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質問 |
回答 |
関連する取説の章 |
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スペクトルとは |
時間軸波形(時間領域)を周波数軸(周波数領域)で表現したものです。
一般的に周波数分析、FFT(Fast Fourier Transform高速フーリエ変換)と言われています。
スペクトルと時間波形との関係の項を参照ください |
4.3.1パワースペクトル |
2 |
オーバーオール値のみ出力させたい |
タイムトレース機能があります。 |
13タイムトレース機能 |
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固有振動測定したいが方法は |
方法として
(1)Easy Operation編の打撃試験モード機能などで測定し、
周波数応答関数のY軸値がピークになる周波数を固有振動とします。
(2)ハンマーなどで打撃し、自由減衰させた加速度信号のスペクトルがピークになっている周波数を読み取ります。
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簡易操作編P11
4.3.1パワースペクトル |
4 |
指定した区間の周波数のみ画面に表示できるか |
X軸の任意の2点間のデータを表示する機能があります。 |
6.2.2X軸スケールの変更 |
5 |
スペクトル表示でオートスケールにしてもデータの表示が現れない |
DC成分(0Hz)が大きい可能性が有ります。
DC成分でスケーリングされてしまい、必要なAC成分でスケーリング゙されていない状態です。
AC結合,DCキャンセル機能を使ってください。 |
2.6.5AC/DC結合の設定
3.9DCキャンセル機能
6.1.2.(3)オートスケールによる方法 |
6 |
位相スペクトルとは |
(1)1chの場合は、同じ周波数の基準信号(位相ゼロのCOS波)との位相差を表示します。
(2)2chの場合は、chAとchBの位相差を周波数別に表示します。 |
4.3.4位相スペクトル |
7 |
マックスオーバーオール機能の操作手順は |
ピークホールドモードを選択してから、マックスオーバーオール機能をONしてください。 |
3.(3)ピークホールド
3.(3).(a)マックスオーバーオール機能 |
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振動と騒音の関係を評価する方法は |
COP機能、クロススペクトル機能があります |
4.3.7.(3)コヒレントアウトプット
4.3.3クロススペクトル |
9 |
画面の右端の△マークは何を差しているか |
オーバーオール値の値を示します。
時間波形の実効値相当で、騒音分析の場合は騒音計の表示値に相当します。 |
5.8.2オーバーオール |
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リアルタイム解析は2画面表示でも32kHzか。
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表示時間を省略した場合(高速アベレージモード機能)の時に、
2chともリアルタイム32kHzになります。 |
3.13処理時間の短縮 |
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高速アベレージモードによるリアルタイム解析レンジで表示を禁止すれば32kHz以上にならないか |
不可能です。
タイムメレコードモリー機能を使用してください。 |
3.13処理時間の短縮
9.3タイムレコードメモリデータの記憶 |
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騒音のCOPのデータはどのような計算式か。
(例)114.375Hz スペクトル=35.96dB C0H=65% COP=34.09dB |
Y=10(35.96/10)より
Y(cop)=10Log(0.65×Y)=-1.87+35.96=34.09dB(cop) |
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通常のFFT解析したオーバーオール値と1/3oct分析したオーバーオール値が4dB位違う |
信号によって変わります。
オクターブ分析の場合は隣り合ったバンドからの漏れも入る為(フィルターの特性が裾広がりのため)、通常のFFTしたオーバーオール値に比べ大きい値になり易い
。
スペクトルから15バンド表示しています。
15バンド分以外の成分はでカットされますので逆にオーバーオールは小さくなり易い。 |
4.3.2オクターブ分析 |
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振幅フラットネス、フルスケール確度とは。
片振幅1Vの正弦波を入力した場合、精度±0.1dBをリニアの電圧に換算した場合の値は |
(1)フルスケール確度±0.1dB(1kHzにおいて)とは、振幅の各電圧レンジのフルスケールに対する精度です。
(2)振幅フラットネス±0.1dBとは分析レンジ分解能の周波数の各点における振幅の読み取り精度です。
(3)リニア電圧1Vに換算した場1.0116V、約1.16%
