なかにわ

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小野測器の CF-7200 は2chの FFTアナライザ ながら今までにないコンパクトさと、斬新なデザイン、操作性を追及した新世代の FFTアナライザ として登場した。その FFTアナライザ の開発の経緯は一体どのようなものであったのだろうか。そしてこれからのデータ解析は一体どのような方向へ向かっていくのであろうか? CF-7200の開発背景・秘話をSV開発センター 企画販促グループ リーダ古川 裕彦に聞きます。

開発はいつからはじまったか?

構想を練り始めたのは 2003年の夏くらいです。その製品の規模や性格によって様々な形で開発がスタートしますが、 CF-7200は全くの個人ベースでそのスタートが切られた感じでした。

何を達成する必要があったのか?

企画サイドから言えば単純に『新 CF』を作る事がゴールでしたが、最初の製品構想が難題でした。 2003年当時、既にFFTアナライザの市場はパソコンに高性能フロンドエンドと解析ソフトウエアを組み合わせた『PCベース』と呼ばれる製品(当社では DS-2000シリーズ グラデュオ)が主力となっていました。私たちが「箱物」と呼ぶオールインワン・タイプの FFTアナライザは久しく新製品が投入されていない市場環境となっていましたから、『PCベース』主導の FFT市場で、お客様に使っていただける新たな『箱物』FFTの製品構想はかなり難航しました。

まず、何からはじめたか?

最初にしたのは、現在も販売しロングセラーとなっている CF-5220Z をあらためて操作してみる事でした。個人的にも PCベースの FFTアナライザを使う機会の方が多くなっていましたので、 PCベースと箱物のメリット・デメリットを操作面からも客観的に見直す作業を行いました。また現有の技術から実現可能なサイズを検討し、ドローソフトで作った型紙を元にダンボールを切り抜いて簡単なモックアップ製作しました。部外者にはお見せするのが恥ずかしい素人作業のモックですが、初期には大いに役に立ちました。それが今の CF-7200の外観原型となりました。

初期のスケッチ


初期モックアップ検討

この時点で新しい FFTアナライザにはシンプル・軽快性を必須としました。また製品の基本となる仕様についても同時期に検討と作成を始めています。仕様製作は大変な作業でした。これには設計部門が関わっていますから、次回存分に語って貰う事にしましょう。

行程は順調だったか、乗り越えなければならない問題はあったか?

このあたりまでは企画部門でも私や、不幸にして? 私の近隣にデスクを持ってしまったメンバーの仕事です。製品によってはその後に設計部門と打ち合わせて、審議・設計・試作と進んでしまう事も珍しくはありません。しかし国内で先駆的に FFTアナライザを開発し市場の様々なご要求を糧に育成された小野測器の FFTアナライザが内包する要素は複雑で巨大です。また企画メンバーの脳内にあるモヤモヤした「何か」は不細工なダンボールのモックだけでは簡単にその正体を現してはくれませんでした。

そこでデザイン部門にこの企画案件を持ち込んで、製品イメージの具現化に向けての作業が開始しました。

デザイン部門が絡んだ事で、抽象的で脳内にしか存在しなかった製品のイメージは具現化が加速的に始まりました。本当の意味で小野測器として開発がスタートしたのはこの時点かも知れません。デザイン部門の宮坂係長が外部のスタッフの起用を決めました。それが(有)ネオ・デザイン(代表取締役 井上和世)でした。 デザイン部門と(有)ネオ・デザインによって、「不細工なダンボール」や混沌としたコンセプトシートやポンチ絵達は整然と選択・整理され、言葉だけでは見え難かった「何か」は多くのスケッチやボード・モックアップの中に姿を現してきました。


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