メールマガジンバックナンバー & 計測コラム
メールマガジンバックナンバー
17号 2003年2月24日発行
小野測器 2003年2月24日発行--------------------------------------------------------------------
ONO SOKKI -- info channel 第17号
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******************** 2月のコンテンツ *******************************
▼お知らせ
○2003年春季音響振動技術セミナー
○有料サポートサービス開始
○新規コラム「身近な計測」第2回
▼製品 サービス
○PA-330Z 絶縁型パルス伝送器
○LV-0200 卓上型除振台
○音響・振動システム構成・接続PDFページを改訂
▼技術情報
○アプリケーションカテゴリーページ
-「残響室法による音響透過損失の測定」
-「音響インテンシティを用いた車室内音場の可視化」
○よくお受けするご質問と回答ページ
-「VC-2100/3100のイニシャルリセット方法」を追加
-「騒音計本体の三脚への取付方法」を追加
-「SS型トルク検出器用モーター外部切換について」を追加
▼新着カタログ・資料
-音響パワーレベル測定システム(DS-2000シリーズ用)<新規>
-音響インテンシティ計測システム(DS-2000シリーズ用)<新規>
-遮音吸音/建築音響測定システム(DS-2000シリーズ用)<新規>
-車外騒音試験用速度計測システム<新規>
他、改訂カタログ4種類を掲載
▼計測コラム
デジタル信号処理の基礎 - 5
“「周波数分解能とスペクトル」”
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(お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)
◆◇◆お知らせ◆◇◆
1.春季音響・振動技術セミナー
春季音響・振動技術セミナー、3月14日 &4月24日開催分は定員
に達しましたので募集を締め切らせていただきました。
なお、5月23日「騒音測定の基礎」セミナーは今日現在16名様の
申込をいただいております。お申し込み状況はホームページ上でご連
絡いたしております。ご参加をご検討いただいている皆様、お早めに
お申し込みください。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/seminar.htm
会場:小野測器本社(横浜) 参加費用: \25,000(お一人様)
2.有料サポートサービス開始
■ソフトウェア有料保守サービス
ソフトウェア保守サービスにご加入のお客様は、ご契約期間中
(1年間)に行われるバージョンアップが無料となり、当社よりバー
ジョンアップ内容紹介とともに、最新版のCDを送付します。
また、弊社開催の講習会への無料参加や出張講習会や取扱説明サービ
スが割引になるなど各種特典がございます。
■有料テクニカルサポートサービス
DS-2000 シリーズデータステーションを導入したが、「目的の解析方
法が解らない」、「指定されたJIS規格の測定をしたいけれど何だか
不安」と思っておられるお客様のための技術相談サービス(電話・FAX
・Eメールによる技術相談)です。また、測定に関する情報のご提供
など、付加価値サービスもご提供します。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/customer_support.htm
3.新規コラム「身近な計測」をスタート
私達の身近にある“音”や“振動”の話題を取り上げ,難しくなりが
ちなお話を“簡単に解りやすく”解説する身近な計測コラム、第2回
目は,一回目の続きとしてマンションにおける騒音に関する話題「空
気音と固体音」です。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/nakaniwa/nakaniwa.html#keisoku
◆◇◆製品 サービス◆◇◆
■PA-330Z 絶縁型パルス伝送器
ロータリエンコーダーの方形波出力を光絶縁し、増幅、波形整形して距
離伝送に適した低いインピーダンスにするパルス伝送器の仕様一覧を
追加しました。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/encoder/rp_relate.html#mark1
■LV-0200 卓上型除振台
LV-1720のオプションとして記載された卓上除振台 - 高精度・高感
度の振動測定を行うためには、対象物とセンサーは外部からの振動に
対して出来るだけフリーであることが必要です。LV-0200は除振方
式に自動レベリング装置付空気バネを使用した卓上タイプの除振台
です。LV-1720の他、外部振動に対して絶縁を必要とする計測にお
使い頂けます。
<LV-1720>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/soundvib/lv1720.html
<LV-0200 PDFファイル>
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/soundvib/lv0200spec.pdf
■音響・振動システム構成・接続PDFページ
センサー、アンプ、ケーブル/アダプタ、解析機器間相互の接続関係
を表示する以下3種のシステム構成・接続PDFファイルを改訂しまし
た。PDFページ内の各製品イラストは該当製品HTMLページとリンクし
ていますので、ワンクリックで当該ページへジャンプします。
◆計測用マイクロホンを使用したシステム構成例
◆音響インテンシティプローブを使用したシステム構成例
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/sound_relate.htm
◆振動関連計測機器システム構成図
../../../products/category/vib_relate.htm
◆◇◆技術情報◆◇◆
1.製品をお使いになる上でのヒントや計測・解析上のKnow-Howを解説する
アプリケーションカテゴリページ。今月は、音響系アプリケーション2種;
■「残響室法による音響透過損失の測定」
建築材料等で使用されている遮音材、この遮音材の性能を測る重要な
指標の一つに音響透過損失があります。隣接した2つの残響室界壁に
試料を設置し、音源側と受音側残響室音圧レベル差を受音側残響時間
で補正して、音響透過損失を演算、レポートを自動作成するアプリケ
ーションです。音響透過損失の概念、算出式等を解りやすく解説します。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/s_insulation.htm
■「音響インテンシティを用いた車室内音場の可視化」
昔と比べると、自動車車室内の音が大きく変化してきています。様々
な対策により騒音そのものが小さくなってきたことはもちろんですが、
