メールマガジンバックナンバー & 計測コラム
メールマガジンバックナンバー
26号 2003年11月20日発行
小野測器 2003年11月20日発行--------------------------------------------------------------------
ONO SOKKI -- info channel 第26号
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********************11月のコンテンツ ******************************
▼お知らせ
       ○フリープログラムダウンロードページをリニューアル
		 ○2003年秋期音響・振動技術セミナー終了
		 ○「身近な計測」コラム第9回「絶対音階」
▼製品 サービス
       ○WS-5510 リアルタイムフィルターソフト
		 ○DG-4160 DeviceNetにEDSファイルダウンロードを用意
		 ○WS-7340実験的モード解析例「エンジンルーム3Dアニメーション」
		 ○信号ケーブル一覧 「回転計関係」「リニアゲージ関係」▼技術情報
▼技術情報
       ○FT-1500型タコメータ「エンジン振動からの回転計測」
		 ○DS-2000「FFT解析パワースペクトルと周波数応答関数の掛け算」
		 ○VR-6100「AC outを単位校正する方法」
▼DXF/PDF外観図
       ○ST-1210 リニアモーションスピードメータ
		 ○GS-6513/6530/6613/6630リニアゲージセンサー
▼新着カタログ・資料
       ○デジタルトルクメータ/モーター計測システム 
		 ○HT シリーズデジタルハンドタコメータ
		 ○DG シリーズ直視型デジタルリニアゲージ 
		 ○VC-2100/3100 振動コンパレーター(+CF-4200A)
		 ○DL-3000 シリーズ データロガーシステム
▼計測コラム
デジタル信号処理の基礎 -13 「伝達関数とコヒーレンス関数(その2)」
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         (お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)
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      ◆◇◆お知らせ◆◇◆
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■フリープログラムダウンロードページをリニューアル
   10月21日よりユーザIDとパスワードのご登録に変更しました。客様の
		   個人情報を保護するために「SSL = Secure Socket Layer」に対応し、
		   お客様が入力される個人情報は自動的に128ビット
		   暗号化処理されて送受信されます。
http://www.onosokki.co.jp/registration/Freeprogram/download_top.htm
■2003年秋期音響・振動技術セミナー終了
   本年度の音響・振動技術セミナーは好評のうちに全て終了致しました。
		   本年度は春・秋各3回計6回開催したセミナーに160名様と大変多
		   くのユーザ様のご参加を頂き有り難うございました。
		   2004年度も今年同様のセミナー内容で春・秋3回づつの開催を予定して
		   います。詳細につきましては、2004年1月中旬にホームページ上で正式
		   案内を掲載いたします。 
		   2003年秋季のセミナー案内はこちら
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/seminar.htm
■「身近な計測」コラム
   私達の身近にある“音”や“振動”の話題を取り上げ“簡単に解りやす
		   く”解説する身近な計測コラム、第9回目の今月は「絶対音階」。
		   クラシックと沖縄の三線音階の関係はデジタルとアナログの関係にに
		   ている??
