配線工事とノイズについて

トルク信号にノイズが乗ると、例えば;

  • 無負荷状態なのに表示が大きくばらつく

  • 一定回転で一定負荷トルクなのに、トルク表示とアナログ出力電圧が大きく変動する

  • 駆動モーター、負荷装置の電源を切ると表示はゼロで安定するが、この電源を入れるとばらつきが大きくなる

などの症状として現れます。このようなノイズに対しあらかじめ据付配線時に対策をとっておく必要があります。下記は TS-3200 型表示器の取扱説明書の「トルクメータの配線施工上の注意」を抜粋したものです。参考にしてください。

近年、インバータモーターを用いた、あるいはインバータモーターを測定する試験装置が多くなっております。インバータは、その動作原理からノイズを発生し、これに隣接する機器類に影響を与えることがあり、トルク計も例外ではありません。影響の程度は、インバータのノイズ発生量、信号線の敷設状態、設置の状態、インバータに対する機器の設置距離などに関係し、一律には定まりませんが、予め、配線施工について下記注意事項を参考にしていただくことで、インバータの発生するノイズによるトラブルは低減されます。またインバータのノイズ以外の場合にも下記を参考に工事施工されることをお願いたします。

  • インバータユニット側で、放射ノイズ対策をほどこしていただく。

  • インバータの主回路入出力電線とトルク計の電源線・信号線を分離する。
    分離する距離は、300mm以上を目安とし、分離困難な場合はトルク計の電源線・信号線は金属製電線管などを用いて通線し、その金属部の片側を大地接地する。

  • トルク信号線は検出器に付属のケーブル(専用のケーブル)を必ず使用する。

  • トルク検出器を設置する架台は大地接地する。

  • TS シリーズ表示器の電源線は電源プラグが3Pの場合は必ず3Pとも使用し、
    アース端子を必ず大地接地に接続する。2Pの場合は TS シリーズ表示器背面の
    ケースアース端子を利用し大地接地する。

  • TS シリーズ表示器の電源をインバータ電源と別系統とする。不可能な場合はノイズカットトランスを設ける。

  • インバーターメーカーの指示によるノイズ低減策を施す。

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