メールマガジンバックナンバー & 計測コラム
メールマガジンバックナンバー
31号 2004年4月22日発行
小野測器 2004年4月22日発行--------------------------------------------------------------------
ONO SOKKI -- info channel 第31号
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********************4月のコンテンツ ******************************
▼イベント
○「人と車のテクノロジー展 2004」 5月19日~21日
▼お知らせ
○DS-3060ゲージカード用ソフトウェア無償バージョンアップ
○WS-5130W/5140Wディスク変換ソフトのお試し版を用意
▼製品 サービス
○NP-3211加速度検出器【新製品】
○Web3Dイメージカタログ2種
▼アプリケーション
○レーザードップラ振動計 「ボールボンディング用ワイヤボンダ超音波振動測定」
▼FAQサポート
○LVシリーズレーザードップラ振動計FAQカテゴリを新設【新規】
○「TS-2700とパソコンをRS-232Cでつなぐ時の設定」【新規】
▼DXF/PDF外観図
-LV-1720レーザードップラ振動計
-FG-1200オプトマルチメータ
-FS-540光電式回転検出器
-SH-022高分解能用ゲージスタンド
-DG-0010/0020信号出力信号変換ボックス
-TS-7700トルクステーション
-DL-2100/2200非接触速度検出器
-IP-3000ガソリンエンジン回転検出器
-IP-2800ガソリンエンジン回転検出器
-OM-200ガソリンエンジン回転検出器
-CP-044ディーゼルエンジン回転検出器
-AM-2610点火進角計
-GE-1200ディーゼルエンジン回転計
▼新着カタログ・資料
-VE/VSシリーズ非接触変位計(改訂)
-CF-5220ZマルチパーパスFFTアナライザー(改訂)
-LA-1350/4350積分型普通/精密騒音計(改訂)
▼計測コラム
振動解析 -4 「現代制御と古典制御 -2」
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(お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)
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◆◇◆イベント◆◇◆
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■「人と車のテクノロジー展 2004」 5月19日~21日
(社)自動車技術会主催の「人と車のテクノロジー展2004」がパシフィ
コ横浜で開催されます。「4チャンネルFFTアナライザー」「TS-7700モー
タトルク測定システム」「レーザードップラ振動計」「音響振動計測ソフ
トウエア」などの新製品をはじめ、自動車・自動車部品関連の計測につ
いて最新のアプリケーション例をご提案します。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/Exhibition.html
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◆◇◆お知らせ◆◇◆
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■DG-3060ゲージカード用ソフトウェア無償バージョンアップ
DG-3060 ゲージカードご利用のお客様へWindows 2000/XP対応へ無償バ
ージョンアップを実施いたします。ノートパソコンを更新されます場合
にご利用ください。最小サンプル時間が1sから0.1sに機能UPしました。
なお、VerUPしますとWindows 95/98/Me、およびExcel 97 では動作しなく
なりますので十分ご注意ください。
ダウンロードのためには、ユーザー登録が必要です。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/registration/registrationform.htm
■WS-5130W/5140Wディスク変換ソフトのお試し版を用意
折角ご購入いただいても、最新のパソコンのフロッピディスクドライブ
では該当アナライザーのフロッピディスクフォーマットを読み込めない場
合が有ります。
該当アナライザーのフロッピディスクがご使用されるパソコンのフロッピ
ドライブでご使用可能か否かをご確認いただくため、お試し版を用意い
たしました。お試し版では、旧アナライザーのデータが保存されたフロッ
ピをパソコンに読込、グラフ表示を行うことは出来ますが、そのデータ
をパソコンに書き込むことは出来ませんのでご了承お願いします。
〇WS-5130W ディスク変換ソフトお試し版
(適合機種 CF-350/360)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/software/ws/ws5130w.htm
〇WS-5140Wディスク変換ソフトお試し版
(適合機種 CF-840/880/8400/8800)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/software/ws/ws5140w.htm
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◆◇◆製品 サービス◆◇◆
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■NP-3211加速度検出器
NP-3210の後継となるプリアンプ内蔵の超小型・軽量タイプ加速度検出
器。広い周波数範囲はそのままに、NP-3210に比較し耐衝撃性を5倍に
高め、しかも低価格。NP-3211は、様々な計測用途にご使用頂けます。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/soundvib/np3000_series.html
