メールマガジンバックナンバー

11号 2002年8月23日発行

小野測器                                                       2002年8月23日発行
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ONOSOKKI -- info channel 第11号
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▼お知らせ

○秋期音響・振動技術セミナー募集締め切り迫る

▼製品 サービス

 ○DL-3000 シリーズ データロガーシステムVARTS II <新製品>
 ○FZ シリーズ 連続質量流量計 <新製品>
 ○ハイポイドギヤ伝達誤差測定装置

▼技術情報

○アプリケーションカテゴリーページ
 巻き取り回転ロールの回転ムラ測定を掲載 <新掲載>

○良くお受けするご質問と回答ページ
 「NP/PSシリーズ加速度検出器関連」を掲載 <カテゴリー新設>

▼新着カタログ・資料

○DL-3000 シリーズ データロガーシステムVARTS II
○FZ シリーズ 連続質量流量計 ○歯車試験システム
○回転計セレクションガイド ○遠隔表示形ディジタルリニアゲージ
○NP/PS シリーズ 振動・アナログ計測処理システム

▼計測コラム

「信号波形」とその用語

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   (お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)

◆◇◆お知らせ◆◇◆

1.秋期音響・振動技術セミナー募集締め切り迫る
    ご好評を頂いております音響・振動技術セミナーですが、秋期開催分
    の9月並びに10月の両コースは定員に達しましたので、募集を締め
    切らさせて頂きました。なお、11月開催分には未だお席の余裕がご
    ざいます。 ご参加をご検討いただいておられます皆様にはお早めに
    お申し込みいただきますようお願い致します。

    11月 7日「騒音測定の基礎」          <名古屋会場>

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/seminar.htm

     2003年度も同内容でのセミナー開催を予定しております。今年同様、
    春季は「横浜」で3月、4月、5月の開催を、秋期は「名古屋・大阪
    地区」で9月、10月、11月の開催を予定しております。詳細に関
    しましては2003年1月に発表予定です。

 

◆◇◆製品 サービス◆◇◆

1.DL-3000 シリーズ データロガーシステムVARTS II <新製品>
   屋外(実走行)・屋内(実験室)両環境で最大64chのデータ収録が可
    能な耐振動性・耐ノイズ性に優れたデータロガーシステム。回転、圧
    力、変位、温度等の豊富な計測モジュールと自動車内高速通信ネット
    ワーク規格CAN Ver 2.0Bに準拠したインタフェース(オプション)、
    及び350Mの大容量フラッシュメモリーにより、様々なセンサからの情
    報を一括して迅速に収録。しかも、現場での試験目的に合わせ柔軟な
    システム構成対応が可能です。  

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/vehicle/dl3000.html

2.FZ シリーズ 連続質量流量計 <新製品>
  検出方式にコリオリ力の原理を採用した連続質量流量計。近年益々重
   要となってきている燃料計測を温度や圧力、密度変化の影響を受けず
   に、高精度・高応答の連続測定を実現します。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/flow_relate.htm

3.ハイポイドギヤ伝達誤差測定装置
  自動車や建設機械等のデファレンシャルギヤ、トランスミッション
    ギヤとして使用されているハイポイドギヤやベベルギアの品質・性能
    評価を実際の負荷条件に近い状態で行うことを可能にする歯車試験シ
    ステム。噛み合い伝達誤差の測定により実現された、高い再現性と、
    ノイズや振動との優れた相関性 - 研究開発用や製造ライン用など、
    目的に応じて最適な試験システムの構築が可能です。  

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/vehicle/hypoidgear.html

 

◆◇◆技術情報◆◇◆

1.アプリケーション「巻き取り回転ロールの回転ムラ測定」
  磁気テープや産業用フィルム等の生産ラインで活躍する巻き取りロー
     ル、でも“この巻き取りロールに回転ムラが発生”したら、製品の品
    質に重大な影響を及ぼします。今回は、この巻き取りロールのライン
    速度から速度変動を測定し、そこで得られたデータからその原因を分
    析する一例をご紹介します。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/rpmfluctuate.htm

2.「NP/PSシリーズ加速度検出器関連」カテゴリー新設
    カスタマーサポート「よく受ける質問と回答」ページに“NP/PSシリ
  ーズ加速度検出器関連カテゴリー“を新設。加速度検出器やその信号
  処理ユニット等のFAQに加え、取扱説明書30余編を一挙公開。
   加速度関連でお分かりにならない点等が在りましたら、まずはこのペ
  ージを参照下さい。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/np_ps/np_psfaq.htm

 

◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆

今月のPDFカタログは新規と改訂各3種。

■DL-3000 シリーズ データロガーシステムVARTS II[自動車関連]
  経験の蓄積とそこで培われたノウハウから生まれた新しいデータロ
  ガーシステム。自動車関連以外の所でも活躍できるフィールドは広
   いハズです。上に掲げた製品 サービスページも参照下さい。  

■FZ シリーズ 連続質量流量計[自動車関連]
  質量の移動と回転運動が同時に起きたときに「コリオリの力の原理」
   から発生する「ねじれ量」から質量流量を連続して正確に測定する
   新しいタイプの流量計です。上に掲げた製品 サービスページも参照下さい。  

