メールマガジンバックナンバー & 計測コラム
メールマガジンバックナンバー
23号 2003年8月27日発行
小野測器 2003年8月27日発行--------------------------------------------------------------------
ONO SOKKI -- info channel 第23号
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********************8月のコンテンツ ******************************
▼お知らせ
●SSL(Secure Socket Layer)+128ビット暗号化対応
●2003年秋期音響・振動技術セミナー参加者募集
●FV-5300 F/Vコンバータユニットを新発売
●LV-1710 レーザードップラ振動計を新発売
▼製品 サービス
●FV-5300 F/Vコンバータユニット *NEW*
●LV-1710 レーザードップラ振動計 *NEW*
▼技術情報
■旧小野測器レポートを大幅リニューアル
Sound & Vibration Technologiesとして技術コラムを集約
■DXF/PDF外観図サービスページ
NPシリーズ加速度検出器関連一挙50種を新規UP
▼新着カタログ・資料
●DG-4140デジタルゲージカウンタ<改訂>
●LV-1710/1720 レーザードップラ振動計
●NP/PSシリーズ 振動・アナログ計測処理システム<改訂>
●WS-5245 回転2入力対応回転トラッキング分析<改訂>
▼計測コラム
デジタル信号処理の基礎 -「伝達関数とその図示方法」
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(お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)
◆◇◆お知らせ◆◇◆
1.SSL(Secure Socket Layer)+128ビット暗号化対応
当社Webサイトは、8月25日より個人情報保護の視点からSSL(Secure
Socket Layer) + 128 ビット暗号化を導入致しました。
当社サイト内で、ご質問・お問い合わせに使用いたします「Feedback
フォーム」、および当社メールマガジンへの登録のための「メールマガ
ジン登録フォーム」にお客様が入力されるお名前やご住所あるいは電
話番号などの個人情報は自動的にSSL+128ビット暗号化されて送受信
されます。
これにより、万一、送受信の際、データが第三者に傍受された場合で
も、内容が盗み取られる心配はありません
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/privacy.htm
また、これに伴い、Webサイト内のディレクトリ構成並びにページ構成
を一部見直し致しました。例えば、製品 サービスページのヘッダー「ONOSO
KKI」ロゴをクリックすると常にトップページへ飛ぶことが出来、フッ
ターの「ご質問・お問い合わせ(フィードバックフォーム)」をクリ
ックするとフィードバックフォームが別ウィンドウで開き、ページを
見ながら記入することが出来るように、より便利に使いやすく改善し
ました。
なお、お客様でもし特定ページにBookmarkをされております際には、
Bookmarkの変更が必要となる場合がございますので、ご登録のご変更
を頂きますようお願いいたします。
ご不明な点等ございましたら、お問い合わせください。
今回、当社サイト内全ファイルを更新しておりますので、万全をきし
ているもののリンク切れ等が発生している場合も有るかと存じます。
お気づきになられました際にはご一報をいただけると幸いです。
2.2003年秋期音響・振動技術セミナー参加者募集
秋期音響・振動技術セミナーの9月5日および10月24日分は定員に
達しましたので、募集を締め切らせていただきました。
なお、11月6日「騒音測定の基礎」コースは未だお席の余裕がござ
いますので、ご参加をご検討いただけますようお願いいたします。
参加費用は、お一人\25,000です。参加のお申し込みは、ホームページ
上の募集要項(PDF)からオンラインで簡単に行うことが出来ます。
11月6日「騒音測定の基礎」(大阪会場)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/seminar.htm
◆◇◆製品 サービス◆◇◆
■FV-5300 F/V コンバータユニット(回転)
回転速度計測での多チャンネル計測・小振幅信号検出器への対応並び
に、機器の小型化へのニーズに対応するため、連結式筐体と高精度入
