メールマガジンバックナンバー
7号 2002年4月19日発行
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ONOSOKKI -- info channel 第7号
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▼お知らせ
○5月連休(4月27日~5月6日)
○春季音響・振動技術セミナー参加者募集締め切り
○NP-2710 高温対応加速度検出器を発表
○CH-1200 積分機能付チャージアンプを発表
○NP-3560 3軸加速度検出器を発表
○PS-1300 積分機能付3chセンサーアンプを発表
▼製品 サービス
○PF-3000 過渡モード対応流束分割方式希釈トンネル
○NP-2710 高温対応加速度検出器
○NP-3560 3軸加速度検出器
○CH-1200 積分機能付チャージアンプ
○PS-1300 積分機能付3chセンサーアンプ
▼技術情報
○アプリケーションカテゴリーページ
転がり軸受けの診断
○よくお受けするご質問と回答ページの拡充
「振動レベル計」と「ワイヤエンコーダ関連」カテゴリー新設
取扱説明書/簡易操作手順書続々登場
○DXF/PDF外観図サービスページに回転検出器14種を追加
▼新着カタログ・資料
○ショートフォーム総合カタログ No. 21
○PF-3000 過渡モード対応流束分割方式希釈トンネル
▼計測コラム
「音響振動技術セミナー:長松先生の講義より(続編)」
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(お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)
◆◇◆お知らせ◆◇◆
1. 5月連休のお知らせ
4月27日~5月6日 までの期間、全社一斉連休とさせていただきます。
誠にご迷惑お掛けいたしますが、宜しくお願い申しあげます
2. 音響・振動技術セミナー
春季音響・振動技術セミナーは全て定員に達しましたので募集を締め
切らせていただきました。ご参加いただいた皆様、またご検討下さっ
た皆様有り難うございました。
秋期セミナーは名古屋、大阪地区をベースに9月、10月、11月の
3回開催を予定しております。正式なご案内は7月当社ホームページ
で発表するとともに参加受付を開始いたします。
皆様のご参加をお待ちしております。
3. NP-2710高温対応加速度検出器 & CH-1200多機能チャージアンプを発表
3月26日高温・過酷な環境下での振動計測のために新たに開発した
加速度検出器 NP-2710と積分機能を本体に内蔵することで、接続解析
機器への入力信号を最適化することを可能とした多機能チャージアン
プ CH-1200 を発表しました。
4月1日より販売を開始しております。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/0326a_2.htm
4. NP-3560 3軸加速度検出器 & PS-1300 3chセンサーアンプを発表
3月26日モード解析を高精度に行うために求められる仕様とそれを
サポートする四角な外観形状を備えた3軸加速度検出器 NP-3560と
3チャンネル同時出力・各チャンネル独立出力が可能な3chセンサーア
ンプ PS-1300 を発表しました。
4月1日より販売を開始しております
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/0326b_2.htm
◆◇◆製品 サービス◆◇◆
1. PF-3000 シリーズ過渡モード対応流束分割方式希釈トンネル
ディーゼルエンジンの排ガス中に含まれるパーティキュレート測定を
目的とした、過渡モード対応の流束分割方式希釈トンネルシステム。
従来の分流式希釈トンネル(ミニトンネル)では困難とされたエンジ
ンの過渡モード運転時の、とりわけ排ガス流量や圧力の変動があり且
つ、気体・液体・固体の混相流という厳しい条件下でも、常時一定の
分流比で排ガスの分割を行うことができ、フルトンネルとほぼ同等の
PM 測定を可能とします。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/vehicle/pf3000.html
2. NP-2710 高温対応加速度検出器 【NEW】
エンジンやトランスミッション等、高温度・過酷な実稼動状態での振
動計測に最適な加速度センサー。
Max 260℃の使用温度範囲、98100m/s^2(2乗)の耐衝撃性を備え、
しかもチタン材質、質量僅か2g(7.9 Hex x 8.4mm)小型軽量タイプ
