メールマガジンバックナンバー

27号 2003年12月22日発行

 小野測器                     2003年12月22日発行
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ONOSOKKI -- info channel                                      第27号
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********************12月のコンテンツ ******************************

▼お知らせ

 ○年末年始業務停止のお知らせ
 ○IR情報を新設
 ○製品インデックスを検索しやすくリニューアル

▼製品 サービス

 ○HS-3412/3425センサーとHG-4370高分解能表示器 【新製品】
 ○NP-3418 加速度検出器 【新製品】
 ○加速度関連信号ケーブル・アクセサリ一覧
 ○リニアゲージ用アクセサリ一覧
 ○DS-2000 Web 3D カタログ

▼技術情報

 ○VE/VS 非接触変位計外観図

▼新着カタログ・資料

 ○HS-3412/3425センサー、HG-4370高分解能表示器
 ○RV-3150 リバーシブルカウンタ
 ○LA-1200シリーズ普通騒音計
 ○VC-2100 振動コンパレーター

▼計測コラム

  デジタル信号処理の基礎 -14  「FFTとオクターブバンドフィルタ」

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   (お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)

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◆◇◆お知らせ◆◇◆
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 ■年末年始業務停止のお知らせ

  下記年末年始期間は休業とさせていただきます。休業期間中は電話での
  お問い合わせ業務も休止させていただきます。

   年末年始休業期間 : 2003年12月28日 ~ 2004年1月4日
   相談受付休止期間 : 12月27日 12:00 ~ 年始 1月5日 13:00 まで

  FAX、フィードバックフォームなどで頂きましたご質問に対するご返事
  は1月5日13:00以降とさせていただきますのでよろしくお願いします。

 ■IR情報カテゴリを新設

  株主並びに投資家の皆様へ、当社財務情報を含む各種情報をご提供する
  IR情報カテゴリを新設しました。ホームページトップにリンクボタン、
  「IR情報」を用意しました。

 http://www.onosokki.co.jp/default.htm

 ■製品インデックスをリニューアル

  ホームページに掲載している製品の型式一覧表を「製品インデックス」
  として製品紹介カテゴリーに用意しました。製品紹介ページを初め、
  PDFカタログ、FAQ、外観図、Web3D、取扱説明書(簡易操作手順書)、
  フリープログラムなどこのインデックスから直接リンクしています。
  型式索引としてご利用ください。

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/index.html

 

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◆◇◆製品 サービス◆◇◆
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 ■HS-3412/3425 & HG-4370高分解能リニアゲージ 【新製品】

  HS-3412/3425 リニアゲージセンサーは、専用ゲージカウンタ HG-4370 と
  組合わせ、高分解能:0.05 μm、高精度:±0.5 μm の測定を可能に
  します。高い分解能での寸法測定が必要とされる、レンズやシリコン
  ウェハーなどの厚さ測定や、精密加工部品・精密金型の寸法測定に威力
  を発揮します。

  <プレスリリース>
 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/12_05_03.htm

  <製品 サービス>
 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/gage/hs_hg.htm

 ■NP-3418 加速度検出器 【新製品】

  0.8Hz~16kHz(±3dB)の広い測定周波数範囲、1.9gの小型・軽量。
  チタン製、7(Hex)×11.5(H)mm プリアンプ内蔵型加速度検出器です。

  <製品紹介>
 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/soundvib/np3000_series.html

  <外観寸法図>
 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/np.htm

 ■加速度関連信号ケーブル・アクセサリ一覧

  加速度検出器をご使用いただく際に必要な信号ケーブルをはじめ、
  取付のためのマグネットベースやマウントベース、探触針、ワックス
  等のオプショナルアクセサリを外観イラストと共に一覧形式で掲載し
  ました。

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/soundvib/sig_cable.htm

 ■リニアゲージ用アクセサリ一覧

  レリーズ・リフタ、測定子や取付金具、ゲージスタンド等、リニア
  ゲージをお使いいただく上で便利なオプションを外観イラストと共に
  一覧形式で掲載しました。

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/gage/sig_cable.htm

 ■DS-2000 Web 3D イメージカタログ

  製品外観を3次元立体イメージで上下左右任意方向捉えることが可能な
  Web 3D、下記URLからページ右上段の「WEB 3D」をクリックください。

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/data/ds2000.html

 

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◆◇◆技術情報◆◇◆
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 DXF/PDF外観図に次の製品を追加しました。

 ■VE/VS シリーズ非接触変位計関連の外観図カテゴリを新設

  VE/VSシリーズ検出器、VT-120/510変換器、CL-2400/6200非接触厚さ計
  を1ページにまとめて掲載しました。

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/ve.htm

 <DXF/PDF外観図トップページ>
 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/overallview.htm

 

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◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
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 今月のPDFカタログは新規1種と改訂3種を掲載しました。

  ○HS-3412/3425 & HG-4370高分解能リニアゲージ(寸法・変位)
  ○RV-3150 リバーシブルカウンタ<改訂>(寸法・変位)
  ○LA-1200シリーズ普通騒音計<改訂>(音響・振動)
  ○VC-2100 振動コンパレーター<改訂>(音響・振動)

 PDFカタログトップページはこちら

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html

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◆◇◆計測コラム◆◇◆
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 デジタル信号処理の基礎 -14 「FFTとオクターブバンドフィルタ」