■Web3Dイメージカタログ2種
製品外観を3次元立体イメージで上下左右任意方向捉えることが可能な
Web 3D、今月は以下製品2機種を追加しました。
それぞれのURLからページ右上段のWEB3Dをクリックください。
〇HT-4100デジタルハンドタコメータ
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/tach/ht4100.html
〇IP-3000エンジン回転検出器
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/vehicle/ip3000.html
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◆◇◆アプリケーション◆◇◆
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■レーザードップラ振動計によるボールボンディング用ワイヤボンダ 超音波振動測定」
ワイヤボンダとは、ICやLSIの核となるシリコンチップとリードフレー
ム間に導通させるためのワイヤを接続する装置です。現在、ワイヤボン
ディングにおいては超音波を利用する方式が一般的であり、超音波振動
の印加状態がボンディングの品質を左右する重要なパラメータの一つと
してクローズアップされてきています。安定したボンディングを行うた
めには、キャピラリ先端での振動振幅を安定させる必要があり、このた
め、ツール先端の微細振動をダイレクトに測定するニーズが年々増大し
てきています。ここでは、レーザードップラ振動計を用いて、キャピラリ
の振動状態(微小変位)を高精度に測定する方法を、測定の際の注意点
と共にご紹介します。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/lv_bonding.htm
◆アプリケーショントップぺージはこちら;
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/application.htm
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◆◇◆FAQサポート◆◇◆
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■LVシリーズレーザードップラ振動計FAQカテゴリを新設
LVシリーズレーザードップラ振動計に関し、よく受けるお問い合わせを
FAQとしてまとめました。製品担当エンジニアの長年のKnow−Howも多く
含まれています。現在レーザードップラ振動計をお使いの方、並びに
これから使ってみたいと考えておられる方はぜひご一読ください。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/lv/lv_FAQ.htm
■トルク検出器/演算表示器FAQに追加
「TS-2700とパソコンをRS-232Cでつなぐ時の設定」
TS-2700トルク演算表示器とWindows XpパソコンをRS-232Cで接続する
方法に関する解説です。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/torque/ts2700_rs232c.htm
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◆◇◆DXF/PDF外観図サービスページ◆◇◆
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■音響・振動関連製品に以下外観図を追加
-LV-1720レーザードップラ振動計
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/sv_products.htm
■回転関連製品に以下外観図を追加
-FG-1200オプトマルチメータ
-FS-540ファイバセンサー
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/tach.htm
■リニアゲージ関連製品に以下外観図を追加
-SH-022ゲージスタンド(高分解能用)
-DG-0010/0020信号出力信号変換ボックス
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/gage.htm
■トルク関連製品に以下外観図を追加
-TS-7700トルクステーション
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/torque.htm
■自動車関連製品に以下外観図を追加
-DL-2100/2200非接触速度検出器
-IP-2800ガソリンエンジン回転検出器
-IP-3000ガソリンエンジン回転検出器
-OM-200ガソリンエンジン回転検出器
-AM-2610点火進角計
-GE-1200ディーゼルエンジン回転計
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/vehicle.htm
<外観図トップページ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/overallview.htm
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◆◇◆新着 PDFカタログ◆◇◆
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今月のPDFカタログは改訂3種
■データ処理(FFTアナライザー)関連
-CF-5220ZマルチパーパスFFTアナライザー
■音響/振動関連
-LA-1350/4350積分型普通/精密騒音計
■寸法/変位関連
-VE/VSシリーズ非接触変位計
<PDFカタログトップページ>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html
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◆◇◆計測コラム◆◇◆
