日本機械学会賞(技術)受賞

FJ-0600 噴射量検出器

FJ-7000 多段噴射量計測システム 賞状
FJ-0600A 噴射量検出器 / FJ-7000 システム 賞状


2007年度は日本機械学会賞(技術)に29件の応募があり、書類審査(一次)、プレゼンテーション審査(二次)、実地審査(三次)と厳正な審査が重ねられ、本件を含め8件が受賞しました。

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日本機械学会賞は、日本機械学会創立60周年(1957年)記念事業の一環として、1958年に設けられた日本で最も権威と歴史のある賞のひとつです。 日本機械学会賞(技術功績、論文、技術)のうち、日本機械学会賞(技術)は、数年以内に完成した新技術、新製品、システムの開発を対象に、

1.独創性、新規性
2.品質または性能の相対的優秀性
3.生産性の向上を通して経済および社会への貢献
4.機械工学、工業の関連性
5.波及効果または実績 

などを評価項目とする賞です。  (日本機械学会賞(論文)は大学・研究所の研究者が対象。)
当社は過去に、日本機械学会賞を1965年に「製品 デジタル・トルクメータ (小野義一郎、桂 武)」で受賞しています。



【受賞の背景】
ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)を低減し、クリーン化を実現するために、燃料の高圧噴射、コモンレール、多段噴射など、ディーゼルエンジンの改良が進められています。ディーゼルエンジンの排気ガスをクリーン化するためにはまず噴射ポンプの噴射量と 噴射率を正確に測定する必要がありますが、従来の測定方法は世界的に見ても、応答性が低く計測精度も不十分な古典的装置しかなく、しかもピエゾコモンレールによる多段噴射率の計測ができないという欠点がありました。これに対し本技術は、定容積法に高速排油機構、新データ処理方法を加えた新しい技術で、これにより多段噴射率・噴射量測定が可能となりました。 この技術を製品化した噴射量計測装置は、国内外の主要な噴射装置、ディーゼルエンジンメーカーに導入され、開発、製品検査のマザーマシンとして活躍し、噴射率・噴射量計測装置の新しいデファクトスタンダードとして国際的に認知されております。この技術によりピエゾコモンレール*の多段噴射**の品質向上に寄与し、ディーゼルエンジンの改良に貢献できたことが、今回の表彰につながりました。

ピエゾコモンレール*:高圧化した燃料を蓄圧室に蓄え、各インジェクターへ均一に供給し、ピエゾ素子を用いてインジェクタの開閉速度の高速化を図り多段噴射を実現している
多段噴射**:一度の爆発工程の中で数回に分けて燃料を噴射することにより、PM NOx 騒音を低減する技術


日本機械学会 : http://www.jsme.or.jp/index.html
機械学会賞 : http://www.jsme.or.jp/shou1.htm



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