計算式 0.1dB=20Log(x/1v) x=1.0116 |
仕様書 |
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パワースペクトルの平均で回数と時間の設定が有るがその関係は |
設定回数は
周波数分析したデータを1データとし、平均したいデータ数(=分析回数)を意味します。
時間設定は
平均したい時間に達するまで平均回数を重ねることを意味します。
周波数分析1回とは初期設定はデータ長(サンプリング数)2048になっていますが、このデータから1回FFT(周波数分析)します。
演算の後ろではデータは絶えずサンプリングしています。
FFT演算が終わると、その時点から2048さかのぼったデータで次のFFTを実行します。よって前のデータの一部を使っている状態になりこれをオーバラップ処理といいます。
オーバラップしている量は周波数レンジで変わりますので時間平均の場合、何回の平均回数になるか一度測定しないと不明です。
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5.1.3.(3)加算平均
3.12オーバラップ量の設定 |
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衝撃振動のスペクトルを測定しているが思う様な分析が出来ない |
トリガ機能を使い、衝撃波が画面中央にくるようにしてください。
又、波形が画面に大きく表示できる周波数レンジに設定してください。
衝撃波形は、周波数分析したとき広い周波数に分散されデータ(パワースペクトル)が小さくなり、画面に現れないことが有ります。その時は、Y軸スケール変更し拡大表示してください。 |
3.7トリガ機能
6.1Y軸スケール |
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Y軸がLog/LINと切り替えた時の値dB/Vの関係は |
ある周波数のY軸
LINの値(実効値)をVr、その時のdB表示の値をYとすると
Y(dB)=10Log(Vr/A)2
A=振幅実効値 1Vr
(1Vrを基準にした倍率で対数をとって表します) |
6.1.3パワースペクトルのY軸の単位 |
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(1)電流,電圧の高調波分析を同時に行えるか。
(2)高調波の位相遅れを測定する方法は |
(1)高調波リスト表示は電流または電圧切替え表示になります。
高調波スペクトル表示は電流電圧2画面表示が可能です。
(2)電流電圧の関係なら周波数応答関数のPHASE(位相)表示機能があります。
基本波との位相差を見るにはフーリエスペクトルまたは位相スペクトルが有ります |
6.8.3高調波リスト
4.3.4.(2)2チャンネル間の位相差 |
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500Hzレンジで振動波形をFFTしているが表示に表れない。
デジタルフィルターをOFFにすると250Hz前後に表示されるが何故か |
500Hz以下の信号はないと判断できます。
デジタルフルターはアンチエリアシングフィルター(ローパスフィルター)であり、OFFのためエリアシングの影響で、750Hz成分が250Hzに表れたと解釈できます。
かならずデジタルフルタonで使用してください。
一般に周波数レンジを100kHzから下げていくと、高い周波数域の信号の見落としが有りません。
データがおかしいと思われたときは周波数レンジ、電圧レンジを変更して測定してください。 |
3.5アンチエリアシグフィルター |
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ACカップリングのカットオフ周波数はどうなっているか |
0.5Hz/-3dBです。
1Hz以上での減衰はありません。 |
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(1)三次元表示の表示サイクルは
(2)実測する方法は |
(1)表示条件により変わりますが、スペクトルでは約400ms、1/3リアルタイムオクターブでは約208ms/リフレッシュタイムです。
(2)三次元表示のデータ数をMAXにして、その時間を何回か測り、
その平均で想定することでご確認ください。 |
6.9三次元表示 |
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FFTの平均をとっているが1回の測定時間はいくらか |
演算時間は約25ms,表示時間を合わせると約200msかかります。
但し、データ長、オーバラップ量、表示画面数等設定条件で変わります。
平均回数を大きくして、トータル時間から実測してご確認ください。
時間短縮するにはオーバラップ量MAX,非表示機能を使用します。 |
3.6解析データ長
3.12オーバラップ量の設定
6.11表示禁止機能 3.12処理時間の短縮 |
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80Hzの信号入れ、レクタングラでFFTしている。
2kHzレンジでは急峻だが5kHzでは裾広がりになる |
レクタングラウインドウではそのようになり、ウインドウの特性が現れています。
ハニングウインドウを使用してください。 |
3.11.1ウインドウ |