メールマガジンバックナンバー & 計測コラム
メールマガジンバックナンバー
9号 2002年6月21日発行
小野測器 2002年6月21日発行--------------------------------------------------------------------
ONO SOKKI -- info channel 第9号
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▼お知らせ 
 ○自動車技術展「人と車のテクノロジー展 2002」 
▼製品 サービス 
       ○DS-0242 サーボ解析ソフトウェア 
       ○NP-7310 低周波高感度型加速度検出器 
       ○FJ-7000 シリーズ 多段噴射量計測システム 
       ○CP-5200/CA-500A クランク角度検出器 
       ○PP/PA シリーズ クランク角度検出器 
▼技術情報 
 ○自動車関連機器に「流量計関連製品」カテゴリーページを新設 
 ○DXF/PDF外観図サービスページに製品補充 
▼新着カタログ・資料 
 ○FJ-7000 多段噴射量計測システム 
 ○遠隔表示形デジタルリニアゲージ 
▼計測コラム 
 「運動方程式とフーリエ級数」 
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         (お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください) 
◆◇◆お知らせ◆◇◆
1.自動車技術展「人と車のテクノロジー展 2002」 
    (社)自動車技術会主催の展示会です。  入場無料です。 
     新型の小型データロガーシステムの他、コリオリ式高精度連続質量 流量計、
     DS-2000データステーションをベースとした回転2入力トラ ッキング分析システム、
     3次元音響インテンシティによる音場可視 化システムなど、自動車業界向け計測
     装置を 多数出品いたします。 皆様のお越しをお待ちしております。 
開催日程:7月23日(火)~25日(木) 開催時間:10:00 ~ 17:00
展示会場:パシフィコ横浜(横浜国際平和会議場)・展示ホール
(桜木町駅からシャトルバスにて)
◆◇◆製品 サービス◆◇◆
1. DS-0242 サーボ解析ソフトウェア 
     FRA 方式と、 FFT 方式との2つの計算方法を選択可能なDS-2000シリーズデータ
      ステーション用のサーボ解析ソフト。計測終了後に、任意 の周波数位置で、再度 20 
      倍の周波数分解能を持つ正弦波を発生させ 再測定することで、高精度・高周波数分
      解能での周波数応答関数を演 算させることが出来ます。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/software/ds/ds0242.htm
2. NP-7310 低周波高感度型加速度検出器
    地盤振動や機械稼働中の床振動などの低周波振動測定に優れた3軸同 時測定可能
      なプリアンプ内蔵型加速度検出器。耐水構造により屋外での使用も可能です。 
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/soundvib/np7310.html
3.FJ-7000 シリーズ 多段噴射量計測システム
        燃焼騒音と排気ガスNOxを減少させる可能性を秘めたコモンレールシステムで、
     pre 噴射や post 噴射といった多段噴射における噴射量、 噴射率、噴射時期、噴射
    期間を正確に計測する多段噴射対応噴射量計測システムです。   
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/vehicle/fj7000.html
4.CP-5200/CA-500A クランク角度検出器
   エンジン性能試験において、クランク軸の回転角を高精度に、高速応 で検出・出力
     します。光ファイバによる投光受光方式の超小型タイプ で優れた耐振性、耐ノイズ性
    実現しています。燃焼解析における、 燃焼圧力データ収集用タイミング信号として、
    また、点火時期計測お よび制御用の角度信号としてご利用いただけます。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/vehicle/cp_ca.html
5.PP/PA シリーズ クランク角度検出器
   エンジン性能試験において、クランク軸の回転角を高精度に、高速応 答で検出・
    出力します。投光・受光部分離タイプで優れたた耐振性、 耐ノイズ性を実現して
    います。燃焼解析における、燃焼圧力データ収 集用タイミング信号として、また、
    点火時期計測および制御用の角度信号としてご利用いただけます。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/vehicle/pp_pa.html
◆◇◆技術情報◆◇◆
1. 自動車関連機器として「流量計関連製品」カテゴリーページを新設
         FP/DFシリーズ容積式流量計およびFXシリーズ質量流量計の2機種の検出原理
     に関する記述を加えると共に、それぞれの製品ページを大幅 リニューアル、詳細
     スペックを加えて、より詳しく、分かりやすく 変更しました。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/flow_relate2.htm
2. DXF/PDF外観図サービスページに製品補充
    皆様からのご要望で、昨年5月から開始したDXF/PDF外観図サービスも早1年
     を過ぎ、回転・トルク・ゲージ・エンコーダ関連製品の検出器を中心として135種と
     なりました。今後益々充実をはかって参ります ので、ご利用ください。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/overallview.htm
◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
今月のPDFカタログは新規と改訂各1種。
■ FJ-7000 多段噴射量計測システム<自動車関連>
   5月作成新規カタログ。詳細は上の製品 サービスをご参考ください。
■ 遠隔表示形デジタルリニアゲージ<寸法・変位関連>
   5月改訂の最新版。システム構成図を見直すとともに新たにDG-4140ゲージカウンタ
    とGS-4500/4600シリーズ防油型ゲージセンサーを掲載 しました。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html
◆◇◆計測コラム◆◇◆
「運動方程式とフーリエ級数」
1自由度系の減衰強制振動の運動方程式は外力をf(t)とすると;
mx''+cx'+kx=f(t) ( ' '' は1回微分 2回微分を示す)
となります。では、外力としてどんなものを考える必要があるのでしょうか。 
      外力としては; 
(a)モーターなどくり返し定常的に加わる反復力
 (b)ハンマーで叩くなど瞬間的に加わる衝撃力 
がありますが、これらはいずれもフーリエ級数で表示することができます。
  f(t)=a0+a1coswt+b1sinwt+a2cos2wt+b2sin2wt… 
           =f0+f1cos(wt+Φ1)+f2cos(2wt+Φ2)… 
         |f1|^2=a1^2+b1^2、tanΦ1=a1/b1 (^はべき乗を示す)     
運動方程式の解を求めることは x の振る舞いがどうなるか数式で記述する
      ことですが、これを解くにあたり,最初の過渡的な状態を過ぎ、定 常状態にな
      ると x (t) は f(t) と関係(同期)があることを考慮し x (t) もf(t) の基本周波数 w 
      をとりフーリエ級数として; 
   X(t)= p0+p1coswt+q1sinwt+p2cos2wt+q2sin2wt… 
            