 騒音振動の評価やその原因究明などのために周波数分析がよく使用され
 ます。その方法としては、分析方法で大きく以下の2つに分けることが
 できます。

    方法1:定幅分析(狭帯域分析) Δf=const
    方法2:定比幅分析 Δf/f0=const

 この分類のほかに、ハードウェアの実装により、アナログ方式とディジ
 タル方式とにわける事ができますが、最近は、上記の2方式とも、ディ
 ジタルで簡単に実現できるようになりました。
 そもそも周波数分析とは、いろいろな周波数成分を含む複雑な時間軸波
 形を通過周波数バンド(バンドパスフィルタ、Δf)毎に分解してその
 パワー(あるいは実効値)を求めることですが、上記の分類方法は、
 バンドパスフィルタの形状や特性の違いによっています。

 方法1は、本コラムで今まで説明してきたFFT手法で、周波数バンド幅
 (Δf)がその中心周波数(f0)に関係なく、一定の幅を持った分析手法
 です。例えば、周波数レンジ20kHzで800ライン分解能(FFT点数が2048)
 であればその周波数分解能Δfは25Hz(一定値)となります。すなわち
 周波数バンド幅25Hzで中心周波数は、(DC成分を除いて)25Hz、50Hz、
 75Hz、100Hz、・・・・20kHzと800個のバンドバスフィルタ(急峻な
 フィルタが串上に並ぶ)が並列に形成されることになります。
 (この部分は、第5回のコラムも参照してください。)

 方法2は、周波数バンド幅(Δf)とその中心周波数(f0)の比が一定
 となるような分析手法です。この代表的なものは、オクターブバンド
 フィルタ(一般的には1/Nオクターブバンドフィルタ)です。
 オクターブバンド分析は、CPB(Constant Percentage Band)分析と呼
 ぶこともあります。 話が少しそれますが、オクターブとは、ある周波
 数に対して周波数の比率が2倍となる音程で、音楽理論では、完全8度
 音程のことです。この8度音程からオクターブ(oct-はギリシャ語/ラ
 テン語で8を意味する)と筆者は理解しています。ピアノの鍵盤で考え
 れば「ド」とその1つ上の「ド」の音程で、周波数比がちょうど2倍に
 なっています。ご存じのようにピアノの鍵盤は、定比的な並びになって
 いて、平均率であれば隣の鍵盤(黒盤含む)との周波数比は、2^(1/12)
 となっています。 (注:2^(1/12)は2の(1/12)乗をあらわします)

 さてオクターブバンドフィルタの比率を具体的に求めてみましょう。
 オクターブバンドは、隣のバンドとの中心周波数比は2で、上限周波数
 は√2、下限周波数は1/√2となるので、

 バンド幅Δf、バンド幅比Δf/f0 は

       Δf=f0*√2−f0/√2≒0.7*f0
     Δf/f0≒70%

 となります。同様に1/3オクターブバンドフィルタは、1オクターブを
 定比的に3等分しますので、

       Δf=f0*2^(1/6)−f0/2^(1/6)=0.23*f0  
     Δf/f0≒23% (≒70/3:オクターブバンドの1/3 )

 となります。厳密な中心周波数及びフィルタ特性は、1000Hzを中心とし
 て規格(IEC61260)で規定されていますが、実際使う周波数の値は規格
(ISO266)で公称周波数として決められています。(1/3オクターブバンド
 であれば、1kHz、1.25kHz、1.6kHz、2kHz、・・・)

 2つの方法のもう1点の大きな違いは、周波数バンド幅を通過した信号
 のパワー(あるいは実効値)を求める方法です。FFT方式は、FFT時間窓
 長毎に計算してその平均パワー(あるいは時間窓長を複数回サンプルし
 て、さらにそれの平均)を求めるのに対して、オクターブバンド分析は、
 A/Dコンバータのサンプル1点毎に、リアルタイム(実時間)に決めら
 れた時定数(最近の呼び名は時間重み)で積分平均により実効値を求め
 ています。この理由により、最近のデジタル方式オクターブバンド分
 析器はリアルタイムアナライザーとも呼ばれています。

 最後に、FFTとオクターブバンドフィルタの2つの周波数分析手法の比較
 をまとめましたので、参考にしてください。

  FFT オクターブバンドフィルタ
通過バンド幅 定幅Δf=const 定比幅Δf/f0=const
平均手法 指定時間窓長Tでの平均
(Δf=1/T)
決められた時間重みにより
実時間で平均(実効値検波)
規格 特になし IEC61260、ISO266
主な使用目的 振動や騒音の対策の
ための物理的な原因究明
共振振動数の計測や
伝達関数の推定
規格で決められた騒音や振動
の評価(人間の聴覚が1/3
オクターブバンドに近い
ため)

                            (by Himajin)

バックナンバーはこちら:

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm

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編集後記

 今年の新語・流行語大賞なんだろな~。「ヘえ~」「マニフェスト」で
 すか。選挙がありましたからね~なるほど。小泉再選政権さてその「ビ
 フォーアフター」目がはなせませんね。過日の皆中流から構造改革にハ
 ゲタカファンド、勝ち組負け組生き残り組、こうなったら「コメ泥棒」
 に「毒まんじゅう」どうしても「勝ちたいんや」なんて、理解のできな
 い悲しい事件、安定しない世相どうしてそこまで「なんでだろ~」。
 「年収300万円」、流行「SARS」にかからないよう健康第1、ささや
 かな---おっとこれも「バカの壁」に突き当たってるかも。己の「バカ
 の壁」にどうしても「勝ちたいんや」。来年こそ「へえ~」度をUPす
 る記事にしなくっちゃ。  今年もご愛読いただき感謝申し上げます。
 皆様、良い年を迎えられますよう祈念申し上げます。

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  発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
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        編集責任者   野田 幸治

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