OS-0522 FFT解析 束ねオクターブの
周波数微積分機能不具合に関するお知らせ
2024年6月14日
平素は弊社商品をご愛用賜り誠にありがとうございます。
この度、音響振動解析システムO-Solutionのオプションソフトウェア「OS-0522 FFT解析機能」におきまして、不具合があることが判明いたしました。お客様にご迷惑をお掛けいたします事、深くお詫び申し上げます。
尚、本件の原因、処置、再発防止およびお客様への対応につきまして下記の通りご報告いたします。
■ 対象製品
製品名 | :音響振動解析システムO-Solution「OS-0522 FFT解析機能」(ソフトウェアオプション) |
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バージョン | :Ver.4.5.2以降 (Ver.4.0.6以前のバージョンでは問題ありません) |
■ 不具合内容
グラフウィンドウにおいて、下記手順で周波数微積分演算を繰り返すと、グラフウィンドウ上に誤った結果が表示されます。また、周波数微積分処理を利用しているトリパタイトグラフ機能でも同様の不具合が発生していました。
【不具合発生手順】
① FFT解析結果をグラフウィンドウに登録し、グラフウィンドウ上で以下の設定を実行
・平均データ優先表示チェックボックス: ON に設定
・データ種: 1/1束ねオクターブ、または1/3束ねオクターブ に設定
② 周波数微積分:1階微分、2階微分、1重積分、2重積分 のいずれかを設定
③ 周波数微積分:OFF に設定
上記手順を実行した際に、本来は手順③では周波数微積分:OFFの結果が表示されるべきですが、手順②で表示された周波数微積分処理結果がグラフ上に表示されたままとなります。
そのため、手順③以降で再度周波数微積分を設定すると、誤って表示されている周波数微積分の結果に対してさらに周波数微積分処理が実行されるため、その後表示されるグラフも誤った結果となります。
本不具合が発生したことにより、内部処理で同じ周波数微積分処理を利用しているトリパタイトグラフ機能でも同様の不具合が発生していました。
また、周波数微積分処理を繰り返した際にグラフに表示された誤ったデータをCSV形式で保存した場合、出力されるCSVファイルにも誤った結果が書き込まれていました。
※ 計測データ(DATXファイル)は正常に保存されます。
① FFT解析結果をグラフウィンドウに登録し、グラフウィンドウ上で以下のように設定
・平均データ優先表示:ON
・データ種:1/1束ねオクターブ

② 周波数微積分を1重積分に設定

③ 周波数微積分をOFFに設定


■ 原因
Ver.4.5で新たに搭載された解析結果Item間演算機能のために、演算処理部分に新たに解析結果Item間演算用の周波数微積分処理を追加しましたが、その際に既存の周波数微積分処理も変更をしてしまったことで不具合が発生していました。また、トリパタイトグラフについても、グラフ描画時に同じ周波数微積分処理を利用しているため、不具合が発生してしまいました。
■ 対応
修正版ソフトウェアをインストールしてください。
修正後バージョンは、Ver.4.5.5になります。
お手数をおかけしますが、修正版ソフトウェアを弊社ホームページからダウンロードして下さい。
修正版のインストールを実施し、バージョンアップの上ご使用くださいますようお願い致します。
最新バージョン公開日 2024年6月14日(金)
修正版ソフトウェアをインストールしていただくことで改修されます。修正後バージョンは、Ver.4.5.5 になります。
バージョンアップ内容についての詳細は、ダウンロードページ・サポートページの「バージョンアップ履歴」をご覧ください。
● ダウンロード方法
下の「O-Solution/DS-5000 音響解析システム ユーザー登録ダウンロード」ボタンをクリックすると、下の「O-Solution/DS-5000 音響振動解析システム ユーザー登録ダウンロード」ボタンをクリックすると、「ログイン・ダウンロード」ページが表示されます。
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■ 再発防止
設計プロセスの見直しを行い、レビューやテストの品質を高めることで再発防止に努めてまいります。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
■ お問い合わせについて
ご不明な点などございます場合には、お客様相談室、または 最寄りの営業所へお問い合わせください。