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振動解析 -4 「現代制御と古典制御 -2」
文中の図は次のところをご参照願います。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/04_04_22add.htm
3.H∞制御
この制御設計法は、周波数軸である値以下にするように対象の制御系を
構成する手法です。ここでは伝達関数の大きさを測るノルムとしてH∞
ノルムを用いる。H∞制御は目的の制御系の特性が明確であるため見通
しの立ちやすい設計法ともいえます。H∞の解法としてはリカッチ方程
式に基づく手法、リカッチ不等式に基づく手法、LMI(線形行列不等
式)に基づく手法など多数の解法が知られています。
図:H∞制御の概念
4.最適レギュレータ理論
最適レギュレータ理論においては、フィードバックは前出の状態ベクト
ルXを用いて行われます。すなわち制御入力の形として、次の式が採用
されます。
U=−KX (12)
この時のKはフィードバックゲインとよばれる行列です。このKをうま
く選ぶことにより極を任意の特性根に配置できますが、実際には、どの
ような極位置が最も有効なのかは分かりにくい。そこで、制御に要する
エネルギーと制御性能の和が最小限となるように、2次形式の評価関数
を定義して制御設計、状態フィードバックゲインを決定します。すなわ
ち最適レギュレータ理論では次のような多入力多出力系に対して
X’=AX+BU (13)
A:SystemMatrix
B:InputMatrix
X:状態量
次のような2次形式の評価関数Jを最小にする状態フィードバック
ゲイン行列Kを定める方法を採用しています。
J=∫[X^TQX+U^TRU]dt (14)
∫:0~∞までの積分を示す
X^T:X の転置行列を示す
(以下同様)
このときの2次形式のなかのQは状態ベクトルにかかる重み行列であり
非負の正定行列である。Rは入力ベクトルにかかる重み行列であり、
同じく正定行列である。このQとRのとりかたによって制御性能・振動
特性と入力エネルギー消費のバランスのトレードオフが成立します。
図:制御性能・振動特性と入力エネルギーの関係
つまりRを小さくすると制御量が大きくなり良好な制振効果が得られる
反面、大きなエネルギー(またはコスト)を許容することになります。
行列Qは影響させたい状態量に応じて定められます。したがってLQ制
御理論ではこれらの行列が制御系を設計する際の設計パラメータとなり
ます。しかしながら、これらの行列の値を決定する指導原理はないの
で、現状ではシミュレーションによって選択しています。
図:現代制御理論の概念
5.まとめ
古典制御による設計は今も活用されています。これは1入力1出力で簡
易的に振動を制御する場合、コスト等において非常に利点の多い手法で
ある点にあります。これに対して現代制御理論では多入力多出力やロバ
スト性を必要とする制御において活用されています。現代制御を行うに
あたっての要点は以下のようにまとめることができます。
(1)各変数を状態量にまとめ、システムを状態方程式によって記述する
必要がある
(2)制御目的に応じて最適レギュレータ設計、H∞制御設計等の制御設
計手法を用いてフードバックを決定することにあります。
これらはMATRAB(サイバネットシステム(株))のようなシミュレーシ
ョンプログラムにより簡単に試してみることができます。
他方、制御においての障害としては、制御対象の不確かさ(モデル誤差)
であり、モデルの低次元化の問題があります。また実際の制御を行う場
合は、ノイズ、非線形要素等が予期しない制御の障害となります。
これらの制御手法に付いてはまたの機会とさせていただきます。
以上、振動制御の一部で簡単ではありますがご紹介いたしました。
(by sawa)
補足説明
(2)ノルム
ベクトルは行列で記述され、その大きさ(magnitude)は絶対値(absolu
-te value)あるいはノルム(norm)とも言い、同じベクトルの内積の
平方根、すなわち全項の自乗和の平方根で表されます。
(3)ロバスト性
制御対象の特性が変化した時、一般的に制御性能が低下します。制御性
能が落ちにくい制御法をロバストな制御と呼ばれています。言いかえる
と制御性の変化に対して耐性のある制御のことです。
バックナンバーはこちら:
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm
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編集後記
私の市でも「プラ」の分別収集が始まりました。
今までは一般ごみと一緒の袋でしたが、プラ専用の袋となって、一般ご
みよりプラごみの方が多いことに驚いています。スーパーのトレイはプ
ラの認識はありましたが、愛用の小さい胃腸薬の一包もそうでした。
良く見ると「プラ」PP 等の表記があります。ネットで検索してみると
「プラスチック容器包装リサイクル推進協議会」が出てきて解説してあ
りました。
PE:ポリエチレン、PP:ポリプロピレン、PS:ポリスチレン、PET:ポリ
エチレンテフタレート、PA:ポリアミド、PVC:ポリ塩化ビニル。
「プラ」は強くて軽くて外からの汚れを防ぎ、保存や衛生面でも食品の
包装には最適です。でも丈夫すぎて分解ができません。また化石燃料が
原料ですよね。 「愛・地球」の言葉を思い出し、飴玉の一包みを捨て
ないよう分別収集に協力します。
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発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
お客様相談室 mailto:onosokki.co.jp
編集責任者 野田 幸治
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Copyright(C), 2001 Ono Sokki Co., Ltd.
許可なく転載することを禁じます。
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