲストからひきだした本音の話しは思わず引き付けらま
 す。プロジェクトXや特番ものでは、物作りを完成させた喜び、やり遂
 げるまでの苦労、長年にわたる仕事は人間ドラマとして感動させられ
 ます。皆様もきっと乗り越えられた苦労話が多々あることと思います。
 そのような話が載せられればと記事に悩みつつ、落ち込むときは積極
 的な自己満足で癒そう。努力苦労度はお客様の評価で測られる・・・。

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

  発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
     お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
        編集責任者   野田 幸治

  登録・変更・停止はこちら: webinfoonosokki.co.jp

  Copyright(C), 2001 Ono Sokki Co., Ltd.
  許可なく転載することを禁じます。

 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