なので、非測定物への影響も最小限。過酷な環境下でも安定した振動
計測を可能とします。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/0326a_2.htm
3. NP-3560 3軸加速度検出器 【NEW】
単に振動を計測するだけでなく、振動の状態までも高精度にとらえ視
覚化するモード解析。最近では電化製品をはじめ様々な工業分野で、
発生振動をきめ細かに抑制するために広く用いられるようになってき
ました。NP-3560 は、このモード解析を高精度に行うに当たって求め
られるXYZ 3方向の振動を同時に捉えるサイズモ式のプリアンプ内蔵
型検出器で、10mm角キュービック形状を採用することで、既存の検出
器で問題とされていた取付面での制 約を低減するとともに、小型・
軽量化により被測定物への影響を最小限に押さえ、精度良い振動デー
タ出力を可能とします。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/0326b_2.htm
4. CH-1200 積分機能付チャージアンプ 【NEW】
CH-1200 は、電荷信号を電圧信号に変換するための高性能チャージア
ンプ、積分機能を内蔵し、解析周波数やアプリケーションに合わせ、
加速度、速度、変位信号に変換、接続される振動データ解析機器への
入力信号を最適化することが可能です。また、CH-1200 を複数台連結
して多チャンネルチャージアンプとして使用することも出来ます。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/soundvib/ch1200.html
5. PS-1300 積分機能付3chセンサーアンプ 【NEW】
PS-1300 は3チャンネルセンサーアンプとして、3軸加速度検出器と組
み合わせて使用することのほかに、各チャンネルを独立して使用する
ことで、1軸タイプの加速度検出器3個との接続も可能です。また、
PS-1300は、積分機能を内蔵し、解析周波数やアプリケーションに合わ
せ、加速度、速度、変位信号に変換し、接続される振動データ解析機
器への入力信号を最適化することが可能です。
PS-601 1ch用、SR-2200 2ch用、PA-1300 3ch用とそれぞれ特徴を持っ
てシリーズ化できました。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/soundvib/ps1300.html
◆◇◆技術情報◆◇◆
1. アプリケーションカテゴリページ新設
製品をお使いになる上でのヒントや計測・解析上のKnow-Howを解説す
るアプリケーションカテゴリページ。今月は;
■ 転がり軸受けの診断
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/application/bearing_1.htm
毎月1~2件を掲載してゆく予定です。音響・振動関連に携わってい
る方には必見です。(取り上げて欲しいアプリケーションがありまし
たらぜひ連絡ください)なお、順次他の製品品目(回転、トルク、寸法
変位 etc)への拡張もはかって参りますので、ご期待ください。
2. よくお受けするご質問と回答ページの大幅拡充
今月は2つのFAQカテゴリーを新設しました。
■ ワイヤエンコーダ関連FAQ
■ 振動レベル計(VR-6100)関連FAQ
なお、ワイヤエンコーダFAQにはWE-1011 & WE-5011の取扱説明書を掲
載しました。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/faq.htm
3. DXF/PDF外観図サービスに回転検出器項目を追加
「回転検出器」カテゴリに検出器14機種を追加。MPシリーズ電磁式、
MP/APシリーズ磁電式、LGシリーズ光電式と主な回転検出器を網羅し
ました。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/overallview.htm
◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
今月はPDF化されたカタログが新規1種と改訂1種。
■ 総合カタログ 「ショートフォーム No. 21 」
総合カタログ最新版です。<総合カタログ>欄の「ショートフォ
ーム No. 21 」を開きPDF画面左のしおり欄から希望ページへダイ
レクトリンクしています。
■ PF-3000シリーズ 過渡モード対応流束分割方式希釈トンネル
<自動車関連>欄
製品 サービス欄でご紹介した製品の新規PDFカタログです。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html
