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構造改善前・後の周波数応答データの読み方

<質問補足>

添付のFRFグラフから、「現状」に対して「改善①」は、その共振点が、142Hz → 152Hzに移動していることはわかるのですが、FRFの値が -7.45 変化しているのは、どのように考察すればよいのでしょうか?

一般に固有振動数 fn は、

で求めることができます。 この例では、構造変更後に、M も増加していますが、剛性のほうがまさって固有振動数が大きくなったと考えられます。

また、共振点の大きさが下がったのは明らかに、質量 M が大きくなった効果と思われます。測定データから、一次共振点の変化はこのように理解できます。 また、ピークの形状が鈍く(鋭くなく)なっていることは、時間波形を観測するとより早く減衰するようになります。

ピークの鋭さは、減衰率、対数減衰率などといわれ、減衰しやすいかどうか、逆の解釈をすると共振のしやすさを表します。CF5200では半値幅法、またはヒルベルト変換、カーブフィットで減衰率を求める機能を持っています。取説を調べてみてください。(取説本篇 P4-13 ヒルベルト、 P5-86 半値幅 ) また、FAQ CF5200の中で「損失係数」の説明を掲載しましたのでご参考ください。PDFファイルになります。

 

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