(注)コンプライアンスはレセプタンス(receptance)、アドミッタンス(admittance)、あるいは動柔性(dynamic
flexibility)とも呼ぶ。 アクセレランスは、イナータンス(inertance)とも呼ぶ。
表1ではコンプライアンスを G(ω)と記し G に対する他の周波数応答関数の関係を示します。
これらの関係は複素指数関数で表現できることに由来します。速度は変位を1度微分するから変位にjω
を乗じたものになり、加速度は変位を2度微分するから(jω)2=−ω 2を乗じたものになるためです。これらの関係からわかるように、周波数応答関数は一般には複素数となり、j=ejπ/2
であるから jω を乗じる毎に振幅を ω 倍し位相を 90°づつ進めることに相当します。 積分は微分とは逆に jω
で割り算することになり、90°づつ遅れることに相当します。 次式は変位 x を基準にし微分で求める方法と、加速度 a
を基準に積分で求める方法をあらわします。