

人財戦略
Human Resource Strategy
位置付け
小野測器では、マテリアリティで掲げる「ウェルビーイングな社会の実現」や果たすべきミッションを念頭に、ビジョン実現という同一の目標に向け人財戦略と事業戦略の連動を図っています。当社の人事部門は組織開発の役割も担い、人財・事業の両軸から人事施策を進めています。
個人・組織の成長に寄与する環境の実現により、従業員のエンゲージメントを醸成し、創業の精神を受け継ぐ「挑戦する組織」を実現する人財の育成を促進していきます。

方針
2025年は、中期経営計画 Challenge Stage IV と連動した以下方針を軸に人財戦略を進めます。
事業戦略と人財戦略を連動させ、中期経営計画の各戦略の実行を後押しする“人的資本への投資” を行います。合わせて、挑戦する組織を実現する、成長への一歩をおそれない“変化を生み出すことができる” 人財を育て、“働きがい” と“働きやすさ” のバランスがとれた職場づくりを目指します。

人事施策
人財戦略方針の下、「3つの観点」に基づいた以下重点施策を中心に取り組みます。
- 1. 人財:
- 成長への一歩をおそれない“変化を生み出すことができる” 人財を育てる
- 2. 仕組み:
- 人財戦略と経営戦略の連動性を高め、各戦略の実現に必要な人事制度や支援体制を構築する
- 3. 文化:
- 社員個々がウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態)でエンゲージメントが高い組織を実現する
人財育成プログラム
当社では、個々が発揮できるパフォーマンスは「概念化能力(コンセプチャルスキル)×考え方×意欲(ヒューマンスキル)×知識・スキル(テクニカルスキル)」で構成されると考えています。従業員一人ひとりのパフォーマンスを最大限に引き上げるため、選択式の研修も含めた以下のような人財育成プログラムを設けています。

長期ビジョン実現プロジェクト
本プロジェクトは、小野測器が掲げる長期ビジョンを実現するための活動です。 2016年から中期経営計画と連動してスタートした「戦略マーケティングプロジェクト」が発端となり、発足されました。
本プロジェクトでは、経営に関わるさまざまな要素の調査・分析や、従業員同士の関係性を深める活動等、未来の自分たちの“ありたい姿”を実現するためには何が必要かをチームごとに異なる視点で考え、実行しています。2024年に行われた企業理念の再言語化にあたっては、本プロジェクトのメンバーが中心となり、ベースの案を作成する活動も行いました。
参加メンバーは自ら立候補した従業員を中心に構成され、若手~中堅まで幅広く参加しています。同じ志を持つ仲間とともに、高い視座で会社や社会について学び考えることで、未来を担う人財の育成にも貢献しています。

関係性を深める「価値観ワークショップ」
本プロジェクトから始まった取り組みの一つに、「価値観ワークショップの開催」があります。ビジョン実現のためには従業員同士の信頼構築が重要と考え、“関係性からはじめてみよう”を合言葉に、お互いの価値観を共有し、理解し合う時間として活用されています。2025年には、個々の価値感や組織への想いを共有する機会として役員同士でも開催されました。お互いを信頼し、自分の想いを自由に発信できる関係性を構築することで、新たな価値創造が生まれることを目指しています。

作業着リニューアルプロジェクト
当社では2025年、約10年ぶりに作業着をリニューアルします。執行役員と自主的に参加を希望した若い世代で構成される「作業着リニューアルプロジェクト」では、全社アンケートで集めた従業員の声も反映しつつ、メンバー内で何度も協議を重ねました。
新作業着は繊維to 繊維リサイクル実現を目指す豊通ユニファッション株式会社にご協力いただき、SDGsにも配慮しています。作業中の安全面を最優先に、通気性や汚れの目立ちにくさといった機能性と、当社のコーポレートカラーであるブルー(通称“小野測器ブルー”)をポイントにデザイン性も兼ね備えたスタイリッシュな作業着に仕上がりました。

周年記念の社内イベント開催
創業70周年を記念し、2024年5月~2025年1月の約8カ月間、サントリー株式会社の「社長のおごり自販機」を導入しました。二人で同時に社員証をかざすと、一本ずつ無料で飲み物が貰える仕組みです。社内コミュニケーションの促進と“笑顔あふれる企業”を目指して導入し、計8,200回利用されました。また役員が利用回数に制限の無いカード(通称:神カード)を持つことで、役員と従業員をつなげる機会の創出にも活用しました。
