ONO SOKKI Co.,LTD

   
騒音計とオクターブ分析に関して

騒音計を音響センサとして使用し、FFTアナライザでオクターブ分析を行う際のご質問を次表にまとめました。

【質 問】

【回 答】

【関連する取説の章】

1

音の分析をするには

音センサとして騒音計、マイクロホンを使い、周波数分析、オクターブ分析、(リアルタイムオクターブ分析はオプション)を行います。

標準装備のオクターブ分析機能は、スペクトルデータを基にオクターブ表示にしています。

リアルタイムオクターブ分析はたくさんのバンドを並列にならべて、同時分析処理をして表示します。

4.3.2オクターブ分析

2

騒音計のdB値になるよう、CFを校正するには

校正機能を使うと、Y軸のdBが騒音計のdBとして読めるように校正できます。

5.3.4任意のサーチポイントの値を任意のdBとする

3

騒音計をCALにしCFを校正後、騒音計のレンジを変更するとCFのY値が変わる。

騒音計のCAL時のAC出力は1kHzで、その時の騒音計の指示値はレベルレンジ(フルスケール)の-6dBを示します。

(例)90 dBレンジでは騒音計は84dBの表示になります。

AC出力は選択したレベルレンジ(フルスケール)に対して 0.707 Vrms(振幅では±1V)の仕様になっています。

CAL釦を押したときはフルスケールの -6dB=1/2になりますので、よって、CAL信号は1kHz、±0.5 Vの信号となています。

また、騒音計のレンジを変更するとフルスケール(上記例では 90 dB)が変わり、よってCALの指示値も変わり校正時と条件が違ってしまいます。

CFの校正後に騒音計のレンジ変更はしない様、あらかじめ使用レンジにして校正してください。

5.3.4任意のサーチポイントの値を任意のdBとする

4

1/3OCTのオーバーオール値と周波数分析のオーバーオール値と値が違う

信号によりますが

(1)周波数分析のうち、1/3オクターブ表示に必要な15バンド分以外の周波数分はカットされますので,1/3オクターブ表示のオーバーオール値は小さくなります。

(2)1/3オクターブはスペクトルと違い、裾広がりなバンド特性を持ちます。その為隣のバンドのスペクトルの影響(漏れ)が加味されます。その漏れ分、オーバーオールは大きくなります。

5

1/1と1/3OCT分析の違いは

分析表示する周波数バンド幅が違います。

バンドの表現として中心周波数、またはバンドN0.で呼称されます。

オクターブの意味は2倍のことで、中心周波数は1000 Hzを基準に、この下は500 Hz、その下は250 Hz、上は2000 Hz、4000 Hz--となります。

バンド幅は1/1より1/3オクターブの方が狭くなります。
それに比べFFT(周波数分析)ははるかに狭帯域です。

4.3.2オクターブ分析

6

1/1OCTと1/3OCTの遮断周波数は(バンド゙幅)

中心周波数:fm  下限周波数:f1  上限周波数:f2とすると

1/1OCTのとき   
fm*fm=f1×f2  f2=2×f1

1/3OCTのとき   
fm*fm=f1×f2 
f2=(√2)×f1

4.3.2オクターブ分析

7

1/3OCT分析で63Hz以下のバンドは表示出来ないか

精度の関係から、周波数レンジに対応した15バンド分しか表示できません。

周波数レンジを下げて測定してください。

オプションのリアルタイムオクターブ分析機能では0.5 Hzから可能です

4.3.2オクターブ分析

8

1/3OCT分析で20kHzレンジで25Hzバンドまで測定したいが160Hzバンドまでしか表示しない。

CF350は出来たが

CF350、CF6400はペアレンジ機能をもっており、自動的に周波数レンジを変更して2回測定し、30バンド表示が可能です。

CF5200はその機能を持っていませんので、15バンドの表示となります。

オプションのリアルタイム分析機能では0.5~20 kHz範囲の同時測定、表示できます。

 

 

リアルタイムオクターブ分析編

3.2表示条件の変更

9

騒音計の信号で、周波数分析と音圧のレベルを見たい

周波数分析するときは騒音計のAC出力を利用します。

音の分析にはオクターブ表示も良く使われます。

音圧レベルは騒音計のDC出力の時間波形を測定します。
DC出力は騒音計の表示値に比例した電圧出力となっています。

4.3.1パワースペクトル

4.3.2オクターブ分析

10

電圧レンジ、周波数レンジをかえるとオーバーオールの値が小さくなるが

同一の入力信号で、ADオーバーフロー表示LEDが点灯しなければ、電圧レンジを変更しても、オーバーオールの値は変わりません。

周波数レンジを変えると、周波数レンジ以上の成分をカットするので、オーバーオールの値は小さくなります。

ALL BAND DISPLAYキーで全バンド(100 kHzまで)の分析表示ができるか ALL BAND DISPLAYはX軸を0~100 kに拡大しますが、周波数レンジに対応した測定バンド幅分しかデータを表示しません。

周波数レンジを変更して測定してください。

4.3.2(4)リスト表示

 

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