メールマガジンバックナンバー & 計測コラム
メールマガジンバックナンバー
18号 2003年3月27日発行
小野測器 2003年3月27日発行--------------------------------------------------------------------
ONO SOKKI -- info channel 第18号
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▼お知らせ
○「身近な計測」コラム第3回「窓サッシの遮音」
▼製品 サービス
○TC-7000 ライディングシステム(自動運転装置)
○PA-150 絶縁型信号伝送器
○トルク計測関連ページ大幅リニューアル
▼技術情報
△アプリケーションノートに追加
〇残響室法による音響パワーレベルの測定
○三次元音響インテンシティ計測と音色シミュレーション手法を
用いた効率的な騒音低減方法
○冷蔵庫コンプレッサ音の騒音解析
音響インテンシティ解析+モード解析(実稼動解析)
△DXF/PDF外観図に追加
RP-704ZA型ローラーエンコーダー
▼新着カタログ・資料
○DG-4140 デジタルゲージカウンタ (寸法変位<改訂>)
○LA-1350/4350 積分型普通騒音計/積分型精密騒音計
(音響振動データ処理)<改訂>
○RP/MP シリーズ ローラーエンコーダー (その他)<改訂>
▼計測コラム
デジタル信号処理の基礎 - 6 “「時間軸と周波数軸との関係」”
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(お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)
◆◇◆お知らせ◆◇◆
「身近な計測」コラム
私達の身近にある“音”や“振動”の話題を取り上げ,難しくなりが
ちなお話を“簡単に解りやすく”解説する身近な計測コラム、第3回
目は,2回目の続きとしてマンションにおける騒音に関する話題「窓
サッシの遮音」です。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/nakaniwa/nakaniwa.html#keisoku
◆◇◆製品 サービス◆◇◆
■TC-7000 ライディングシステム(自動運転装置)
モーターサイクルの高速化・高性能化に伴い、自動運転性能の更なる
向上を目標に開発されたライディングロボットシステム。運転形態
を従来の個別アクチュエータ型から一体型(人型)とすることによ
り、エアロダイナミックス性・装着性・制御性の向上を計り、実走
行に近い運転を可能とします。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/vehicle/tc7000.html
■PA-150 絶縁型信号伝送器
回転検出器や速度検出器からの信号を離れた場所に位置する計測
機器や制御機器に伝送するときに使用する絶縁型の信号増幅器です。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/pa150.html
■トルク計測関連ページ大幅リニューアル
全てのトルク製品ページを大幅にリニューアル - 最新情報への
更新ほもちろんのこと、仕様欄の大幅拡充を行いました。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/torque.html
◆◇◆技術情報◆◇◆
1.製品をお使いになる上でのヒントや計測・解析上のKnow-Howを解説する
アプリケーションカテゴリページ。今月は、音響系アプリケーション3種;
■「残響室法による音響パワーレベルの測定」
先に半無響室を用いた「音圧法による音響パワーレベルの測定」を取
り上げましたが、今回は残響室を使用して「残響時間から機器の音響
パワーレベルを測定」する直接法の測定を取り上げ、解説します。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/z_spower.htm
■「三次元音響インテンシティ計測と音色シミュレーション手法を
用いた効率的な騒音低減方法」
三次元音響インテンシティ計測により、対象騒音源の周波数ごとの音
の発生場所を特定することで、部品レベルまたは構造位置レベルでの
対策場所が明確になり、さらに音色シミュレーション手法を組み合わ
せることで、聴感上卓越した周波数成分を調整しながら、対策後の効
果のシミュレーションが行なえるため、実験に要するコストを抑え、
効率的な対策が可能となります。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/3d_tone.htm
■「冷蔵庫コンプレッサ音の騒音解析」
音響インテンシティ解析とモード解析を組合せた冷蔵庫コンプレッ
サ音の計測・解析例をご紹介します。冷蔵庫から発生している 異
音を、音響インテンシティ解析により、発生源を特定し、さらに、
その発生源の性状から モード解析を行い、得られた結果をベース
に対策を行うまでをステップ by ステップで解説します。この計測
解析の手法・手順は他の電機製品やOA機器等様々な分野での応用が
可能です。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/refrigeratornoise.htm
アプリケーションカテゴリーページトップはこちら:
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/application.htm
2.DXF/PDF外観図サービスページ
-ローラーエンコーダー関連製品にRP-704ZAを追加
RP-704Zは一部仕様変更に伴い型名がRP-704ZAとなりました。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/rollerencoder.htm
◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
今月のPDFカタログは改訂3種。
■DG-4140 デジタルゲージカウンタ(寸法変位)<改訂>
液晶のバックライトカラーの変化により合否判定を一目で行うことを
可能としたDG-4140。この単品カタログは、GS-4500/4600シリーズ耐
油・耐振構造型、GS-1500/1600シリーズ低価格・防水型リニアゲージ
センサーとの組み合わせに絞って作成されたカタログです。
■LA-1350/4350 騒音計(音響振動データ処理)<改訂>
騒音計本体とマイク部を切り離し100m(LA-4350)/300m(LA-1350)
までBNC同軸ケーブルで延長が可能な騒音計です。
■MP/RP シリーズ ローラーエンコーダー(その他)<改訂>
回転するロールやシート等の走行体にローラを接触させることで簡単
にラインスピードや長さを測定するローラーエンコーダー。高温・防水・
防爆・真空まで使用環境に対応したモデルを用意。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html
◆◇◆計測コラム◆◇◆
デジタル信号処理の基礎 - 6 「時間軸と周波数軸との関係」
前回では、DFT (離散フーリエ変換)の計算において、最小周波数分解
能と切り取る時間窓長(標本化時間)とが逆数の関係にあると話しまし
たが、それでは分析出来る最大の周波数は何で決まるのでしょうか?