      =X0+X1cos(wt+θ1)+X2cos(2wt+θ2)+…   
となることが予想されます。それぞれの式を比べてみるとf0、f1、f2… はX0、
      X1、X2…にそれぞれ対応していることが分かります。f(t)の代表として、
      n項目の周波数をvとおいて Fcos(vt)をあらたにとり、単一の調和振動の励振力
      についての定常状態の応答として; 
mx''+cx'+kx=Fcos(vt)
その解を;
x=Acosvt+Bsinvt=Xcos(vt+γ)
とおき、X/Fを求める基本例が文献で紹介されていますが、もう公式 みたいですね。
      そして、vt を(wt、2wt…と)変化させたそのグラフが特性として説明されています。
      FFTアナライザーを使い、強制変位や力そして応答振動(変位や加速度α)をセンサー
      で検出し、α/F、X/F をFFTアナライザーで実験的に測定してグラフ化表示されている
      ことは、 いかえると解を実験的に求めていることにほかなりません。
FFTアナライザーは
X軸:周波数 w,2w…、 y軸: X1/f1,X2/f2・・・ とθ1、θ2…
をとって表示されます。f1とf2が同時に加わる複数の調和振動の励振力がある場合は、
      単一の調和振動の励振力f1、f2おのおのの応答を加え合わせればよく、
      複雑な信号の応答を想定できることもわかります。 
x=X1cos(wt+θ1)+X2cos(2wt+θ2)
運動方程式をどのように解くかの概念だけでも分かると、フーリエ級数や、それを
      基礎理論とするFFTアナライザー、そのデータの読み方が理解できそうな気がして
      きました。 小野測器レポートNo7~10「FFTとは」を参考ください。
		 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/newreport/analyzer/index.htm
★バックナンバーはこちら;
 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm
      
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      編集後記 
・コリア・ジャパン発のサッカー熱病が世界で猛威をふるっている。 
  この熱風トルネードはフランス、アルゼンチン、ポルトガル、ロシア、
  中国…を吹き飛ばし、日本の南端から韓国北の端まで歓喜を巻き上げ、
  じっちゃんばっちゃん子供に村長さん両国の首脳さえ躍らせてしまう。
  あの応援ウエーブは悩ましい。長松先生の講義を連想させら れ、振動に
  とりつかれた頭がゆらゆらして大混乱。何億の人が感動の渦に感染した
  のだろうか。恐ろしい熱病だ。 
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  発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
      
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         編集責任者   野田 幸治 
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