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32号 2004年5月20日発行

 小野測器                     2004年5月20日発行
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ONOSOKKI -- info channel                                      第32号
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▼お知らせ

 ○LV-1710/1720レーザードップラ振動計がCEマーキングに適合
 ○O-Chart グラフ作成ソフトがCF/DSシリーズのDATデータに対応

▼身近な計測コラム第12回

 ○「パスカルとデシベル」

▼製品 サービス

 ○CF-3600 ポータブルFFTアナライザー 【新製品】
 ○TS-7700 トルクステーション pro 【新製品】
 ○DG-0010/0020 ゲージセンサー用出力信号変換ボックス【新製品】
 ○FS-540/FG-1200 光電反射型ファイバセンサー/高性能アンプ

▼技術レポート

 ○「レーザードップラ振動計によるワイヤボンダ超音波振動測定について」

FAQサポート

 ○e-Learning講習 - 今月は
  “DS-0271 信号出力「サインスイープの設定手順」

▼DXF/PDF外観図サービスページ

  -CF-3600 ポータブルFFTアナライザー
  -VP-201 ガソリンディーゼル両用検出器
  -VP-202 ガソリンディーゼル両用検出器

▼新着カタログ・資料

 -LV シリーズ レーザードップラ振動計(改訂)
 -デジタルトルクメータ/モーター計測システムセレクションガイド(改訂)
 -TS-7700 システム トルクステーション pro【新規】
 -DS シリーズ 燃焼解析システム(改訂)

▼計測コラム

 振動解析 -5 「伝達関数よもやま話−1」

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   (お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)

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◆◇◆お知らせ◆◇◆
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 ■LV-1710/1720レーザードップラ振動計がCEマーキングに適合

  EU域内へ輸出される製品に対して、使用者及び消費者の健康と安全を保
  護するEC指令に適合した製品であることを示すCEマーキング、
  LV-1710/1720レーザードップラ振動計はこの度このCEマーキングに適合し
  ました。
  今後、小野測器では製品のCEマーキング対応を順次進めて参ります。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/soundvib/lv1720.html

 ■O-Chart グラフ作成ソフトがCF/DSシリーズのDATデータに対応

  CFシリーズやDSシリーズのデータ(*.DATなど)をインポートし、ウィ
  ザード形式により簡単にグラフ化、文字・図表などを挿入して手軽に見
  栄えのするレポートを作成できます。また、豊富なグラフ機能を使って、
  データの比較や分析が簡単にできます。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/software/others/ochart.htm

 

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◆◇◆身近な計測コラム◆◇◆
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 ■第12回「パスカルとデシベル」

  音は空気の微小振動であり、空気振動は質量とバネの性質から捉える
  ことが出来ること、そして、この微小な空気振動としての音の計測単位
  として使用されているデシベル(dB)と気圧の単位であるパスカルとの
  関係について解説します。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/nakaniwa/nakaniwa.html#keisoku

 

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◆◇◆製品 サービス◆◇◆
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 ■CF-3600 ポータブルFFTアナライザー【新製品】

  計測部と解析部を一体型とした 4chポータブル FFTアナライザーCF-3600は、
  15型タッチパネルタイプの可搬型ボディ。センサーアンプ内蔵等の諸機能
  が、解析場所を選ばず、手軽に解析を行うことを可能とします。
  DS-2000シリーズの高性能(24 bit A/D 、ダイナミックレンジ 100dB )
  をポータブルタイプで実現。固有振動数計測やトラッキング解析、また、
  波形データを CF-3600内のハードディスクに直接書き込みできるスルー
  プットディスク機能やリアルタイムオクターブ分析などの多様な計測を
  サポート。Windows XPベース、30G の大容量HDD(ユーザエリア20G バイ
  ト以上)は、市販2次処理ソフトなどをインストールしておくことで、
  測定・解析したデータをCF-3600内で、レポート作成まで一貫して行うこ
  とを可能とします。
  さらに、標準のインタフェース機能(USB2.0、10/100 Base-TX)により、
  計測データを市販のパソコン ・周辺機器へ転送することもできます。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/data/cf3600.htm