デジタル信号処理では、時間とともに連続的に変化する信号(アナロ
グ信号)をある一定の時間間隔で切り出して不連続なデータ列(ディジ
タル信号)に変換する操作(A/D 変換という)を行います。この時間間
隔を「サンプリング周期」と言います。その逆数 fs (= 1/Δt )を「サン
プリング周波数」と言い、1 秒間にデータを切り出す速さまたは回数を
表します。
分析できる最大周波数は、このサンプリング周波数に依存します。
分析したい正弦波信号の周波数を fm とすると、サンプリング周波数 fs は、
それよりも大きな周波数でサンプルしなければ正しくデータを収得出来
ないことは、直感的に理解出来ますが、それでは、どれくらいの周波数
でサンプルすると、データを再現出来るのでしょうか?
一般的には、“入力周波数の 2 倍以上の周波数でサンプルすればデータ
を正しく再現出来る”というナイキストのサンプリングの定理があり、
例えば、入力正弦波の周波数 fm をとすると、サンプリング周波数 fs は
2fm 以上とする必要があります。この下限サンプリング周波数 2fm を「ナ
イキスト周波数」と呼ぶことがあります。これを守らないと嘘のデータ
を取り込むことがあり、この現象を「エイリアシング」と呼びます。
これから逆に、サンプリング周波数 fs を決めると、分析出来る最大周波
数は、fs/2 となります。
デジタル信号処理で、有限の時間長Tを切り取るときに、データの
「サンプリング点数」も重要になり、サンプリング周期 Δt で、N点サ
ンプルすると T = N Δt (= N/fs )となります。具体的にサンプル点数 N は、
FFT の計算の都合上、2 のべき乗(例えば、1024、2048 など)とするのが
普通です。
N 点の時間信号から、最高 N/2 点の意味のあるスペクトルが得られます
が、具体的にはいろいろな事情により、それより少ない結果 N/2.56 点
だけのスペクトルを得ることができます。例えば、N = 1024、2048 の場合
はそれぞれ、400 と 800 ラインのスペクトルとなります。
分析周波数ラインを上げたい場合は、N を大きく設定する必要がありま
す。同じように、サンプリング周波数 fs と得られるスペクトルの周波数
レンジ fR との関係もこの 2.56 というファクタ比 ( fR = fs/2.56 )になります。
これまでの話を整理しますと、サンプリング周波数 fs とサンプリング点
数 N と取り込み時間窓長 T の3つのパラメータがありますが、2つを決める
と自動的に他の1つも決定されます。
普通の FFT アナライザーでは、周波数レンジとサンプリング点数をユーザ
が選択することができます。
これらの具体的な数値例は、下記小野測器ホームページ内の FAQ コーナ
をご参照お願いいたします。
(by Himajin)
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/fft_common/CF_9.htm
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編集後記
桜の便りを聞くようになりました。
ピンク色の世界、景色も気持も一気に春になって楽しみです。
鉄腕アトム、ほんとは今年の4月7日が誕生日。
この時をあわせるように人間型二足歩行ロボット(ヒューマノイド)が
次々に誕生してきました。「人間の夢が時間を経てついに実現される」
そんな言葉がぴったり。子供のころ鉄腕アトムの漫画やアニメを真剣に
なって見たのは、困っている人の味方、正義の味方だから。こんなロボ
ットがいたらいいなと期待しあこがれていたから。
SF映画のように人と共存しないロボットになって欲しくない。
私たちの憧れの夢のとおりのアトム君たちに育って欲しい。
横浜パシフィコでROBODEX2003が4月3日~6日に開催され、いろいろなア
トム君が集合するようです。
それにしても沢山なセンサーが使われているのでしょうね。
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発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
編集責任者 野田 幸治
登録・変更・停止はこちら: onosokki.co.jp
Copyright(C), 2001 Ono Sokki Co., Ltd.
許可なく転載することを禁じます。
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