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/nakaniwa/nakaniwa.html#keisoku
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      ◆◇◆製品 サービス◆◇◆
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■WS-5510 リアルタイムフィルターソフト(ソフトウェア)
   WS-5510はDS-2000 やサウンドボードから取り込んだ音に対し、リアル
		   タイムフィルターリングと再生を同時に行うソフトウェアです。
		   フィルターの形状や種類をスピーカーで再生中に操作できるため、異音の
		   抽出や音のシミュレートが実際に音を聴きながら簡単に行えます。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/software/ws/ws5510.htm
■DG-4160 DeviceNetにEDSファイルダウンロードを用意
   DG-4160をDeviceNetでシーケンサーでコントロールするプログラムを作
		   る際必要となるデバイス情報を記述した「EDS」ファイルをZIP圧縮ファ
		   イル形式でアップしました。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/gage/dg4160.htm
■WS-7340実験的モード解析例「エンジンルーム3Dアニメーション」
   自動車のエンジンルーム内に加速度ピックアップを取り付け、多点振動
		   を同時に取り込むことにより過渡的な振動現象を実稼動解析アニメーシ
		   ョンとして表示させた例を解説とともに追加しました。「実験的振動モ
		   ード解析システム」は、構造物の固有振動数と共振の状態を解析し、視
		   覚的に現すことが出来るため各種構造物の振動はもちろん振動による騒
		   音のトラブルシューティングには欠かせないツールです。 ページ中程
		   の「実稼動アニメーション例」をクリックください。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/software/ws/ws7340.htm
■信号ケーブル一覧 「回転計関係」「リニアゲージ関係」
   回転検出器と回転表示器、リニアゲージセンサーと同表示器を組合せる際
		   に必要な標準信号ケーブルを型名毎に、組合せ可能検出器とカウンタに
		   ケーブル外観図を含めて一覧表にまとめました。ケーブル選定の際、お
		   役立てください。
回転計関係はこちら
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/tach/sig_cable.htm
リニアゲージ関係はこちら
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/gage/sig_cable.htm
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      ◆◇◆技術情報◆◇◆
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		 製品をお使いになる上で測定のヒントや計測・解析上のKnow-Howを解説
		 しています。
■アプリケーション
●FT-1500型タコメータ「エンジン振動からの回転計測」
   最近のディーゼルエンジンは、コモンレール式や分配式等が増え、従来
		   の燃料噴射管の収縮を利用した計測方法では計測しづらくなってきまし
		   た。今回取り上げる例では、それに変わる方式として、加速度検出器を
		   使用し、エンジン振動から、FFT信号処理により、エンジン回転を計測す
		   る方法をご紹介します。 この手法は、ピストンの動きに伴いエンジン
		   全体が振動するレシプロエンジンにも有効です。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/ft_engine.htm
アプリケーションカテゴリーページトップはこちら
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/application.htm
■よくお受けするご質問と回答ページ
●DS-2000「FFT解析パワースペクトルと周波数応答関数の掛け算」
   登録した周波数応答関数<H0>を用いて、周波数応答関数<H1>および
		   パワースペクトル<P1>を補正(イコライズ、H1/H0、P1/H0)するのが
		   イコライズ機能で、通常センサーや加振器などの周波数特性を補正して、
		   より正しいスペクトルを求めるために用いられます。
		   イコライズ機能は割算になりますが、周波数応答関数の逆数演算1/Hを
		   使うことでパワースペクトルとのかけ算をさせることが出来ます。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/ds2000/ds2000.htm
●VR-6100「AC outを単位校正する方法」
   VR-6100 の AC out を加速度信号として、FFT アナライザーで分析すると
		   き、FFT アナライザーで単位校正を行いますが、その時の校正値を求める
		   方法を説明します。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/vr/vrfaq.htm
よく受ける質問と回答FAQトップはこちら
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/faq.htm
■DXF/PDF外観図サービスページ
DXF/PDF外観図に次の製品を追加しました。
●ST-1210 リニアモーションスピードメータ
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/tach.htm
  ●GS-6000シリーズリニアゲージセンサー
		   ・GS-6513/6530
		   ・GS-6613/6630
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/gage.htm
DXF外観図トップはこちら
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/overallview.htm
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      ◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