発生する音の質も人にとってより心地よく改善されてきました。
ここでは、今まで人間の聴感に頼っていた音の評価を、音響インテン
シティ技術を使用して、実走行状態で、発生音を音のエネルギーの流
れとして3次元的に捉え、音の大きさとその流れを定量的に計測し、
その原因と対策結果をグラフィカルに表示するアプリケーションをご
紹介します。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/3dSI_vehicle.htm
アプリケーションカテゴリーページトップはこちら:
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/application.htm
2.よくお受けするご質問と回答コーナー
今月は以下3つの項目を新規追加しました。
■「VC-2100/3100のイニシャルリセット方法」加
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/vc/vc2100faq.htm
■「騒音計本体の三脚への取付方法」を追加
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/la/la51FAQ.htm
■「SS型トルク検出器用モーター外部切換について」を追加
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/torque/tq_list.htm
◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
今月のPDFカタログは新規4機種と改訂4種。
■音響パワーレベル測定システム(DS-2000シリーズ用)
OA機器、プリンタ、建設機械等の騒音測定に、従来の音圧レベルに代
わって採用されるようになってきた音響パワーレベルを計測システム
構成例と対応JIS・ISO規格と共に解説します。
■音響インテンシティ計測システム(DS-2000シリーズ用)
サウンドインテンシティ、エンベロープインテンシティ、音源探査、
音響パワー、音響透過損での各計測に関して、計測例を交えて、解説
します。
■遮音吸音/建築音響測定システム(DS-2000シリーズ用)
残響室法吸音率、垂直入射吸音率、室間音圧レベル差、音響透過損失、
床衝撃音等の建築音響計測に関し、システム構成例を対応するJIS・
ISO規格と共に解説。
■車外騒音試験用速度計測システム[自動車関連]
アプリケーションページでご紹介した車室内騒音に対して、このカタ
ログでは車外騒音-車があるスピードで走行した際に発生する車外騒音
を計測するシステムをご紹介します。
■DSシリーズ燃焼解析システム[自動車関連]
定常燃焼にプラスし、過渡燃焼解析システムに関する記載を追加。
■NP/PSシリーズ振動・アナログ計測処理システム
■VC-3100 振動コンパレーター
■MP/RPシリーズローラーエンコーダー
PDFカタログはこちら:
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html
◆◇◆計測コラム◆◇◆
デジタル信号処理の基礎 - 5 「周波数分解能とスペクトル」
前回の宿題は「振幅が2Vと3Vの正弦波の合成パワーはいくらになるか?」
でした。答えは、もちろん、2 + 3 = 5 と考えて 12.5 (= 5 x 5/2)とはなりま
せん。パワーの次元で加算をする必要がありますので、パワーは、
2 x 2 / 2 + 3 x 3 / 2 = 6.5 (V2)
となり、rms 値は 2.55 (V)となります。
(厳密には、周波数の異なった 2 つの正弦波としています。)
パワースペクトルでは、複雑な時間軸信号を周波数成分に分解してその
成分のパワーを求めますが、その周波数の分解能力は具体的にはどうな
るのでしょうか? 本コラムは、「デジタル信号処理の基本」ですの
で、これからの説明は、アナログ時間軸信号をA/D変換した離散的なディ
ジタル時系列信号の処理である離散フーリエ変換(第 3 回で説明した DFT )
について、お話します。
DFT の計算をするために、無限の時間信号からまず有限の時間窓長(標
本化時間ともいう) 1 秒を切り出しますと、基本周期は 1 秒となり、基本
周波数は 1 Hz となります。この時間窓長で、0.5 Hz、1 Hz、1.5 Hz、2 Hzの
4 つの正弦波信号を別々に取り込み、DFT を実行すると結果はどうなるで
しょうか?
直感的に分かるように、1 Hz と 2 Hz は、基本周波数の整数倍となりますの
で、1 点目と 2 点目にラインスペクトルが現れます。
それでは、0.5 Hz (周期は 2 秒)の場合はどうなるでしょうか?
半周期分しかサンプルされていないので、その信号が、0.5 Hz なのかど
うかは判断出来ません。この例では、1 Hz が最小の周波数分解能となり
ます。
一般には時間窓長 T 秒とすると、周波数分解能 Δf (Hz) は;
Δf = 1/T
となり、Δf 毎の周波数が計算されます。この例では、1 Hz、2 Hz、3 Hz・・
それでは、1.5 Hz は分解能からはずれているので、スペクトルパワーが
全然でてこないのでしょうか? 実際はそうではありません。
DFT のスペクトル分析は、Δf の幅で分析します。1.5 Hz の主なパワーは、
1 Hz と 2 Hz の成分に分かれて出てきます。(厳密には、3 Hz 以上にも少し
漏れて出てきますが・・) 同じように、0.5 Hz のパワーも、周期が無
限大(すなわち周波数が 0 である直流成分)の DC 成分と 1 Hz の成分に分か
れて出てきます。
DFT でスペクトルを求めると周波数分解能は、時間窓長の逆数である Δf
となり、そのスペクトルは Δf の幅で Δf 毎に出てきます。この例では、
1 Hz の幅で 1 Hz、2 Hz、3 Hz と出てきます。時間窓長が 2 秒の場合では 0.5 Hz
の幅で、0.5 Hz、1 Hz、1.5 Hz、2 Hz・・と出てきます。
次回は、時間軸信号のサンプリング周波数と分析周波数の関係などに関
して説明いたします。
(by Himajin
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編集後記
燃料電池自動車の実用化が始まりました。、燃料電池は自動車と思って
いましたが、家庭用がでてくるのですね。エネルギーは、身近では石油、
ガス、原子力、風力、太陽光そして燃料電池が加わりますます多様化が
進みそうです。工場でのコージェネレーションがそのうち家庭でコージ
ェネレーションってことになるのでしょうね。
エネルギーはエレキに進化し・・・、エレキの無い生活って夜は真っ暗?
計測器もエレキが必要でした。
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発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
編集責任者 野田 幸治
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