 <プレスリリース>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/04_26_04.htm

 ■DG-0010/0020 ゲージセンサー用出力信号変換ボックス【新製品】

  リニアゲージセンサー GS/BSシリーズ から出力される2相信号 (TTL) を
  オープンコレクタ出力 (DG-0010)、ラインドライバ出力 (DG-0020)に変
  換する信号変換器。この信号変換器を介してリニアゲージセンサーを直接
  シーケンサ(PLC)などに接続することができます。
  また、リニアゲージセンサーとシーケンサ間の長距離の伝送も可能です。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/gage/dg0010.htm

 ■FS-540/FG-1200 光電反射型ファイバセンサー/高性能アンプ

  検出器から光(赤外光)を放ち、回転軸にあたって戻ってきた反射光を
  検出する非接触方式回転検出器です。FS-540 は、先端径 Φ 4 mmの特殊
  耐環境型設計。マイクロモーターの細い軸の回転や狭い場所などでの回転
  測定用検出器として有効です。 専用光アンプFG-1200と組合わせて使用
  します。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/tach/fs540_fg1200.html

 

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◆◇◆技術レポート◆◇◆
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■「レーザードップラ振動計によるワイヤボンダ超音波振動測定について」

  先月アプリケーション例として取り上げたワイヤボンダキャピラリ振動
  測定をもう少し掘り下げて、より詳しく解説しました。レーザードップラ
  振動計を使用しての測定手順についても取り上げています。測定に際し
  ての考え方や測定方法等はワイヤボンダ測定以外でも役に立つ情報です。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/newreport/wirebonder/index.htm

◆技術レポートトップページはこちらから;
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/newreport/index.htm

 

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◆◇◆FAQサポート◆◇◆
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 ■e-Learning講習 “DS-0271 信号出力「サインスイープの設定手順」

  加振器を使用して振動解析を行う場合、加振信号として、FFTアナライザー
  の分析に同期したサインスイープ信号が多く使われます。ここでは、
  DS-2000のオプションであるDS-0271信号出力を使用して、サインスイープ
  信号の設定手順に関し解説します。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/elearning/elearning.htm

 

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◆◇◆DXF/PDF外観図サービスページ◆◇◆
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 ■FFTアナライザー/データステーション関連製品に以下外観図を追加

  -CF-3600 ポータブルFFTアナライザー

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/fft_relate.htm

 ■自動車関連製品に以下外観図を追加

  -VP-201 ガソリンディーゼル両用検出器
  -VP-202 ガソリンディーゼル両用検出器

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/vehicle.htm

 <外観図トップページ>
   http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/overallview.htm

 

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◆◇◆新着 PDFカタログ◆◇◆
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 今月のPDFカタログは新規1種と改訂3種

 ■音響/振動関連

  -LV シリーズ レーザードップラ振動計(改訂)

 ■モーター/トルク/歯車試験関連

  -TS-7700 システム トルクステーション pro【新規】
  -デジタルトルクメータ/モーター計測システムセレクションガイド(改訂)

 ■自動車工業関連

  -DS シリーズ 燃焼解析システム(改訂)

 <PDFカタログトップページ>
   http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html

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◆◇◆計測コラム◆◇◆
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  振動解析 -5 「伝達関数よもやま話−1」

 (1)振動特性

 振動測定、解析の仕事に携わっていますと、まずは対象に触ってみたり、
 たたいたりして手や耳で振動や音の感触を探ります。硬い物でたたいて
 みて、その音が澄んだ音だと良いデータ測定が期待できます。割れた音
 や、鈍い音になるとやっかいで、工夫がいります。大体これで測定がう
 まくいくかどうか予想できます。
 1chFFTアナライザーが手元にあれば、とりあえず加速度センサーで振動の
 周波数とその振幅を測定してみることとなりますが、振動特性がどうか
 ということに注目すると基本的には2ch以上のFFTアナライザーが必要に
 なってきます。
 インパルスハンマーと加速度センサー、または加振器と加速度センサーの信
 号を2chFFTアナライザーに取り込んで加振試験を行い、周波数応答関数
 (伝達関数)を測定するのは測定対象の振動特性をみようという意味に
 なります。逆に振動特性が分かると加振入力がどれくらいの時は発生す
 る振動がこれくらいになるなどと予測できます。
 さて、現場に赴くとまず目に飛び込んでくるのは組み上がり完成された
 製品です。完成品を加振させて振動特性の解析するのはなかなか難しい
 です。わかるとしたら製品に精通した経験豊富な人でしょう。完成品は
 摩擦やガタ等の非線形の要素が強く入り、色々な振動がごった煮の状態
 になっていて、どの部品のどの振動がどれくらい出ているかは、煮込ま
 れて消えてしまった具材を当てるようなものと似ています。
 測定されたデータから目的の振動とその信号源を見つけようとするので
 すからとても一筋縄ではいかないことは皆様も経験されたことと思いま
 す。良いデータというかわかりやすいデータというかこのようなデータ
 をいかに測定するかが工夫のしどころとなります。
 基本的な構成要素の振動特性の測定から始め各要素の解析作業の後に完
 成品の分析にアプローチするほうが、振動の重ね合わせからより本当の
 ところが見えてくるのではないでしょうか。また一連の解析作業ではい
 かに製品の挙動を振動的な見地、つまり重さ、剛性、減衰の3要素とし
 てとらえ測定していくかにかかってきます。