■歯車試験システム[セレクションガイド]
  旧版の改訂に伴いPDF化して初お目見え。実働負荷状態で様々なギア
  やギアユニットの品質・性能を総合評価します。プラスチック歯車
   の様な小さな物から大型歯車・ユニットまで、最適な試験システム
   をご提供可能です。  

■ディジタル回転・速度計[回転・トルク]
  7月改訂の最新版。当社回転・速度計測関連の製品を網羅、仕様や
  外観図はもとより、計測にに当たってのちょっとしたヒントも掲載 されています。  

■遠隔表示形ディジタルリニアゲージ
  7月改訂の最新版。センサと表示器が別体となった寸法・変位計測
  製品の総合カタログ。仕様や外観、オプションやケーブル組み合わ
  せ関連に加え、アプリケーション例等の解説も参考ください。  

■NP/PS シリーズ振動・アナログ計測処理システム
  [音響・振動・データ処理関連]
  7月改訂の最新版。加速度ピックアップと信号処理ユニット全製品 を網羅しました。  

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html

◆◇◆計測コラム◆◇◆

「信号波形」とその用語

信号の「波形」は波の図形的表示で、時間の関係として物理量を表示し
たものです。周期的な波でその量が時間に関して正弦状に変化する波を
「正弦波」、定常状態から振幅が遷移(こう配が規定の値だけ変化する)
し有限時間だけ持続してもとの状態にもどる波形を「パルス」、特にパ
ルスが矩形で周期的に繰返されるパルス列を「方形波」、変化が急峻で
持続時間が短いパルスを「インパルス」といいます。

計測器では波形は電圧信号で入力され、一般的に「基準レベル」は0Vに
とって波形の振幅が表示されます。

交流波形の大きさは、規定された時間内における波形の正または負の最
大値を「ピーク値」、正ピーク値と負ピーク値の差をとって「ピークピ
ーク値」、交流の瞬時値の絶対値を1周期について平均した値「平均値」、
同一抵抗に消費する電力が同じになる直流の値で表示した「実効値」、
で表されます。
正弦波ではピーク値Vp、実効値Vr、ピークピーク値Vppは次の関係があります。

     Vr=√2Vp    (√2 :2の平方根を示す)
     Vpp=2Vp

また、注目する現象が現れる点を表現するため、時間の流れを表す時
間軸上の1点を示す「時点」、ある現象の始まりから終わりまでの時間
「持続時間」、繰返し波形の1サイクル分の時間「(繰返し)周期」
(「繰返し時間」)、この逆数をとって「(繰返し)周波数」、ある時
点からの「遅れ時間」、周期時間を電気角360度とし遅れ時間を電気
角で表現した「位相」で表されます。

方形波ではその大きさを、定常状態を「ベースライン」(ローレベル)、
遷移した幅を「パルス振幅」(ハイレベル)、パルスの持続時間を「パ
ルス幅」、パルス列における繰返し周波数を「パルス繰返し周波数」、
パルス幅が1周期に占める比率を「パルス占有率」、またはローレベル
とハイレベルの比「デューティー比」で表します。

ある波形のベースラインが基準レベルと異なっているとき、その波形は
オフセットしているといい、その大きさは基準レベルに対するベースラ
インの振幅で表します。

パルス信号の伝送の状況により遷移の直前でそれと逆向きに振れる形で
生じるひずみ「プレシュート」や、パルス幅に比べて十分短いパルス状
のひずみ「スパイク」、減衰的に振動するひずみ「リンギング」、水平
であるべきハイレベル、ローレベルが傾斜するひずみ「チルト」などが
生じることがあります。

さて、回転計などパルスカウンター計測器では、信号入力部でひずんだ
波形をきれいな波形に波形整形する機能を持った回路を有します。
通常はパルスに変換され、これは入力の大きさにより、二つの異なる状
態ハイレベル、ローレベルに変換することとなり、そのハイレベル、ロ
ーレベルの境界となる入力電圧を「しきい値」(スレショルドともいう)
といいます。
 AC結合回路では一般的にしきい値は0Vになります(ゼロクロス)。
DC結合ではレベル(トリガーレベルともいう)と称するボリュームで
しきい値の設定を可変できるようにしたものがあります。信号の振幅が
小さすぎると動作できない不感帯があります。
カタログなどの仕様には動作可能な信号波形の種類、振幅、周波数範囲
などが記載されています。計測器に合った信号を入力しましょう。

<補足図>
 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/02.08.23add.htm

<バックナンバーはこちら>
 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm

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編集後記 熱闘甲子園、今年も高校野球の熱い闘いが繰り広げられました。
薄曇りの中で2時間ほど地方予選の観戦に出かけたところ、後で腕、顔
足が見る見る赤くなり日焼けの重傷、日光のエネルギーを思い知らされ
ました。天気予報で熱中症や紫外線に注意を呼びかけていますね。
これ実感。これがオゾン層の破壊ですか。紫外線が増加し地球環境に変化
をもたらす。その影響の些細な1つがこの日焼け、いや皮膚癌、白内障。
計測器を省エネにして地球を守らなければ・・・。

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  発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
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   編集責任者   野田 幸治

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