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		 PDFカタログを新規2種と改訂5種掲載しました。
■改訂
  ●デジタルトルクメータ/モーター計測システム <回転・トルク>
		   新たにTS-3200型演算算表示器を加え、生産完了となったTS-3100B
		   TS-3600Bトルク演算表示器を掲載から外しました。
  ●DL-3000 シリーズ データロガーシステム  <自動車関連>
		   11月改訂の最新カタログです。
■新規
  ●HT シリーズデジタルハンドタコメータ <回転・トルク>
		   2種類に分かれていたHTシリーズカタログを1つに統合しました。
  ●DG シリーズ直視型デジタルリニアゲージ <寸法・変位>
		   センサー部と表示部一体型の直視型デジタルリニアゲージの総合カタロ
		   グです。カタログの全面改定にあわせPDFカタログとして新登場です。
  ●VC-2100/3100 振動コンパレーター <音響・振動。データ処理>
		   VC-2100とVC-3100両振動コンパレーター、CF4200シリーズコンパレーター機
		   能を統合しました。用途例を豊富に掲載しています。
PDFカタログトップページはこちら
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html
上記<>はPDFカタログ表の分類を示します。
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      ◆◇◆計測コラム◆◇◆ 
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		 デジタル信号処理の基礎 -13「伝達関数とコヒーレンス関数(その2)」
 前回に引き続き、今回もコヒーレンス関数(関連度関数)に関しての説
		 明をいたします。
		 前々回に、伝達関数の推定方法に2つの算出方法(H1推定とH2 推定)
		 があると述べましたが、再度定義式を記しますと、
    H1(f)=Gxy(f)/Gxx(f) ---------------------------(1)
		    H2(f)=Gyy(f)/Gyx(f) -------------------------- (2)
 ここで、Gxx(f)、Gyy(f) は系の入出力信号である x(t) と y(t) のパ
		 ワースペクトル、Gxy(f) はそれらのクロススペクトル、また Gyx(f) 
		 は Gxy(f) の複素共役(虚数部の符号を逆にする)です。
		 ここで、H1 と H2 の比を取ってみると(変数のfを省略して書くと)
H1/H2=(GxyGyx)/GxxGyy --------------------(3)
 もちろん、GxyGyx=|Gxy| 2ですので、(3)式の右辺は、コヒーレンス
		 関数γ 2そのものとなります。
γ 2=H1/H2 ---------------------------------(4)
すなわち、H1 と H2 の比は、コヒーレンス関数となります。
 系の入出力の両方にノイズが含まれる場合は、|H1|≦|H2|となりますの
		 で、このことからもγ 2≦1となることが分かります。γ 2≒1となれ
		 ば、H1≒H2となり、どちらの方法を用いても良いですが、実際には、ノ
		 イズは出力部に大きく含まれる場合が多いので、H1 推定を使用して、
		 なるべくコヒーレンス関数を1に近づけるような計測を心がければ良い
		 でしょう。
 さて、「伝達関数の推定精度の検証」以外のコヒーレンス関数の応用で
		 すが、出力のパワースペクトル Gyy(f) の中で、入力信号 x(t) に起因
		 する信号 v(t) のパワーの割合(寄与度)を表していますから、出力の
		 パワースペクトルと入出力のコヒーレンス関数が求めることができれば
  v(t) のパワースペクトル Gvv(f) を簡単に求めることが出来ます。
Gvv(f)=γ 2 (f)Gyy(f) --------------------------(5)
 これは前回のコヒーレンス関数の定義から当然ですがこれを、コヒーレ
		 ントアウトプットパワーと呼ぶことがあります。
 さらに、出力のパワー Gyy(f) で、Gvv(f) 分を除いたパワーは、ノイ
		 ズ成分に起因するパワー(非コヒーレントなパワー)ですので、これ
		 を Gnn(f) とすると、
Gnn(f)=(1−γ 2 (f))Gyy(f) ----------------------(6)
 となります。これから、信号とノイズ成分の比(すなわちSN比)を求め
		 ることが出来ます。(5)式と(6)式から
SN比=γ 2 (f)/ (1−γ 2 (f))-----------------------(7)
 このように、コヒーレンス関数から周波数成分ごとの信号のパワーとノ
		 イズのパワーの比(SN比)を算出することが出来ます。
(by Himajin)
バックナンバーはこちら:
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm
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編集後記
 血管元気ですか。初冬まえのこの季節は健康診断の時期。
		 血圧検査で、上は140下は90で再測定をすることになっているとのこと。
		 自分ではこれが平常と思っても、多くの方が余儀なく再検されたことで
		 しょう。食塩を取ると血圧が上がることは食塩感受性と呼ばれ、チンパ
		 ンジーにもこれがあるそうです。でも残念ながら人間だけが食塩を発見
		 し、この味におぼれてしまう。コレステロールも糖もおいしい。これら
		 におぼれた人には食べ過ぎシールが貼られます。食塩の取りすぎは高血
		 圧、コレステロールでは動脈硬化、糖では糖尿病。血圧の単位は水銀柱
		 140mmHg、昔からの単位ですね。ところでワールドカップバレーが始ま
		 り、日本応援にエキサイトして血圧が上がるのは善玉、悪玉?
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  発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
      
           お客様相談室 mailto: cs
onosokki.co.jp
              編集責任者   野田 幸治 
登録・変更・停止はこちら: onosokki.co.jp
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        許可なく転載することを禁じます。
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