力アンプ回路を採用しました。また、予測演算を搭載し、減速時でも
滑らかな出力を得ることができ、駆動部の加減速や挙動解析試験等に
有用です。
ロータリエンコーダーの多パルス化に伴い入力周波数が高くなっている
為、入力アンプの広帯域化にも対応しています。フィールドでの使用
を考慮したバッテリ駆動や、回転数や速度での表示と設定が簡易で直
読も可能、という使いやすさにもこだわりました。
8月1日より販売を開始しました。
プレスリリースはこちら:
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/07_18_03.htm
製品 サービスはこちら:
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/tach/fv5300.html
■LV-1710 レーザードップラ振動計(音響・振動)
機械構造の微細化や活発化するマイクロマシンの開発・評価など、微
小部位・多点計測のニーズが増える中で、従来のレーザードップラ振動
計はセンサーや筺体のサイズも大きく、使用状況によっては感度不足に
より自己ノイズが増えるなどの問題を抱えていました。LV-1710 は従
来機より+25 dB の大幅感度アップ、計測周波数 1 Hz ~ 3 MHz、最
大 10 m/sのワイドレンジを実現。小型・軽量のオールイン・ワン
(体積・質量 約50%減 当社従来機比)、さらに低価格という小型
・高感度レーザードップラ振動計です。 しかも、ワールドワイド電源
で、レーザー安全規格クラス2 「JIS C 6802」、「IEC 60825-1:2001」、
「FDA CDRH」に適合しています。 8月1日より販売を開始しました。
プレスリリースはこちら:
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/07_31_03.htm
製品 サービスはこちら:
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/soundvib/lv1720.html
LV-1710のラインアップに伴い、既発売の高分解能・ナノレンジモデル
LV-1720とページを統合、大幅に紙面を拡充し、オプション仕様等も
詳細記述しました。
◆◇◆技術情報◆◇◆
1.旧小野測器レポートを大幅リニューアル
皆様から好評を頂いておりました小野測器レポート内の技術コラム
「Sound &Vibration Technologies」を集約・一本化し、レイアウト変
更も含め、より分かりやすく・より見やすく書き改めました。また、
ディレクトリも今月より「FAQ・サポート」(旧サポート改め)内に
移動いたしました。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/newreport/index.htm
2.DXF/PDF外観図サービスページ
■NPシリーズ加速度ピックアップ関連製品カテゴリを新設
NP-2000/500/3000シリーズの各ピックアップ並びに関連アクセサリ -
を含め一挙に50外観図をアップしました。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/np.htm
◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
今月のPDFカタログは新規1種と改訂3種です。
■DG-4140デジタルゲージカウンタ<改訂>
小型 DIN サイズボディにピークホールド機能や乗数設定機能を内蔵し、
使いやすさを向上させたDG-4140ゲージカウンタとGS-1500/1600、
GS-6500/6600、GS-4500/4600 耐環境ゲージセンサーシリーズの7月改訂
最新版カタログです。
■LV-1710/1720 レーザードップラ振動計<新規>
最新のレーザードップラ振動計2機種の総合カタログです。アプリケー
ションや用途例をはじめ、計測・解析範囲を大幅に拡大するオプショ
ン類も詳細解説。機種毎の周波数特性グラフや変位・速度・加速度の
測定レンジグラフをプラスしました。
■NP/PSシリーズ 振動・アナログ計測処理システム<改訂>
電荷出力型とアンプ内蔵型の全NPシリーズ加速度ピックアップと、組
み合わせて使用される計測処理システムを網羅した振動計測のための
総合カタログの7月改訂最新版。
■WS-5245 回転2入力対応回転トラッキング分析<改訂>
回転体から発生する音・振動の解析には回転数に同期させたトラッキ
ング解析が有効です。WS-5245は、入力軸と出力軸のような回転2入力
対応のトラッキング分析ソフトで、DS-2000データステーションに組み
込んで使用します。
