メールマガジンバックナンバー

14号 2002年11月22日発行

小野測器                                                        2002年11月22日発行
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ONOSOKKI -- info channel                                                                      第14号
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▼お知らせ

○2002年度音響・振動セミナー終了

▼技術情報

○アプリケーションカテゴリーページ
   -「モーターのコギングトルク測定」
  -「セラミックプレートの内部クラックの検出」
  -「音圧法による音響パワーレベルの測定」

○よくお受けするご質問と回答ページ
  -DS-2000簡易操作手順書「トラッキング測定編」一部改訂
  -トルク検出器/演算表示器内「TS-2600 N-0設定ターミナルモードの
   起動方法」にWindows 2000 及び XPでの設定手順を追加

▼新着カタログ・資料

 ○ショートフォーム総合カタログ<改訂> No.22 
 ○デジタルトルクメータ/モーター計測システム<改訂>
 ○遠隔表示形デジタルリニアゲージ<改訂>
 ○DG-4140デジタルゲージカウンタ<新規>
 ○SE-1520ガソリンエンジン回転計<改訂>

▼計測コラム

デジタル信号処理の基礎 Vol.2: 「周期信号とその表し方」

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   (お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)

◆◇◆お知らせ◆◇◆

1.2002年度音響・振動セミナー終了
  本年度は春・秋各3回計6回開催したセミナーに132名様と大変多
  くのユーザ様のご参加を頂き、有り難うございました。
  また、お席の関係上、お申し込みを頂きながら、ご参加いただくこと
  が出来なかった皆様、誠に申し訳ございませんでした。

  2003年度も今年同様のセミナー内容で春・秋3回づつの開催を予定し
  ております。詳細につきましては、2003年1月17日にホームページ上
  に正式案内を掲載すると共に募集受付を開始いたす予定です。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/seminar.htm

  なお、2003年春季分につきましては日程は未定なものの、仮申し込み
  という形でメールマガジン読者に限り受付をお受けいたしますので、
  最寄りの当社営業所へお問い合わせください。

 

◆◇◆技術情報◆◇◆

1.製品をお使いになる上でのヒントや計測・解析上のKnow-Howを解説す
  るアプリケーションカテゴリページ。今月は、2つの機械系アプリケ
  ーションと1つの音響系アプリケーションを掲載しました。

 ■「セラミックプレートの内部クラックの検出」
  インパルスハンマによる打撃信号をマイクロホンで取得し、両信号の
  周波数応答関数波形から表面または内部欠陥を判定します。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/ceramicscrack.htm

 ■「モーターのコギングトルク測定」
  モーターの効率化を阻害し、振動・騒音の発生原因の一つともなってい
  る、コギングトルク。このコギングトルクを高精度、高再現性で測定
  するシステム例をご紹介します。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/cogging.htm

 ■「音圧法による音響パワーレベルの測定」
   機械・装置類等の騒音測定では、従来、音源から空間に放射された音
  のある1点におけるA特性の音圧レベルで評価していました。しかし、
  この方法 により得られる測定結果は、音源性状、測定環境や測定位
  置によっても変化することから、最近では、音源全体が放射する音響
  的な総エネルギー値を表す量で、音源の性状を表示する基本量として
  の音響パワーレベルが、家電製品,事務機器を初めとして、広く用い
  られるようになってきました。ここでは、半無響室を用いた音圧法に
  よる音響パワーレベル測定法をご紹介します。

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/spower.htm

  測定機器の販売だけでなく、音響パワー測定はじめその他の測定依頼
  も承っております。測定のご依頼はこちら:

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/consulting.htm

  アプリケーションカテゴリーページトップはこちら:

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/application.htm

2.よくお受けするご質問と回答ページ

 ■DS-2000簡易操作手順書「トラッキング測定編」一部改訂
  DS-2000データステーションの目的別操作手順書として毎月多くの
  ダウンロードを頂いておりますが、その内の「トラッキング測定編」
  に“データの保存、出力“項目ページを追加いたしました。

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/ds2000/ds2000.htm

  ■トルク検出器/演算表示器FAQに項目追加
   「TS-2600 N-0設定ターミナルモードの起動方法」にWindows 2000
   及び XPでの設定手順を追加しました。RS-232Cの通信で設定します。

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/torque/tq_list.htm

 

◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆

 今月のPDFカタログは新規と改訂各3種。

 ■ショートフォーム総合カタログ<改訂> No.22 [総合カタログ]
  総合カタログ最新版です。<総合カタログ>欄の「ショートフォーム
  No. 22 」を開きPDF画面左のしおり欄から希望ページへダイレクト
   リンクしています。

 ■デジタルトルクメータ/モーター計測システム<改訂>[回転トルク]
  10月改訂の最新版。製品仕様に加えて検出原理、外観図、検出器用
  カップリング等を詳しく解説。
  左のしおり欄から希望ページへダイレクトリンクしています。

 ■遠隔表示形デジタルリニアゲージ<改訂>[寸法変位]
  10月改訂の最新版。検出原理、出力仕様、シーケンサとの接続方法
  等、検出器と対応表示器、オプショナルアクセサリを含めて、詳し
  く解説。左のしおり欄から希望ページへダイレクトリンクしています。

 ■DG-4140デジタルゲージカウンタ<新規>[寸法変位]
  液晶のバックライトカラーの変化により合否判定を一目で行うことを
  可能としたDG-4140。この単品カタログは、GS-4500/4600シリーズ耐
  油・耐振構造型、GS-1500/1600シリーズ低価格・防水型リニアゲージ
  センサーとの組み合わせに絞って作成されたカタログです。

 ■SE-1520ガソリンエンジン回転計<改訂>[自動車関連]
  10月改訂の最新版です。

  http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html

◆◇◆計測コラム◆◇◆

デジタル信号処理の基礎 Vol. 2: 「周期信号とその表し方」

 Vol.1で、いろいろな信号の種類として、周期信号、過渡信号、ランダ
 ム信号があると話しましたが、まず周期信号を考えます。周期信号の最
 も単純でかつ基本的なものは、正弦波信号です。数式で表現すると

    x(t)=Asin(ωt+θ) ・・・・(1)

 となります。

 ここで  A:信号の大きさを表す振幅
      ω:繰り返しの速さを表す角周波数(角速度)
      θ:時間的なずれを表す位相(厳密には位相差)  

 まず振幅についてですが、音、振動や圧力などの物理量であればその物
 理単位となります。電圧信号であれば電圧(V)となります。特に上記
 のような正弦波信号であれば、Aを片振幅値(0-ピーク値)、2Aを両振幅
 値(ピークtoピーク値)と呼ばれています。

 ω:角周波数とは、1秒間に進む角度(ラジアン)で単位はrad/sです。
 ちなみに360度は2π(rad)です。
 また周波数とは、1秒間に繰り返す回数で,サイクル/sですが、SI単位系
 ではHzで表され周波数をfとすると、両者の関係式は 

     ω=2πf

 ですので(1)式は

    x(t)=Asin(2πft+θ) ・・・・(2)

 と表すことができます。 

 周波数fは1秒間にその周期波形が何回繰り返すかの速さになります。
 更に、周期とはその周期波形が1回繰り返すのに要する時間(単位は秒:s)
 ですから、周期をTとすると

    T=1/f

 となり、周期Tと周波数fは逆数の関係にあります。

 位相は、2つの信号間の時間ずれや、ある基準タイミングからの時間差
 情報などに利用できます。例えば、ある点の振動波形を基準に他の点の
 振動がどれくらいの位相差があるかによって、どのように振動している
 かが分かります。1chの波形自体の情報としてはあまり意味を持ちません。

 このように、振幅、周波数、位相を信号波形の3要素と呼ばれています。

 周期信号は、方形波、三角波、のこぎり波、繰り返しパルス波など色々
 ありますが、全ての基本は(1)式(または(2)式)の正弦波が基本と
 なります。

 一般的に周期信号の基本周波数をfとすると、任意の周期信号は、fの
 整数倍の正弦波の重ね合わせとして表現することができます。

                                       (by Himajin)

バックナンバーはこちら:

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm

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編集後記

 街路の木々は紅葉の時を過ぎ、落ち葉が風に舞うようになりました。
 鶴見川土手を冷たい空気に肌をさらしながら歩くと、川辺の葦はすっか
 り茶枯れ昔行った尾瀬沼の「草もみじ」をふとおもいだしました。白い
 富士山が丹沢山塊越しにきれいに見えます。富士山がよく見える季節に
 なりました。そういえば今朝は畑が白く光り、もう今は霜月ですね。
 冬前の一仕事、寒さに負けず風邪にも負けず、計測機器さんがんばりま
 しょう。

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  発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
     お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
        編集責任者   野田 幸治

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  許可なく転載することを禁じます。

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