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半無響室における事務機器の音響パワーレベル測定

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音響・振動技術相談

機械等から放射される音の大きさは、機械との距離や設置環境によって異なってしまうため、定量的な評価が困難な場合があります。そこで、放射音の定量的な評価量として音響パワーレベルが用いられます。  

音響パワーとは機械が単位時間に放射する総エネルギー値を示しており、距離や環境の影響を受けずに評価できるので、様々な機械の個別規格に適応され、製品の評価に用いられています。測定は JIS Z8732 や JIS Z8733 に示される様に、半自由空間にマイクロホンを 10 点ないし 9 点設置します。

マイクロホントラバース装置等の測定環境が整っていると、比較的短時間で音響パワーレベルを測定できるとともに、設置精度が測定者の技量を問わないため測定誤差の低減にも繋がります。  

本例では、2 種類のプリンタについて9 本のマイクロホンで測定した平均音圧レベルから音響パワーレベルを算出した事例を紹介します。

写真(マイクロホントラバース装置を使用したプリンタの音響パワーレベル測定)

< マイクロホントラバース装置を使用した音響パワーレベル測定 >

 

測定システム

イラスト(測定システム構成図)

 

機器構成

  型名 品名 備考
1 DS-2100 マルチチャンネルデータステーション Max 32 ch
2 MI-1235 1/2インチ計測用マイクロホン 9本、10 Hz〜20 kHz
3 MI-3111 同上用プリアンプ 9ヶ
4 DS-0231 音響パワー計測(音圧法)ソフトウェア  
5   多点マイクロホントラバース装置  
6   パソコン  

 

測定データ例

グラフは、プリンタ A、B それぞれの音響パワーレベルを示します。プリンタ B の方が音響パワーレベルが大きい事がわかります。また、レベルだけではなく周波数特性を比較するとプリンタ B には幾つかのピークが確認できます。この様にピークがあるという事はその周波数の音を発生する要因があるということです。  

例えば、モータの様な回転体はその回転に起因した周波数の音を発生しますので、モータ回転数と周波数が一致した場合にはモータが要因である可能性が考えられます。  

この様に音響パワーレベルは ISO、JIS 等の規格への対応だけでなく、製品の騒音対策の定量的な目標値として設定し たり、製品を組み合わせた場合の音響パワーレベルの増加を計算で予測できます。

データ(市販プリンタAのA特性音響パワーレベル)
< 市販プリンタ A の A 特性音響パワーレベル >

データ(市販プリンタBのA特性音響パワーレベル)
< 市販プリンタ B の A 特性音響パワーレベル >

 

応用例

  • パソコン、パソコン関連装置

  • コピー機、印刷機

  • 情報技術装置

小野測器では、本アプリケーションによる測定を、音響・振動に精通したコンサルティンググループで承っております。詳しくはこちらのページを参照下さい。
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