PDFカタログトップページはこちら:
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html
◆◇◆計測コラム◆◇◆
デジタル信号処理の基礎 - 「伝達関数とその図示方法」
電気回路や機械系システムの伝達特性を表す関数としての伝達関数を求
めることが、多 ch FFT 解析装置の重要な目的です。
ある系への入力信号と出力信号を、x (t)、y (t)として、それらのフー
リエ変換をそれぞれ X (f)、Y (f)としますと、伝達関数 H (f) は、以
下のように定義されます。
H (f) = Y (f) / X (f) ---------------------- (1)
入出力間の周波数の関数なので、周波数応答関数とも言われますが、こ
こでは伝達関数と同義として説明します。
定義式(1)にあるように、X (f) と Y (f) の複素数比なので、伝達関
数 H (f)も複素数となります。その実数部を HR (f)、虚数部 HI (f) をと
おきますと、振幅(ゲインとも言う)と位相とに表現することもできま
す。
H (f) = HR (f) + j HI (f) ---------------- (2)
振幅 |H (f)| = √HR (f) 2 + HI (f) 2 ---
(3)
位相 θ (f) = arctan(HI (f) / HR (f))------ (4)
さて、伝達関数の物理的な意味するところは、ある系への入出力信号の
周波数毎の振幅比と位相差を表しています。
例えば信号 x (t) = A sin (2π f0 t) を系に入力すると、
信号 y (t) = B sin (2π f0 t +φ) が出力されるとすると、
周波数 f0 での伝達関数は、振幅が B/A で、位相が φ (通常の物理的な
系は因果系なので、遅れ要素となり、位相はマイナスです)となります。
伝達関数は、周波数に対する2つの要素(実数と虚数、または、振幅と位
相)を持った複素数関数なので、時間波形やパワースペクトルなどの実
数関数のように1つのグラフでは表現できません。普通、以下の3つの表
示方法があります。
第1の方法は、定義式(2)の通りに、周波数を共通の軸として、実数部
と虚数部を別々の図として縦に並べて表示する方法で、コクアド線図と
呼びます。
第2の方法は、定義式(3)と(4)にあるように、周波数を共通の横軸
として、縦軸に振幅(大きさ)と位相を別々の図として縦に並べて表示
する方法で、ボード線図と呼びます。振幅のグラフは、大きさは必ず正
の数なので対数表示で表示することにより、大きなピークと同様に小さ
なピークをバランスよく表示することができます。また、周波数軸も対
数表示することもよくあります。
第3の方法は、実数部を横軸に、虚数部を縦軸にした極座標表示で、ナ
イキスト線図(ベクトル線図)と呼びます。この方法は、グラフが1つ
となりますが、周波数軸が明確に表示されない欠点があります。そのた
め、ナイキスト線図の3次元表示で、周波数軸を表現することもありま
す。この図は、共振点が明確に表示できる特徴を持っています。
電気系ではフィルタ特性、音響系ではスピーカなどの周波数特性、機械
系では振動の共振周波数やダンピング特性、サーボ系では系の安定性な
どのように、伝達関数は、非常に他分野に渡った応用があります。
(by Himajin)
バックナンバーはこちら:
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm
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編集後記
お盆みは梅雨の真っただ中? 南米 インド 中国北部も多雨、中国南部
ヨーロッパ 北米は猛暑、この気候どうなっているの。
偏西風の蛇行により各地の高気圧が例年と違って変な位置に居座ってい
るとのこと、ニューヨーク、カナダではとうとう大停電。
この異常気象、「自然の変動範囲を超えており地球温暖化の影響か」の
記事も見られ、まさかビデオで見た、衛星で気象コントロールしている
わけではないでしょうね。日本では停電は大丈夫でしょうか。
日本の四季がいつまでも残りますように。そして気象も測定と予報だけ
に願いたいものです。
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発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
編集責任者 野田 幸治
登録・変更・停止はこちら: onosokki.co.jp
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