 (2)支持方法

 振動測定するにあたり対象の方法を考えて見ましょう。軽い物だと糸で
 宙吊りする場合が多く、また重いものではしっかり固定することが多い
 です。完全に自由振動させるか固定するか測定する目的によって色々な
 配慮をします。宙吊りによる自由振動ではゆれの振動も測定されます。
 この周波数が測定対象の周波数(固有モードの1次周波数)の10分の1
 程度以下になるようにすることで測定の際にモードの周波数の中に紛れ
 込まなく後の解析で悩まなくて済みます。支持点はできるだけ振動に影
 響をあたえないよう振動の節の点とします。
 重量物でも自由支持にしたい場合タイヤのチューブなどに載せて計測す
 ることがあります。重さと空気バネによって共振点ができますが、結構
 空気バネが柔らかく低周波になるので扱いやすいです。スポンジやその
 他発泡スチロールになりますと、少し硬さがあり、減衰等振動そのもの
 を邪魔することがあり影響を受けますので注意が必要です。
 固定の場合はボルトで固定することが多いのですが、高周波数になると
 ボルト間の固定されていない部分で振動してしまうことがあります。
 これは振動振幅が微小なため目で見ることができませんから見落とされ
 やすく注意が必要です。モード解析でばたばた動く画像になるのはこの
 影響が考えられます。また固定する力が弱い場合や減衰条件が付加され
 る場合は周波数のピークや減衰特性に影響を受け変わってしまうことが
 あります。個人的な見方ですが1次共振周波数f1Hzとすると10×f1までは
 低周波帯域、その上20×f1までは中周波帯域、それ以上は高周波帯域と
 してみています。低周波帯域ではモード解析や測定については安定して
 計測できますが高周波帯域では線形性やセンサーの特性や支持方法などの
 影響を受けやすく安定して計測することが難しくなります。中周波数帯
 域では支持方法、センサー特性、加振方法に注意して測定すれば良いデー
 タをとることは可能になります。
 固定支持、自由支持どちらかやりやすい方を選択しますが、目的は支持
 方法が測定データに現れないようにすることにあります。対象の持って
 いる周波数帯(測定したい周波数帯)より低い周波数で支持する場合は
 自由支持を、高い周波数で支持する場合は固定支持を選択します。
 測定対象の支持方法が決まると測定の半分は終わった気になります。
                          (by sawa)

バックナンバーはこちら:

   http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm

 

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編集後記

 敬老の日の行事は5月になされることが多く、また母の日の月であるこ
 とも口実に田舎の母とちょっと浜名湖花博へ。花を愛でるという気持ち
 を共有しているせいか、たくさんの人出なのになんとなく心地良い安心
 感のある賑やかさを感じました。これは車椅子を押すという、いつもと
 は違う視線目線のせいでしょうか。
 年金未払いでは国会は散々です。支払を続けることは大変ですが、親を
 思い子を思い何時しか自分も働けなくなることを考えれば、やはり頼る
 ことになります。年金、保険、国民皆保険で互助互恵。
 浜名湖花博ではたくさんの花、鼻、鼻・・・世界で1つしか無い花を楽し
 んできました、皆様もどうぞ。それにしても入場者をカウントするのは
 大変そう。

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  発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
     お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
        編集責任者   野田 幸治

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  許可なく転載することを禁じます。

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