◆◇◆計測コラム◆◇◆
前号で慣性力、復元力、粘性減衰力の話を致しました。今回は「固有
周波数となぜ共振するのか」の概要をお伝えします。
上記の3つの力の釣り合いを数学的には運動方程式として表現してい
る。運動方程式の解は周期関数でしか解けない。このことは振動は周
期的な動きをすることから直感的に理解できよう。振動波形は調和波
形(正弦関数として表される波形)の重ね合わせで表現できるので、
調和加振力に対する系の応答を調べておけば、その重ね合わせによっ
て任意外力に対する応答を知ることができる。
バネ(こわさ k)に重り(質量 m)が付いている1自由度力学モデ
ルでは、減衰の無い自由状態のもとでは必ず1つの角振動数で周期運動
(振動)をし、それ例外の周期振動は決して生じない。mは振動をゆ
っくりしようと働き、kは速く動こうと働き、この力のつりあった速
さが1個あるということ。この周波数を不減衰固有周波数という。
固有周波数の意味は数学的意味では運動方程式が動的な解を有するた
めの条件であり、力の釣り合いからみた物理的意味では力の釣り合い
を保ちながら自由振動できる振動数である。またエネルギーから見た
物理的意味はエネルギー保存の法則を満たしながら自由振動できる振
動数である。
粘性減衰cは怠けもので、動きたくない性質を持つ。これは時間と共
に振動を減少させる作用をし、また振動周波数を遅くするという2つ
の作用をする。
1自由度不減衰のモデルに戻って共振について考える。
振幅が極大になる現象を共振という。mに周期的な加振力fがかかっ
た場合、直感的に理解できること、周知のことをあげると、
(1)低い周波数では力に応じて重りが一緒に動く。
(2)共振すると、振幅が大きくなる。
(3)共振を過ぎると振幅は次第に小さくなり最後は動いているか
分からないほど極微少になる。
(4)力のつりあいから
加振力f=Fsinωt (振幅がF、周期ωの調和加振力)
変位x=Xsin(ωt - Φ)
(Xはtに比例し、力とはΦ位相おくれて変位する)
相差Φ=共振前は 0°、共振時は-90°、共振後は-180°
慣性力fm=mω^2・x (ωの2乗と変位に比例する)
復元力fk= - kx (変位とは-180°に作用する)
fm+fk+f=0 (力のつりあい)
加振の開始と共に、強制振動と自由振動が同時に発生する。前者は加
振源と系の間のエネルギーのやり取りであり、一方後者は系の内部で
のバネと質量の間のエネルギーのやり取りである。前者は外部から強
制されるものであり、加振源が系にエネルギーを注入すれば、系はこ
れに反発し、入ったエネルギーを押し戻す。エネルギーの注入と押戻
しの繰り返しが強制振動である。一方後者は、系内部で自然に発生す
る自発現象であり、系はこれに対しては抵抗しない。両者の振動数が
異なるときには、両振動は全く別物として互いに無関係に推移する。
しかし、振動数が同じ(ω=固有周波数)になると、系は両方の振動
の区別が付かなくなる、そして、強制振動に対しても抵抗を示さず、
加振源が系に注入するエネルギーをすべて受け入れる様になる。そこ
で系は、自由振動に調子を合わせ周期的に注入されるエネルギーを吸
収し続け、自由振動のエネルギーは増え続ける。エネルギーの増加は
振幅の増大として現象に現れ、振幅が時間に比例して直線的に増大し
続ける。これが不減衰系の共振である。
(続く)
バックナンバーは下記で御覧いただけます。
http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm
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編集後記
鶴見川の土手を歩くとつばめが川面を飛んでいました。
今年も戻ってきましたか・・・。もう季節は春。
草も木も一気に新芽を伸ばし、あたりはすっかり若葉、なんとなくフ
レッシュな香りを感じます。 野球、サッカー、ゴルフ、競馬、釣り、
ハイキング等などプレーする人、観戦する人皆さん忙しくなりそうで
すね。 楽しみ楽しみ。
新製品のご紹介ができてコンテンツも少しフレッシュ!
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発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
編集責任者 野田 幸治
Copyright(C), 2001 Ono Sokki Co., Ltd.
許可なく転載することを禁じます。
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